『メモで自分を動かす全技術』高田晃

No.1804 2023年9月23日読了 「メモ」というキーワードに惹かれて、この本を買って読もうと思いました。9月は沢山の手帳が発売される時期で、「手帳」というキーワードだけでなく、「ノート」や「メモ」というキーワードに惹かれてしまう季節なのです。 この本のエッセンスは、序章の中に書かれています。メモを書くことで、考える力を養うことになること。書くことで夢が明確になり、計画を書くことにより実現しようという行動につながり、振り返り書くことで持続的にPDCAを回せるようになります。これが夢が実現しやすくなるというメモの効用です。著者が「三種の神器」とするのは、メモ帳、ノート、手帳です。メモをもと[…]
麦二郎
昨日の12:12 pm

『口福のレシピ』原田ひ香

No.1803 2023年9月20日読了 主人公は、老舗の料理学校の後継者として期待される留季子。そういう家庭環境に反発を覚え、家を出て友人の風花と暮らしている。留季子と料理学校を仕切る祖母、母とのからみや、留季子の婿候補として雇われている料理学校の理事長とのからみで、一つの物語が進んで行く。時折美味しそうな料理の記述があって、この作品も料理小説かなと思う。 一方で昭和の世の料理学校を営む曾祖父の時代が描かれている。その物語の主人公は、しずえ。料理学校を営む家に女中奉公に来ている女性。しずえは、曾祖父の指導のもと、生姜焼きのレシピを書く。 二つの物語が並行して進んで行く。時代は令和と昭和という[…]
麦二郎
3日前

『酒・つまみ日和』パリッコ

No.1801 2023年9月4日読了 本屋さんで本を物色していたら、こんな本を見つけました。あれは、8月26日のことだったと思います。積読本は結構沢山たまっているし、さてどうしようと迷ったのも一瞬のこと。やっぱり、「読みたい」感がぐんぐん上昇、買ってしまいました。 本だけでなく、ドラマもお酒がテーマだと惹かれてしまいます。Amazon Prime で観ているのは、「晩酌の流儀2」だったりしますし、吉田類出演の番組も良く観ています。「ワカコ酒」のファンでもあります。 この本を見つけたのは、僕がまさに2週間の禁酒にチャレンジしている最中のことです。そろそろ禁断症状が出てくるんじゃないかと思う頃に[…]
麦二郎
2週間前

『マンガでわかる!驚くほど仕事が片付く!情報整理超入門』岡野純

No.1800 2023年9月3日読了 この本はマンガでわかりやすく解説されたGTD(Getting Things Done)の本と言えます。物事を成し遂げると言う意味で、デビッド・アレンという方が著書の中で提唱したタスクなどの管理手法です。デビッド・アレン著『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』は、2回ほど読んだのですが、なかなか難しくて実践ままならないまま、今に到るなのです。でも、そのエッセンスをこの本は、見事に簡易に教えてくれます。この本が説く順番に思考を巡らして、実際にやってみたなら、きっとうまく行くのではないかと思うくらいです。 情報は1か所(Inbox)に集めて、要らない情報[…]
麦二郎
3週間前

『クロコダイル・ティアーズ』雫井脩介

No.1799 2023年8月30日読了 クロコダイルティアーズとは、嘘泣きのこと。このタイトルが秀逸なのは、ラストになってわかった気がした。 夫を元彼に殺された妻が主人公かなと思ったら、物語が綴られている視点からすると、息子を嫁の元彼に殺された母親が主人公なんだろう。人は疑いの目で物事を見始めると、全てが疑わしく見えてしまうものかも知れない。 『火の粉』という著者の作品に似ていると思いながら読み進めた。図書館本なので、できたら今日読み終えて、明後日にも返却しに行かなくちゃと思って、毎日100ページ強読む計画を立て、順調に計画通り読むことができた。計画通り読み終えることができたのは、面白くてペ[…]
麦二郎
3週間前

『55歳からやりたいことを全部やる時間術』臼井由妃

No.1798 2023年8月26日読了 この本は、タイトルがとても魅力的でした。やりたいことが全部やれそうな気がするからです。しかも、時間をうまく使えるようになれそうな気がします。そして若手社員対象ではなく、かなりベテラン社員対象なので、自分にも合っている気がします。 臼井由妃さんの本は、これで3冊目です。『やりたいことを全部やる時間術』と『やりたいことを全部やるメモ術』に続く3冊目です。きっと「やりたいことを全部やりたい」から惹かれるのだと思います。 さて、この本の内容ですが、実は純粋な「時間術」は、全部で5章ある中の最初の1章だけです。メールは頻繁にチェックしないで朝昼晩にするとか、CC[…]
麦二郎
3週間前

積読本がどんどん増える

今月は何だか読書が進みません。気がついたら、今月も残すところ5日間になっていました。仕事が忙しい時には、本を読むことまで気持ちが回らないことがあって、そういう月は読書量は減ってしまうのですが、今月はそういう状況でもなさそうです。 ちょっとした生活のリズムの崩れなのかも知れません。リズムを取り戻すためにも、立て直さないといけないと思っていました。でも、19日土曜日の血液検査でγGPTが上がっていて、翌週に病院から連絡が入りました。急を要するほどの数値ではなかったのですが、今まで非常に安定していたので連絡が入ったのです。検査結果について説明を受けるため、病院に行き、とりあえず禁酒してみることにしま[…]
麦二郎
4週間前

