麦二郎

『FACTFULNESS』ハンス・ロスリング

No.1636 2021年9月12日読了 世界に対する10の思い込みが、世界の認識を誤ったものにしています。世界の今を正しく認識しようとすると、この10の思い込みを排除しないといけません。中には我々人類が生き残る過程で身に付けてきたものがあるがための思い込みもあるわけで、全てを排除することは容易ではないかも知れません。 10の思い込みとは、分断本能とネガティブ本能、直線本能、恐怖本能、過大視本能、パターン化本能、宿命本能、単純化本能、犯人さがし本能、焦り本能です。全てにおいて自分に当てはまっているんじゃないか、と思ってしまいました。 一つだけ最近感じていることと通じている記述があったので、その[…]
麦二郎
5日前

『Think Smart』ロルフ・ドベリー

No.1635 2021年9月8日読了 この前読んだ『Think clearly』は、より良い人生のための思考の道具箱でした。言いかえれば「すべきこと」でした。この本は、逆に「すべきでないこと」が書かれているのです。幸福を求めるよりも不幸にならないことを考えるという方向性です。 私達はいろいろな思い込みがあり、その思い込みにより考えたり、行動したりしています。そのことに気付き、それを排除できれば、良い人生を送ることができるという考え方です。 そういう思い込みがあったのかと思うことが多々書かれています。そう言われてみれば、それは錯覚だったとか、この本を読むと気付くことがいくつもあります。例えば、[…]
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先週

『君がいないと小説は書けない』白石一文

No.1634 2021年9月5日読了 主人公は編集者から小説家になった人物。奥さんとは別居して長いが、離婚は成立していない。そして離婚後に知り合った女性ことりとずっと暮らしていて、実質的には彼女が妻である。 物語は全編主人公の語りで綴られて行きます。著者の自伝的小説のようなので、著者の語りによる物語ということができるかも知れません。主人公が出版社の編集者であった時代の回想や今の心情に関する語りが、延々と続いて行きます。何か劇的な出来事があったりするわけではありません。奥さんと別居するに至ったことについては、詳細は語られていないと思います。 僕が長編小説で好きなのは、ストーリー展開が速い小説な[…]
麦二郎
先週

積読本撲滅0化作戦

一時はどうしようも無いくらい沢山あった積読本が、写真のとおり少なくなってきました。要するに新しい本を買わずに我慢して、しばらく読むことに専念していたからで、それは当然のことなんですが、ゴールが見えて来るとモチベーションは一気に上昇してきます。 数えてみると、残り14冊で総ページ数は5,169ページです。1冊あたり何と369ページくらいです。これを仮に今月中に読むとすると、今日を含めて残り28日間ですから、ちょうど2日で1冊ペース、1日185ページ程度読めば良いと言うことになります。 ちなみに先月読んだ本は、12冊で3,767ページでした。これと比べると今月いっぱいは無理でしょうと思うのですが、[…]
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2週間前

『よるのふくらみ』窪美澄

No.1633 2021年9月2日読了 間違い無く恋愛小説のジャンルに入るでしょうが、一つ前に読んだ『ラストレター』とは違った恋愛小説です。どこが違うのかということは、説明できないのですが、こちらは窪美澄さん的恋愛小説なんだろうと思います。 主人公は3人または4人。6つの短編と言うか、6つのパートに分かれていて、それぞれ視点が変わるという意味です。ある兄弟と幼なじみの女性が3人で、弟とからむバツイチ子持ち女性が4人目です。実際は好き合っている男女ではなく、たまたまの偶然か、神様のイタズラか、違うカップルが誕生することは現実にはあることだと思います。それにだんだんと気付き始め、どうしようもなくな[…]
麦二郎
2週間前

『ラストレター』岩井俊二

No.1632 2021年9月1日読了 ほとんどは昨日のうちに読み、残った30ページばかりを今朝読み終えました。どんな終わり方をするのだろうと、気になりましたが、読後感は悪くなかった気がします。 主人公は、昔付き合っていた彼女をずっと好きで、彼女の物語を書こうとする売れない小説家です。心残りと言うのでも無く、後悔の気持ちも無いわけじゃないですが、心をずっと前の中学時代に残してきた感じです。そんな物語なのかなと思います。敢えてはっきりとは書きませんが、ラストはそんな感じがしました。そしてまだまだずっと前の中学時代に縛られて、主人公は生きて行くのかも知れません。 こういう物語は好き嫌いがあるかも知[…]
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2週間前

護岸工事と野鳥

いつも時間がある時とか、暑すぎない時に散歩している小出川が、すっきりしました。ずっと続けていた河川の工事が終わったようです。 小出川 ここには雑草が生い茂っていた中州がありましたが、重機で全て綺麗に取り除かれました。自然というのはすごいもので、既に元に戻ろうとしている気配はありますが、まだまだ時間はかかりそうです。護岸工事もされていましたが、コンクリートで覆ってしまう工事ではなく、雑草が生える余地のある護岸工事なので、まだ良かった気がします。 今日の散歩(8月28日)で見かけた野鳥は、サギの仲間だけでした。ダイサギ、コサギ、アオサギでした。 ダイサギアオサギコサギ 隠れる場所が無くなったせいな[…]
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2週間前

