『ランチ酒 今日もまんぷく』原田ひ香

No.1752 2023年3月1日読了 仕事が忙しかったせいか、ずっとブログを更新できませんでした。書いた日と読んだ日が、あまりにもかけ離れてしまうので、投稿日付を調整しておくことにします。 原田ひ香さんの小説をいくつか読んできましたが、今や気になる作家さんの一人です。過去1年間に読んだ本の著者のナンバー1です。読書メーターに登録している本の全期間で言うと、まだまだですが、7冊も読んでいます。今年はもっと読むだろう作家さんです。 この本の内容 ストーリーには触れませんが、短編でありながら、お話は繋がっています。なので、「ランチ酒シリーズ」の2作目を読んで、すぐにこの3作目を読みたくなったのです[…]
麦二郎
去年

『ランチ酒 おかわり日和』原田ひ香

No.1751 2023年2月25日読了 グルメドラマと言えば、「孤独のグルメ」というイメージで、要するに美味しいお店で美味しいものを食べるだけ、そんな先入観があるかも知れません。この小説は、おいしいランチとお酒だけの小説ではありません。このシリーズの始まりの『ランチ酒』は残念ながらストーリーを忘れてしまいましたが、この本を読んで、一連のストーリーがある長編小説だと感じました。 この本の内容 ネタバレになるので、小説のストーリーについては詳しく書かないことにします。主人公の犬森祥子は、「見守り屋」という変わった職業です。そう言う意味では、原田ひ香さんの「職業小説」のジャンルにも入りそうです。「[…]
麦二郎
去年

『勉強が面白くなる瞬間』パク・ソンヒョク

No.1750 2023年2月24日読了 僕の場合、本屋さんで本を選ぶ時、直感で選ぶことが多い。よく読む作家の小説やエッセイなどは、そうではないが、はじめて読む著者の本は直感によるところが大きい。この本もそういうケースで、本の帯すらあまり読まないで、勉強法の本だと思って買った本でした。ある勉強法があって、それを知ることによって勉強したくなる、そんな本だと思ったのです。 この本の内容 韓国は日本以上に学歴社会で、大学受験は非常に厳しいようだということは、何となくどこかで聞いたことがありました。そんな状況でこの本を読んで、モチベーションを上げて、勉強に打ち込むための中高生向きの本のようでした。もち[…]
麦二郎
去年

『ブログで5億円稼いだ方法』きぐち

No.1749 2023年2月22日読了 僕も5億円稼ぎたいとか、明らかな目的を持って買った本ではないのですが、何となく読んでみたくて買ってみました。簡単にそんなに稼げるわけじゃないでしょうと思っているからなのですが、それが間違いなんでしょうか。 この本の内容 10章構成で、内容を簡単にまとめると、以下のようなものです。 5億円稼ぐまでの著者の歩み、体験談 ブログを始める前の基本(SNSなど稼ぐ方法など) 稼げるブログに関する8つの戦略 ブログの文章術 SEO対策の基本 アクセス数が伸びる「有益コンテンツ」の作り方 収益を増やす方法 アクセス解析の基礎知識 Twitterの活用方法 ブログ継続[…]
麦二郎
去年

『時間最短化、成果最大化の法則』木下勝寿

No.1748 2023年2月19日読了 成果は、スキルよりも思考アルゴリズム(考え方のクセ)によって、何十倍にもなるという主張の本です。その思考アルゴリズムに関する45の法則が、5章立てで掲載されています。第1章はすぐやる人に始まり、順に目標達成する人、ノーミス人間、自分で考え行動する人、最後の第5章が成功者です。 法則と言っても特別感はありません。要するに当たり前のことを当たり前にやるという類のことが多い気がします。気になった法則をメモしておきました。 最初の「ピッパの法則」は、その場ですぐやるか、いつやるかをその場で決めるという考え方です。「後でじっくり考えない法則」は、要するにアイドリ[…]
麦二郎
去年

『お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか』黒田尚子

No.1747 2023年2月17日読了 表題の内容は、6章立ての第1章です。「部屋を片づければお金が貯まる」というタイトルの章です。冷蔵庫の中が汚い家は食費のムダが多いということや保冷剤が貯まる家にお金は貯まらないなど。要するに冷蔵庫にムダな食材が詰まっていて、結局捨てる羽目になってしまうから、ムダが多いのです。保冷剤はケーキなどのスイーツを買うと入れてもらえます。と言うことは、保冷剤が沢山貯まっている家は、スイーツを頻繁に買っていて、チリツモで散財していると言うことです。そういう意味では、納得感がありますね。 第2章以降は、お金に関わる話が続きます。家計の話や貯金、保険、マイホームに関する[…]
麦二郎
去年

『はじめてのホームファイリング』長野ゆか

No.1746 2023年2月16日読了 しばらく前に本屋さんで『実践! オフィスの効率化ファイリング』という本を見かけていて、気になっていたのですが、会社の書類はほぼ電子化しているので、必要無いかなと思っていました。そしたら、「おうち書類」の片づけかたに関する本が出ていたので、さっそく買って読んでみました。 最後の方で「デジタル管理」に関する章があるのですが、ほぼ「紙の書類」に関する本です。家にある書類を不要なものは処分して、必要なものを迷子にならないよう個別フォルダーを使って分類し、整理する方法について書かれています。さっそくやってみたいと思いました。 日頃から割と整理しているので、あまり[…]
麦二郎
去年