『ラジオ・ガガガ』原田ひ香

No.1797 2023年8月13日読了 『ラジオ・ガガガ』というタイトルは、素晴らしいと思う。まさにラジオはガガガっていうイメージがするからだ。僕がラジオを聴いていたのは、高校生くらいの頃だったろうか。もちろん、オールナイトニッポンという番組も聴いたことはあるが、それほど熱心なファンではなかった。 僕が一時期のめり込んでいたのは、海外の短波放送を聴くという趣味だった。雑音がひどい中、ダイヤルを回して音がするところで耳を澄ます。どこの国の放送かを確認して、視聴したことを郵送で報告する。BCL(Broadcasting Listener)ブームは、1970年代だったみたいで、僕も海外の放送局から[…]
麦二郎
先月

『「すぐやる」よりはかどる!仕事を「短くやる」習慣』山本大平

No.1796 2023年8月11日読了 仕事を短時間で済ませたい、そんな願望がいつもあって、こういう本を見ると読みたくなります。仕事を短時間で済ませられる効率的なやり方が書かれている本、というイメージだったのですが、読んでみると若干期待値からは外れていた気がします。仕事を効率的にやるノウハウではなく、仕事に時間をかけないためのノウハウの方が多かった気がします。 42項目のコツが書かれている本なのですが、いくつか実践しようと思うことがありました。最もこれがと思ったことは、「1分で説明できる資料を作る」ことです。何の話、依頼内容、結論、論拠、補足という5項目で資料を作るということだったのですが、[…]
麦二郎
先月

かながわpayで積読本が増える!

かながわpayは、10%か20%のポイント還元、さっそく、茅ヶ崎駅前で登録店舗を確認して、長谷川書店に本を買いに行ってきました。7月28日の金曜日のことです。 長谷川書店で買った本は、5冊。順番に紹介すると、次のような本です。 1冊目は、販売開始を待っていた本です。瀬尾まいこさんの『私たちの世代は』です。この本を読む前にぜひ読んでおきたかったのが、『夜明けのすべて』でした。こちらは、図書館で借りて読みました。 2冊目が、一穂ミチさんの『うたかたモザイク』です。短編集のようですが、これまでアクセスしなかったサイトにもアクセスして、ちょっとしたリスクになりました。でも、今は回避しています。 3冊目[…]
麦二郎
先月

『刑事何森 逃走の行先』丸山正樹

No.1795 2023年8月8日読了 『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』のスピンオフ、刑事何森シリーズの第2弾と言うことだった。この本を先に買って、第2弾ということを知り、第1弾の『刑事何森 孤高の相貌』を図書館で借りて来て読んだのは、先月の下旬のことだった。 そしていよいよ第2弾のこの本を読了した。第1弾と同じで、3つの短編で構成されていて、「逃女」と「永遠」、「小火」の3編で構成される。 「逃女」(とうじょ)は、とある食品包装会社で起こった傷害事件が物語の発端となる。傷害事件を起こして逃亡したのはベトナム人技能実習生で、その行方を追いかける何森と荒井みゆきが行きつくのは、行き場を失った[…]
麦二郎
先月

『夜明けのすべて』瀬尾まいこ

No.1794 2023年7月31日読了 瀬尾まいこさんの書く小説は、安心して読めるものが多い。いろんな理由で落ち込んだりしている人たちの再生の物語が多いからだろう。しかも周囲の人たちも、主人公も良い人たちばかりだ。 この物語もそうだった。この本を読んでPMS(月経前症候群)という病気を初めて知った。要するに月経前に一時的に心が乱れてしまい、苛立って抑えられなくなる。この物語の主人公の一人、藤沢さんが患っている病気である。 もう一人の主人公、山添くんが患っているのは、パニック障害。こっちの方は、聞いたことがあるが、詳しくはない。この物語を読んで、特に原因となることが無くても、そして一見明るくて[…]
麦二郎
先月

『続けられる人になるための37のやめる』三浦孝偉

No.1793 2023年7月23日読了 特別この一週間が忙しかったわけでもないのですが、この本を読み終えて感想を投稿するまでに時間がかかってしまいました。このところ4冊続けて小説を読んでいたので、たまにはこういう自己啓発本を読みたくなり、Amazonでポチりました。本屋さんで見かけて、気になっていた本です。続けられない人だから、こういう本がとても気になります。続けられる人になりたいと、いつも思っているからです。 「継続は力なり」などと言いますが、そのとおりだと思います。これまでの人生の中で、継続してこそ何らかの成果が得られたという経験があります。続けた経験はあるのですが、続けられないものもあ[…]
麦二郎
先月