『Think clearly』ロルフ・ドベリー

No.1631 2021年8月29日読了 副題の英文は、以下のとおりになっています。 The Art of the Good Life52 Surprising Shortcuts to Happiness 良い人生の術幸福への52の驚くべき近道ということでしょうか。 この本を読んでみて、幸せとは考え方に左右されるのだと思いました。どんなに小さな喜びでも、それを幸せと思うことができるのは、考え方の違いなんだと思います。もっと身近なもの、毎日の生活に満足するか、しないかについても考え方なんだろうと思います。苦しいと思うか、それを楽しみに変えられるか、考え方なんだろうと思いました。 52のショート[…]
麦二郎
2週間前

新型コロナワクチン接種完了!副反応は?

8月13日に新型コロナワクチン接種の2回目が完了しました。1回目は、7月23日でしたが、この時の副反応は接種した腕の筋肉痛と言うか、接種した部分の周辺の筋肉が痛かったくらいでした。腕を上げると痛いのと、触ると痛い状態でした。2回目は副反応が強くなると聞いていて、少々心配していましたが、1回目と同じ程度でした。 8月13日の9時25分頃接種を完了しました。会場で15分間様子を見ましたが、体調に変化なしでした。その日の夕方頃に接種した左腕の接種箇所周辺が痛くなってきました。 翌朝熱を測りましたが、平熱の範囲内でした。熱っぽくなったことは無かったですが、部屋が暑かったこともあり、1時間毎に熱を測って[…]
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先月

『世界一楽しい決算書の読み方』大手町のランダムウォーカー

No.1630 2021年8月15日読了 財務諸表は毎月のように目にしているのですが、それぞれの意味は理解しているつもりでも、そこから読み取れるものは何だろうと思っていて、この本を手に取りました。クイズに答えるメンバーが答えを導く考え方について発言する会話形式になっています。その会話が考え方を表現できていて、理解しやすい本だと思いました。 それぞれ財務3表の解説で1章から3章まで。それからB/SとP/Lの複合問題で4章目という章立てになっています。第0章もあって、こちらはあくまでも導入部分のような感じです。 企業が公表しているデータなので、実在する企業の財務諸表を例に出して、これはどの企業でし[…]
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先月

『スタンフォード式人生デザイン講座』ビル・バーネット&ディヴ・エヴァンス

No.1629 2021年8月14日読了 「デザイン思考」という言葉は聞いたことがあります。ネットで「デザイン思考」で検索すると、次のような「デザイン思考の5段階」というものが見つかりました。 共感(問題の掘り起こし)→定義(本当は何を実現したいか)→概念化(解決するためのアイデア出し)→試作(とりあえず形にする)→テスト(検証し適宜改善)の5段階です。 この本にも同じようなことが書かれています。第1章の「現在地を知る」は、自分の本当の問題を知ることです。第2章の「人生のコンパスをつくる」は、行き先を知ることです。本当は何を実現したいかということでしょう。第3章の「熱中できる道を探す」は、「デ[…]
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先月

『小宮一慶の「日経新聞」深読み講座2020年版』小宮一慶

No.1628 2021年8月12日読了 Amazonで検索してみましたが、2021年版はヒットしませんでした。ヒットしたのは、2017年版から4冊だけでした。○○年版とされているのは、その年のキーワードが違っているからか、経済と会社数字の状況も年によって変わっているから、その部分が書き換えられているのかも知れません。 序章は2020年の経済を読む5つのキーワードについて書かれています。日経新聞の読み方に関する章は、第1章と第4章です。第2章と第3章は、日経新聞を読むにあたって知っておいた方が良い経済の知識と会社数字に関する知識について書かれています。 同様の本を前にも読んだ気がします。201[…]
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先月

『水に眠る』北村薫

No.1627 2021年8月11日読了 20ページ程度の短編小説が10編収録されている短編小説集です。書き下ろしが1作、後は「オール讀物」掲載作品です。 「恋愛小説」は、誰からのものともわからない電話がかかってきて、音楽がかかっていて、それに聴き惚れるという不思議な物語です。「水に眠る」は、チリチリとするような切ない味のウィスキーの水割りととあるバーを舞台にした物語です。「植物採集」は、彼女からプレゼントされたと思われるネクタイと全く同じものを見つけ、こっそりそれを取り替える話です。「くらげ」は、個人空調装置の商品名で、その空間に人が閉じ籠もって行く話です。「かとりせんこうはなび」は、奥さん[…]
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先月