『1日5分からの断捨離』やましたひでこ

No.1745 2023年2月16日読了 7つの断捨離できない思考について書かれている序章で、耳が痛い思いをしました。僕も断捨離したいと思っていながら、いろんな理由をつけてやらない人になっているからです。「時間がない」とか「やり方がわからない」とか、そういう言い訳が多いでしょうか。 第1章からは家のいろんな場所や物の断捨離について、写真付きで解説されています。僕の場合は、まずは書斎からと思っていますので、第10章が気になります。書類の山を半分に、机の上にあるモノを取り除く、ペン立てに入れる3本を選ぶ、文房具のストックを断捨離するなど、なかなかハードルが高そうです。何を隠そう、文房具好きなのでス[…]
麦二郎
去年

『継続するコツ』坂口恭平

No.1744 2023年2月12日読了 坂口恭平さんのことは、この本を読んで初めて知りました。『0円ハウス』という路上生活者のハウスの写真集を刊行したり、「いのっちの電話」として自身の携帯電話を公表して、年間1万人を超える「死にたい人」の声を聞いている方です。この本の中でも触れられています。 実はこの本を「自己啓発本」かなと思って、買ってしまいました。要するに物事を継続できるようになるノウハウが書かれているのかと思ったわけです。内容はちょっと違っていて、これは「エッセイ」に近い本なのかなと、読んでみて思いました。坂口さんがずっと継続していることは、要するにやりたいことであり、好きなことであり[…]
麦二郎
去年

『より少ない家 大全』ジョシュア・ベッカー

No.1743 2023年2月11日読了 予定どおり、続編を読んだ。『より少ない生き方』の方は、「生き方」が中心の記述だった気がするが、続編の方は少し具体的で「家」という観点から書かれている。 三部構成になっていて、「Part 1」はなぜものを減らすのかという導入的なパート。「Part 2」がこの本の大半を占める部分で、部屋毎のもの減らしについて書かれている。その分だけ、『より少ない生き方』よりは具体性を感じる。リビングルームや寝室、クローゼット、バスルーム、ランドリールーム、キッチン、ダイニングルーム、子供部屋、ガレージ、庭という部屋は家の一部分毎にものを減らす考え方や基準などが書かれている[…]
麦二郎
去年

『より少ない生き方』ジョシュア・ベッカー

No.1742 2023年2月4日読了 2016年に出版されている本なので、結構時間が経っている。僕がこの本を見つけたのは、それほど前ではなかった気がします。良く立ち寄る茅ヶ崎駅ビルの本屋さんに並んでいるのを見かけたのが最初だったと記憶しています。実は多分この本の続編だと思いますが、『より少ない家大全』の方を先に買いました。こちらは、去年の秋に出版された本です。どうせなら、最初に出版された本から読もうと思い、読んでみました。 ミニマリストになったきっかけや、その後の過程、良かったことなどが書かれている本でした。ミニマリストとなり、どのようにモノを減らして行ったかという観点よりも、ミニマリストに[…]
麦二郎
去年

『超ミニマル主義』四角大輔

No.1741 2023年1月31日読了 400ページ近い分厚い本です。最初の方は、なるほど普通の「ミニマル主義」かなあと思いつつ、読んでいました。要するに、いろんなものの軽量化何だと思いつつ、読み進めました。 「装備とモノの軽量化」は、すんなり入ってきました。そう言えば、僕の財布の中には滅多に使わないカードも入っていたりします。小さな財布にしているのですが、この本のような薄型の財布ではないです。持ち物の軽量化については、通勤時のリュックには、いろんなモノが入っていて、肩が凝るくらいなのです。 「情報とワークスペースの軽量化」も納得です。机の上とか、PCのデスクトップとか、散らかっている状態だ[…]
麦二郎
去年

『人生オークション』原田ひ香

No.1740 2023年1月27日読了 原田ひ香さんのお仕事小説でした。ちょっと変わったお仕事が特徴かも知れません。短編小説が二つ収録されています。 最初は本のタイトルになっている「人生オークション」です。主人公の叔母さんが離婚して一人になり、オークションで生計を立てるという話で、主人公がそれを助けるのです。「人生」が付いているのは、山のような荷物をオークションで減らして行く、ミニマリストではないのですが、減らした分だけまさに人生が軽くなって行く話なのです。お仕事と言って良いかどうかは、迷うところです。 もう一つの話「あめよび」は、ラジオ番組のハガキ職人と付き合っている主人公の話です。主人公[…]
麦二郎
去年

