Books

『古本食堂』原田ひ香

No.1697 2022年7月1日読了 一つ前に読んだ本の読了日を見ると、この本を読むのに2週間くらいかかったことになります。とても読み易い本なので、早ければ3日くらいでは読めそうなのですが、この2週間を振り返ると、そう言えば仕事が忙しかったなと思いました。時間が足りないわけではなく、心に余裕が無い時には読書が進まなくなる人なんです。 自分のことについて、もう少し書きますが、自分はとてもせっかちな正確だと思っています。だから、この物語を読んでいると、焦れったくなってしまいます。ゆったりとしたテンポで進んで行くからです。でも、人生はそうなんだろうと思いますし、一歩ずつ、少しずつという丁寧な生き方[…]
麦二郎
2日前

『仏像図解新書』石井亜矢子

No.1696 2022年6月18日読了 近いうちに鎌倉散策を再開して、いろんなお寺を巡ってみたいと思っています。お寺で仏像に手を合わせた時、その仏像に関するある程度の知識があると良いなと思い、買っておいた本でした。一読しても、本棚には保管しておき、鎌倉散策には携行しようと思っている本です。新書なので携帯するにはちょうど良さそうですし。 以前マンガと文章で解説されている仏像の本を読んだことがありますので、ある程度の予備知識はありました。「如来・菩薩・明王・天」の四つのグループがあり、順位が決まっていることも知っていたつもりです。 この本で良くわかったのは、仏像の見分け方です。これは如来だろうと[…]
麦二郎
2週間前

『東京ロンダリング』原田ひ香

No.1695 2022年6月12日読了 「ロンダリング」は賃貸の事故物件に住んで前の住人の居住履歴を浄化する仕事のこと。賃貸物件は前の住人のことを次の住人に伝える義務があるようで、事故が起きた物件に入居してしばらく生活をすることによって、一つ前の住人の事故履歴を隠すことができるということなのです。一定期間家賃ゼロ円で入居でき、そこで生活をしているだけで収入が得られるという仕事です。 主人公は32歳でバツイチ、家も無いりさ子という女性です。いきなり夜中に戸を叩く音がして目を覚ます主人公と訪れた女性の話から展開が始まるので、これはスリリングな出来事や、もしかすると幽霊なども出てくるホラー小説か、[…]
麦二郎
3週間前

『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬

No.1694 2022年6月8日読了 今年の本屋大賞受賞作品。本屋さんに並んでいるのが気になっていた本でしたが、戦争に関する小説と言うことで、少々敬遠していました。戦争は悲劇はあっても、良いことは無いと思っていたからです。 読んでみて、そのとおりでした。どう考えても、戦争はマイナスでしかないのです。勝とうが負けようが、どっちだって悲劇を生むもの、生産的でないものが戦争なんだと思います。でも、この本はとても面白かった。フィクションを前提にして、面白かったと表現したいと思います。でも、リアリティがあるのです。何故なら、ウクライナの戦争が現実となっているからです。ウクライナの状況を、テレビの映像で[…]
麦二郎
3週間前

『傑作はまだ』瀬尾まいこ

No.1693 2022年6月2日読了 この本は少し気になっていた本でした。調べてみたら、2019年3月に出版されていましたから、3年経っていることになります。文庫本になっていたので、迷わず買って読むことにしました。 血の繋がった子供が突然現れる、という設定は他にも読んだことがある気がします。現実はどうかと言うことではなく、良くある話のように思えます。父親が主人公なのですが、職業は作家。何だか世の中との関係を遮断して、作品を書いているような感じがします。 半分くらい読み進めると、やはり瀬尾まいこさんの作品だと感じ始めます。とても温かい物語で、息子もその母親も素晴らしいということがわかってきます[…]
麦二郎
4週間前

『「忘れる」力』外山滋比古

No.1692 2022年5月29日読了 この本を買ったのは、東京駅構内の本屋さんでした。その時僕の頭の中には「忘れる」というキーワードがあって、この本はそういうタイミングにぴったりの本でした。 しかし、往々にして期待は外れるものであって、じっくり読んでみると、「忘れる」ことがテーマになっているエッセイは1編のみでした。そして、本のタイトルがその本の全てを表しているものではないということを、体験するに至ったのでした。 この本は、「創るチカラ」と「ことばの旅」、「あたまの散歩道」の3つのパートに分かれていて、数ページのエッセイが27編収録されています。「忘れる」ことに関しては、3番目の「あたまの[…]
麦二郎
先月

『シンプリスト生活』Tommy

No.1691 2022年5月15日読了 今週はとても忙しくて、精神的な余裕が無くて、ブログの更新ができませんでした。やっと休日になり、今日はいろいろ更新します。 シンプルはコンプレックスの対義語です。ミニマルはマキシマムと対です。ミニマリストもシンプリストも、より少なく、より豊かに、より身軽にということは、共通しているのだとこの本では定義されています。ミニマリストは、どうしたら減らせるかやモノが少ない幸せ、数を減らすことを求めている人のこと。シンプリストは、どうしたら心地よく過ごせるかやお気に入りのモノを愛でる幸せ、自分に正直であることを求めている人のことです。シンプリストは美しいか否かで判[…]
麦二郎
先月