3連休のチャレンジ

3連休前に、読書計画を立てておきました。1日1冊読もうと、手帳に1冊ずつタイトルを書き込んでいました。他のことはさておいて、読書だけは実行しようと考えていました。 結果は初日○、2日目△、3日目○でした。つまり初日は予定どおりで、2日目は読了に至りませんでしたが翌日読み終え、3日目は2冊読了しました。手帳に書くと夢は叶うのかも知れません。「夢」と言うほど大きなことじゃないですが。でも、初日と2日目の本は400ページを上回る分厚い本だったので、結構頑張って読みました。3日間で読書に使った時間は、12時間くらいでしょうか。1日当たり4時間くらいです。 まだまだ、読書以外のことにも使う時間の余裕はあ[…]
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先月

『経営者になるためのノート』柳井正

No.1626 2021年8月9日読了 この本も経営とは何かということを知りたいと思い、購入した本です。ページ見開き中央に文章があり、その周りには罫線が入った広い余白が用意されていて、気付いたことを書き込めるようになっています。私の場合は、主目的は読むことだけだったので、書き込みはしませんでした。本へのマーキングや書き込みは、あまり得意ではありません。 経営者に必要な4つの力というものがあり、それは変革する力と儲ける力、チームを作る力、理想を追求する力です。この4つの力を7つの視点から説明した内容になっています。 決して難しいことは書かれていなくて、私でも十分理解出来そうな内容でしたし、これま[…]
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先月

『戦略参謀の仕事 プロフェッショナル人材になる79のアドバイス』稲田将人

No.1625 2021年8月9日読了 経営企画の仕事って何だろうと思っていたところ、この本が目に付いたので買っておいた本です。買ってはみたものの、かなり長い間積読本化していて、やっと今日読み終えることができました。 積読本の話ですが、この本を読んでみたいと思ったら、とりあえず買っておいた時期が続きました。どんどん積読本は増えて行き、数が減らなくなっていました。読みたいと思う本を見つける度に買っていて、最近では新しい本から読むことが多かったからです。気が付いたら3年くらい前に買った本が、まだ積読本リストにありました。さすがにこれではいけないと思い、新しい本を買うのをぐっと我慢しつつ、積読本減ら[…]
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先月

『楽園の真下』荻原浩

No.1624 2021年8月7日読了 本の帯に「読み始めたらとまらない、サイエンスサスペンス長編」と書かれていましたが、そのとおりでした。何となくこの3連休は毎日1冊ずつ本を読もうと決めていて、初日にこの470ページ程度ある分厚い本が読めるかどうか、自分でも自信が無かったのですが、一気に読んでしまいました。それだけ面白い小説でした。こんな小説も書けるのかと、荻原浩さんの抽斗の多さには驚くばかりです。 とある「日本でいちばん天国に近い島」で、原因不明の自殺者が多発していて、主人公のフリーライターが取材に訪れるところから、物語は始まります。その原因は自然豊かなこの島で、ある生き物が急激な進化を遂[…]
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先月

『「10年後の自分」を支える83の戦略 知的生活の設計』堀正岳

No.1623 2021年8月6日読了 この本は、7つのセクションに分かれています。まず一番目は、そもそも「知的生活とはなにか」と言うこと。ざっくりと言うと、インプットを集めてアウトプットを発信して行く生活のことだと思います。要するに本を読むだけではなく、読んで知ったり、学んだことを、ブログやSNSなどの色々なメディアを使って発信することまでのことです。 二番目は、知的積み上げの習慣について。いろいろなインプットやインプットした情報の積み上げ方について書かれています。1冊の本を読み、その情報を発信するのではなく、あるジャンルの本を複数読んでいろいろな情報を積み上げた上で発信する、そのようなこと[…]
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先月

『スモールワールズ』一穂ミチ

No.1622 2021年8月4日読了 このところビジネス本中心の読書でしたが、この前に久しぶりに小説を読んで、小説が読みたくなりました。本屋さんで見かけて気になっていたこの『スモールワールズ』を読むことにしました。読み始めたのは、昨日から。通勤の往復で読みました。 6つの短編によって構成されている短編集です。6つの話は別々の話です。ある夫婦と少年の話に始まり、姉弟、母と娘の家族、加害者と被害者の妹、父と子、先輩と後輩の6つの物語です。それぞれにとても面白く、面白さはそれぞれ違っていて、中にはいろんな意味で怖い話もあります。心温まる話もあれば、ミステリアスな物語もあり、それぞれが違った味わいの[…]
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先月

『木曜日にはココアを』青山美智子

No.1621 2021年8月2日読了 200ページくらいの文庫本なんですが、12の短編が収録されています。順番に主人公が変わりながら、物語が続いて行く形式の短編集です。ぐるりと回ったら、戻ってきます。とても面白くて、読み易くて、1日で一気に読んでしまいました。 青山美智子さんの本は、『お探し物は図書室まで』を5月頃読みました。この本も面白かったのですが、読みやすさから言うと、『木曜日にはココアを』に軍配が上がります。『木曜日にはココアを』がデビュー作のようです。 物語の舞台は、日本からオーストラリアへと移ります。著者の経歴を見ていたら、シドニーの日系新聞社の記者をされていた方でした。今は積読[…]
麦二郎
先月