『刑事何森 孤高の相貌』丸山正樹

No.1792 2023年7月21日読了 『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』を読んだのは、2015年11月のことでした。単行本では『デフ・ヴォイス』というタイトルだったのが、2015年8月に文庫本化されて、『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』と改題されています。 その後2018年には、『龍の耳を君に デフ・ヴォイス新章』が出版され、2019年に『慟哭は聴こえない デフ・ヴォイス』が出版されています。この二つの作品は、文庫本化されています。そして2021年8月『わたしのいないテーブルで デフ・ヴォイス』が出版されていますので、『デフ・ヴォイス』シリーズは4冊ということになります。第2作以降はま[…]
麦二郎
2ヶ月前

『光のとこにいてね』一穂ミチ

No.1791 2023年7月17日読了 2023年本屋大賞第3位。一穂ミチさんの本は、『スモールワールズ』を2年前に初めて読み、この本が2冊目。『スモールワールズ』の後で、『砂嵐に星屑』や『パラソルでパラシュート』などが出版されて、気になっていたものの、結局読まなかった。今回は本屋大賞ノミネートと言うことで、図書館で順番待ちして読んでみました。もっと早く読みたかった、と言うのが正直なところですが、特に読む時期は本の内容とは無関係です。 この本の感想は、とても書きにくい。僕の薄っぺらい言葉で表現できるものでもないですし、この本の二人の主人公のことを理解できているかと言うとそうではないのです。描[…]
麦二郎
2ヶ月前

『図書館のお夜食』原田ひ香

No.1790 2023年7月12日読了 本と食をモチーフとした物語。この図書館は私設図書館で、有料で、しかも夜しか開館していない。多くの人に来てほしくない図書館なのだ。タイトルに「夜食」とあるように、この図書館で従業員向けに提供される食事も面白い。名のある作家の本に登場するお料理なのである。 夜しかやっていない図書館なんて、ミステリアスに決まっている。しかも従業員も何だか謎めいている。秘密を抱えている。 何とこの本のカバーの裏側には、この本に登場した料理のレシピが印刷されていました。でも、個人的にはお料理よりもこの図書館の経営者が気になっていました。 新しくこの図書館の従業員となった樋口乙葉[…]
麦二郎
2ヶ月前

『コメンテーター』奥田英朗

No.1789 2023年7月8日読了 ハチャメチャなようで、結構真剣だったのかと思える精神科医伊良部が17年振りに復活。この本が出ると知った時には、迷わずすぐに買って読もうと思いました。読んでみて、期待どおりの面白さでした。 短編集なのですが、収録されている短編は全部で5つ。「コメンテーター」は、ひょんなことから伊良部がテレビ番組のコメンテーターになるというお話。看護師のマユミの人気で、視聴率は急上昇。しかし、コロナ禍に関する伊良部先生のコメントは、爽快としか言いようが無いです。 「ラジオ体操第2」は、世の中の理不尽なことに怒りを感じる気弱な人の物語。怒りを感じても、直接注意できないってこと[…]
麦二郎
2ヶ月前

『シンプルな習慣で頭と心が「整う」勉強法』pikeチャンネル

No.1788 2023年7月5日読了 「毎日コツコツと何か勉強しなくては」と思いつつ、できていないため、「勉強法」というキーワードに引き寄せられてしまいます。この本も中身はちらっと捲ってみただけで、衝動買いしました。確かに前半は想像した内容でしたが、中心となる部分は「受験勉強」がクローズアップされていて、思っていたのとかなり違っていました。 最初の章は、「学びの前に」という章でした。机上の整理整頓や収納、インテリアという物理的な環境のことが書かれていました。確かに落ち着く環境で勉強した方が、集中できます。朝、昼、夕方、夜と時間帯に分けて音楽の再生リストをかけるとか、やることリストを書く、香り[…]
麦二郎
2ヶ月前

『やり抜く人になるための戦略書』伊庭正康

No.1787 2023年7月2日読了 成功への近道は、やり抜くこと。つまり、目標に向かって継続する力こそが、成功へ結びつくもの。「継続は力なり」と言うが、まさにそのとおりだと思います。そんなやり抜く人になるための戦略が、いろいろ書かれている本です。 まず第1章は、成功するためには、能力や技術ではなくやり抜くことだということが書かれている章です。「やり抜くこと」自体に関することが書かれています。印象に残っているのは、気合や根性論ではなく、やり続けるための手段を考えることが重要だと言うことでしょう。 第2章は、「仕組み」によって継続できるということ。最上位の目標を常に見据えることやTKKの法則に[…]
麦二郎
2ヶ月前

『ダンドリと予定の立て方』井出元子

No.1786 2023年7月2日読了 「ダンドリの立て方」などは、仕事術の基本中の基本なんですが、立ち止まって考えてみると、できていないことも多い気がします。ごくごく基本的なことというのは、実行することが結構難しいものです。基本的なことができたら、それはそれで素晴らしいことだと思います。当たり前のことを当たり前にやるということと共通しますね。 この本は、6つの章によって構成されています。第1章がダンドリの基本的なことが書かれています。ダンドリを6つのステップに分けて実行して行く手順です。ゴールの確認→タスクの洗い出し→手順の検討→所要時間の見積もり→スケジュール化→タスクの実行の6つのステッ[…]
麦二郎
2ヶ月前