『感情的にならない気持ちの整理術』和田秀樹

No.1690 2022年5月6日読了 ずいぶん前に読み終えた本の感想を書き忘れていたことに、今朝気づきました。この本は、「最近何だかすぐに苛々したり、ムカッと来ることが多くなってきたな」と自覚したので、そういう感情をうまくコントロールできないかなと思って、kindleを探して見つけた本でした。 漫画と文章を使って、心と脳のメカニズムや感情的にならない考え方とはどんなものか、ストレスを増やす行動と考え方は何か、毎日ごきげんで居られるためにどうしたら良いか、などが解説されているとても分かりやすい本でした。 ざっくり言うと、自分自身を客観的に見るようにするということと、周りの人は自分と同じ考え方だ[…]
麦二郎
先月

『マイクロスパイ・アンサンブル』伊坂幸太郎

No.1689 2022年5月5日読了 アンサンブルは、合奏、重奏という意味だから、タイトルの意味はわかるような気がします。この小説は2015年から開催されている猪苗代湖を舞台とした音楽&アートフェスティバルで配布していた短い小説を集めて本にしたものとのこと。フェスティバルの名称は、「オハラ☆ブレイク」。「オハラ」は、会津地方の民謡「会津磐梯山」に登場する人物「小原庄助」さんの「オハラ」、「ブレイク」は「休息」のことのようです。この小説には歌詞が使われているのですが、きっとフェスティバルに参加していたミュージシャンの曲だと思います。Theピーズとtomovskyというミュージシャンなのですが、[…]
麦二郎
先月

『人生は手帳で変わる』フランクリン・コヴィー・ジャパン編著

No.1688 2022年5月5日読了 時々気になったら開いている本ですが、今回は通しで再読してみました。ざっくり言うと、価値観と結びついた「やりたいこと」を達成するため、週次、日次で優先順位の高いタスクを実行して行くという手帳でしょうか。日々発生する緊急だけど重要度の低いタスクで時間を潰すのではなく、重要度が高いタスクを日々積み上げて行き、目標を達成するのです。 確かに仕事の面では納得できるものですが、これがプライベートになるとどうなるのか、実際に自分として優先順位の高いプライベート・タスクって何だろう、という思いで読み進めました。まだ結論は出ていないですが、やはり自分自身の価値観を把握し、[…]
麦二郎
先月

『そのマンション、終の住処でいいですか?』原田ひ香

No.1687 2022年5月1日読了 好きな本を好きな時に、好きなだけ読むことにしょうと考え、読書量だけを目標にしないようにしたら、全然読めなくなってしまいました。仕事が忙しかったこともありますが、今日は何ページは読んでおこう、みたいな目安も無しにしてしまったので、ほんのちょっとずつしか読めなかったのです。でも、しばらくは好きな本を好きな時に、好きなだけ読むことにします。 さて、かなり日数がかかった本でしたが、決して面白く無いからではありません。そのタイトルやこれまで読んだ原田ひ香さんの小説から想像していたのとは、ちょっと違った感じの物語でした。読み終えてみると、やはりどこかに原田ひ香さんな[…]
麦二郎
2ヶ月前

『針と糸』小川糸

No.1686 2022年4月17日読了 毎日新聞に連載されたエッセイ集。エッセイというのは、好きなエッセイストさんや小説家さんのものでないと、なかなか読まない。小説家によってはエッセイは滅多に書かない方もいるので、好きな作家でもエッセイは読めない方もいるってことだ。当たり前だけど。比較的良く読んでいるのは、角田光代さん、小川糸さんのお二人かも知れない。他にも読んでいたりするが、エッセイ集そのものが少ない作家さんが多い。 これまで小川糸さんのエッセイ集は、日記形式のエッセイ集を良く読んでいたと思う。このエッセイ集は日記形式のものではなく、そういう意味では新鮮な気持ちで読んだ。小川糸さんと言えば[…]
麦二郎
2ヶ月前

『正欲』朝井リョウ

No.1685 2022年4月13日読了 実に前回養老孟司さんの『まるありがとう』を読み終えて、半月以上経って久々読了した本です。並行して読んでいる本、小川糸さんの『針と糸』もありますが、読書量から言うと急ブレーキがかかったようです。仕事が結構忙しくて心に余裕が無かったこともありますが、そればかりではありません。読みたいと思った本を、読みたいと思った時に読もうと決めたことが影響しているかも知れません。要するにこれまで月何冊読もうとか、3日で1冊読もうとか、そればかりを思って量に重きを置いていた気がして、それを取っ払ってみたわけです。 前置きが長くなりました。さて、この本ですが、決して読みにくい[…]
麦二郎
2ヶ月前