『感性のある人が習慣にしていること』SHOWKO

No.1739 2023年1月24日読了 自分には感性があまり無いと思っているので、このような本を目にすると、ついつい読みたくなってしまうのです。著者は、陶芸家。SIONEというブランドを立ち上げていらっしゃる方。 感性を養う習慣には、5つあるそうです。観察する習慣と整える習慣、視点を変える習慣、好奇心を持つ習慣、決める習慣の5つです。この本は、5つにカテゴリー分けされた49の習慣について一つ一つていねいに解説されている本です。 「感性のある人」とは、正解のないことに自分で答えを出せる人のことと、定義しています。要するに、自分の価値観を持っている人なのでしょう。自分なりの正解をしっかり持ってい[…]
麦二郎
去年

『お金に働いてもらう!ほったらかし投資』須原杏璃

No.1738 2023年1月22日読了 たまに、投資とかお金を増やすことに関連する本を読みたくなります。でも、あまり得意じゃないみたいです。いろいろ勉強して、やってみようかと思うのですが、頻繁に株式相場をチェックするのに飽きてしまいます。面倒になってしまうのです。そういう意味では、「ほったらかし投資」に興味を持ちました。 長い期間で利益を得ることを考えること、ハイリスクハイリターンに手を出さないことなど。そうですよね。「ほったらかす」ためには長い時間の方が良いでしょうし、短期間で大きく稼ごうなんて思ってしまうと、リスクも大きくなります。 金融商品の基本的な知識を得られる本です。あまり深い知識[…]
麦二郎
去年

『無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記』山本文緒

No.1737 2023年1月21日読了 本屋さんに並んでいるのを見かけて、きっとこの本は読むだろうと思っていました。去年の秋に発売されているので、きっとその頃のことです。そして、買ったのは12月1日、Amazonで注文しました。届いたのが、12月6日のことでした。 それから1か月半くらい積読本でした。読みたいけれど、読む勇気が出なかったことが、理由の一つかも知れません。読み始めたら、きっと一気に読んでしまうに違いないと思っていました。そのとおりでした。 土曜日は、朝から北鎌倉にある円覚寺に行こうと思っていました。特に理由はないのですが、「今日読もう」と思いました。僕が大好きなお寺、円覚寺を歩[…]
麦二郎
去年

『夏の体温』瀬尾まいこ

No.1736 2023年1月20日読了 「夏の体温」と「魅惑の極悪人ファイル」、「花曇りの向こう」の3つの短編集。最後の短編は、特に短くて10ページ弱。 どれも「ともだち」をテーマにした作品だと思った。「夏の体温」は1か月以上入院している小学校3年生が主人公。その病院には身長が伸びない子供たちが検査入院してくる。ほとんどは主人公よりずっと年下の子たちなのだけど、ある日同学年の子が入院することに。 「魅惑の極悪人ファイル」が一番面白かった気がする。大学生の小説家が、悪い人をテーマにした小説を書こうと、「腹黒」というあだなの大学生に取材する話。主人公の小説家は女性で、「腹黒」は男性なのだけど、恋[…]
麦二郎
去年

『糖尿病の名医が「血糖値」よりも大切にしていること』玉谷実智夫

No.1735 2023年1月17日読了 僕が健康診断の血液検査で引っかかり、通院を始めたのはかれこれ6年から7年前のことだったでしょうか。思い起こすと、その当時は仕事で難しい案件に取り組んでいて、かなりストレスを抱えていた気がします。ストレスが体調に及ぼす影響があるのは、明白でしたし、血糖値もそうかなと思っていましたが、この本を読んでみて、なるほどと思いました。 この本に書かれている血糖値対策は、他の本でも読んだものばかりです。違っているのは、他の本が対策と効果にしか言及していないものが多い中、取り組み方について書かれている本は、僕が読んだ中ではこの本くらいではないかと思うところです。返って[…]
麦二郎
去年

『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン

No.1734 2023年1月15日読了 最近どうにかしたいと思っていることは、仕事をしていて、仕事用のチャットの通知で集中力を削がれてしまうということでした。メールの通知も然りで、通知を止めてしまおうかと思ったりしていました。 この本を読んで、集中力を削がれる理由が理解できました。そもそも、人間はそういう脳を持っていたのだということを知りました。決して僕が気が散りやすいわけではなく、人間として抗えないことだったのです。そういうことを意識して対応して行くしかないのです。 最近のiOSには「集中モード」というのがあって、通知を止める機能がついています。なるほど、スマホを作ったApple社は、その[…]
麦二郎
去年

『YOUR TIME ユア・タイム』鈴木祐

No.1733 2023年1月6日読了 決して正確ではないですが、自宅にいる時はこの本を読むのに、時間を計っていました。そういう状態が、時間不足を生む、この本はそういうことが書かれている本でした。 「時間をうまく使いたいから、時間術の本を3冊は読んでみよう」そう思って読み始めた時間術関係の本の3冊目です。 この本の冒頭で、自分のタイプを知るためのちょっとしたテストがあります。時間感覚のタイプがわかるテストです。未来の予期と過去の想起のタイプを知るためのテストです。 この本が面白いのは、予期と想起のタイプ分けと、各タイプに合った時間術が提案されているところです。予期と想起により時間感覚が決まると[…]
麦二郎
去年