『まる ありがとう』養老孟司

No.1684 2022年3月27日読了 養老先生の愛猫「まる」が亡くなったのは、2020年12月21日頃のこと。家にも「まる」と同じスコティッシュ・フォールドが居て、名前は「むぎ」と言います。我が家にやって来たのは、2019年2月のことだから、3歳になったところです。 我が家には犬も居て、こちらはそれなりのお年寄りで、11歳になったところです。名前は「ふたば」、犬種はパピヨンです。今の家に引っ越して来て、飼い始めたわんこです。「むぎ」を飼い始めた理由は、「ふたば」がだんだん歳を取ってきたからです。犬や猫は人間よりも寿命が短く、先に死んでしまうと言うことを常に意識しています。「ふたば」が死んで[…]
麦二郎
3ヶ月前

『黒牢城』米澤穂信

No.1683 2022年3月11日読了 米澤穂信作品はそれほど沢山は読んでいないのですが、第166回直木賞受賞作ということを知り、読んでみたくなり買ってみました。 物語は天正6年信長に反旗を翻し、有岡城に篭城した荒木村重が主人公。本能寺の変の約4年前頃の物語なのだけど、登場するのは荒木村重の家臣や共に篭城している武将達が中心。つまり篭城している城の中での出来事が中心と言うこと。城の中で起きる事件の謎を荒木村重が解いて行く。序章と終章を除き、大きくは4つの章に分かれた形になっていて、それぞれである事件が起きる。有岡城の牢に置いて生かしている黒田官兵衛の知恵を借りつつ、事件の謎を解いて行く形で、[…]
麦二郎
3ヶ月前

『生き物の死にざま』稲垣栄洋

No.1682 2022年3月10日読了 単行本が本屋さんに並んでいた頃から、読んでみたいと思っていた本です。文庫本になっているのを見つけ、さっそく買って読みました。 昆虫から爬虫類、動物まで、29種の生き物たちの死にざまが書かれている本です。期待したとおり、様々な生き物の死は、様々なのです。中には不老の生物まで登場して、びっくりしたのですが、不老と言えども死なないわけではないことを知りました。そう言う意味では、不老不死というのは無いわけで、老衰が無く、老いて死ぬのではなく、年代に関わらず事故などで死ぬことがあり、死亡率は一定なようです。そうかと言えば、わずかな時間で死んでしまう生き物がいたり[…]
麦二郎
3ヶ月前

『地球星人』村田沙耶香

No.1681 2022年3月5日読了 昨日残り70ページくらいまで読み終えていて、今朝少し読もうかなと思いページを捲っていたら、一気に最後まで読んでしまいました。「読んでしまった」というのが本当のところなのです。そういう本だったと思います。 始まりは普通だったかも知れません。いや、ちょっとどこかに違和感を感じていたかも知れません。小学生の女の子が主人公で、お盆に親戚が祖父母の家に集まります。女の子はいとこの少年に恋心を抱いています。ページを捲って行くに従って、違和感は大きくなり、何だか怪しい雰囲気を感じてきます。途中で突然主人公が大人になっている場面へチェンジします。その印象が記憶に残ってい[…]
麦二郎
4ヶ月前

『科学的に自分を思い通り動かす セルフコントロール大全』堀田秀吾/木島豪

No.1680 2022年3月1日読了 発行日が2022年1月30日という本なので、とても新しい本です。今始まったわけではないですが、コロナ禍で陥りそうな「ずるずるだらだら」に関する示唆も結構あります。何を隠そう僕がこの本に惹かれたのは、リモートワークで何だか気が散って仕事が進まないとか、集中していたのに大した成果が上がっていないとか、そんな気持ちになることが度々あったからだと思います。 章立ては4つに分かれています。仕事と生活、体、心の4つです。この4つに分類した45項目の「ずるずるだらだら」(ばかりでもないですが)に関する解消法を、心理学の実験結果を交えて解説している本です。 最初にチェッ[…]
麦二郎
4ヶ月前

『書く瞑想』古川武士

No.1679 2022年2月27日読了 「書く」がキーワードの本を連続2冊読みしました。このキーワードで引っかかるみたいなのは、何か書くことによって変えたいと思っているからだと思います。 毎日「書く瞑想」をして、毎月「書く片づけ」をし、四半期に1回「書く習慣」を作って行く、そういう頭と心の整理法について書かれている本です。基本は毎日の「書く瞑想」です。この本では、「放電」と「充電」という言葉が使われていますが、要するにエネルギーを下げる事柄とエネルギーを上げる事柄のログを書き出したり、セルフトークという文章を書くことを「書く瞑想」と表現しています。座禅や瞑想によって、心を整えることから来てい[…]
麦二郎
4ヶ月前

今月買った本 2022年2月

毎月の月末は、某クレジットカードで某駅ビルで5,000円以上買うと、500ポイント貰えるので、読みたい本を数冊買うことにしています。翌月に読みたい本を買う日に決めているのです。 1冊目は、第166回直木賞受賞作の米澤穂信さんの『黒牢城』です。歴史・時代小説かつミステリーというところが、とても気になっていました。 2冊目は、2022年の本屋大賞にノミネートされている朝井リョウさんの『正欲』です。単行本は2冊か3冊と決めていましたので、2冊目は迷いました。今村翔吾さんの『塞王の楯』とか、一穂ミチさんの『パラソルでパラシュート』や小田雅久仁さんの『残月記』、彩瀬まるさんの『新しい星』などとどれにしよ[…]
麦二郎
4ヶ月前