『じぶん時間を生きる』佐宗邦威

No.1810 2023年10月19日読了 本屋さんでこの本を見つけて、自分勝手な思いがあって読んでみようと思ったのでした。著者は2021年に軽井沢へ移住されている。環境を変えることは、生き方を変えることに繋がる。なので、軽井沢の自然の中での生活を情緒的に綴ったエッセイという期待があった。或いは軽井沢での暮らしぶりが綴られているとか。 買った時に目次はざっと目を通すので、エッセイ的な文章だとは思っていなかった、じぶん時間とは何か、みたいなことを論じている本だろうと思うところもあった。エッセイ的な文章と言うよりも、論文調かなと思った。4章の分かれていて、振り返るとコロナ禍で起きた変化、自分に起き[…]
麦二郎
6ヶ月前

『財布は踊る』原田ひ香

No.1809 2023年10月13日読了 母子家庭で育った葉月みづほは、お金に恵まれていなかったことから、高校時代に流行った長財布を手にすることが無かった。結婚して夫と子どもの3人家族であるが、今は夫の稼ぎだけで暮らしているので、生活はギリギリというところだろうか。みづほはそれでも節約をして、買いたいものも我慢してハワイ旅行に行けるだけの貯金をする。そして念願かなってハワイ旅行に出掛け、憧れのルイ・ヴィトンの財布を手に入れた。その大切な財布は、残念ながら長くみづほの側に置いておけなかった。 物語はこういうところから始まり、いろいろな人とお金の物語が展開して行く。ネタバレになるので、詳細は書か[…]
麦二郎
6ヶ月前

『目標や夢が達成できる 1年・1カ月・1週間・1日の時間術』吉武麻子

No.1808 2023年10月10日読了 目標や夢の達成は、日々そのために行動する時間を積み重ねた先にあるものだと思います。目標達成のために、1年で何をするか、3カ月ではどうか、1カ月をどうするか、1週間はというふうにブレークダウンできたら、これほど理想的な計画つまり時間の使い方は無いと思います。自分が本当に実現したい夢は、やはり自分の価値観をベースに決まっていると思うので、持っている価値観にも左右されうるものでしょう。 こういう要素を満たしたものが、「7つの習慣」だと思っていて、手帳もフランクリンプランナーを使っています。この本を読んで、もう一度フランクリンプランナーの「ミッション」とか「[…]
麦二郎
6ヶ月前

『ロギング仕事術』倉下忠憲

No.1807 2023年10月9日読了 シンプルで実行しやすく、身に付けやすい仕事術です。記録しながら仕事を進める仕事術の本です。章立ては5つ、プラスおまけの「クイックガイド」によって構成されています。第2章まで読めば、それなりに実行できる気がして、実際にやってみました。 この本が主張している3つの効用は、情報を後から利用でき、自分のホームポジションを取ることができ、自分に関する情報が生まれるということです。実際にちょっとやってみて一番に感じたことは、ホームポジションでした。仕事に集中しようとしていても、メールが届いたり、チャットが入ったりして、集中力は削がれます。そういう状態が非効率の元と[…]
麦二郎
6ヶ月前

『彼女の家計簿』原田ひ香

No.1806 2023年10月5日読了 原田ひ香さんの小説は、タイトルや本の装丁から想像すると、もっと軽くて楽しい小説だという印象。つまり、思ったより重いテーマで書かれている小説だということですが、想像と違っていても最後まで読ませる筆力があるのでしょう。この本も主人公の女性が家計簿をつけながら、楽しい家庭を築いて行く物語、みたいな想像でした。 シングルマザーの里里が主人公。母親とは関係が良く無くて、疎遠になっている。そんな時疎遠な母親からぶ厚い封書が届き、その中には五十鈴加寿という女性がつけていた家計簿兼日記が入っていた。物語は、家計簿に書かれた日記と里里のことが並行して描かれています。 家[…]
麦二郎
7ヶ月前

『私の中を整理する片づけ』ミニマリストますみ

No.1805 2023年10月3日読了 断捨離とか、片づけとかしたいと思っていて、なかなか実行できないものだから、この本に惹かれました。惹かれた理由は、もう一つ。サブタイトルにあった「余白」というキーワードです。サブタイトルは、『幸せがおとずれる「余白」の作り方』でした。 心には「余白」つまりある程度の「余裕」が必要だと思っています。生活空間にも「余白」が必要だと思っています。手帳のスケジュールページにも、「余白」が必要だと思っている人です。 この本は3つのパートに分かれています。第1章は「友に過ごしたい、持ち物。」で、第2章は「帰りたくなる、おうち」、第3章が「『適当』に、生きる」です。要[…]
麦二郎
7ヶ月前

『メモで自分を動かす全技術』高田晃

No.1804 2023年9月23日読了 「メモ」というキーワードに惹かれて、この本を買って読もうと思いました。9月は沢山の手帳が発売される時期で、「手帳」というキーワードだけでなく、「ノート」や「メモ」というキーワードに惹かれてしまう季節なのです。 この本のエッセンスは、序章の中に書かれています。メモを書くことで、考える力を養うことになること。書くことで夢が明確になり、計画を書くことにより実現しようという行動につながり、振り返り書くことで持続的にPDCAを回せるようになります。これが夢が実現しやすくなるというメモの効用です。著者が「三種の神器」とするのは、メモ帳、ノート、手帳です。メモをもと[…]
麦二郎
7ヶ月前

『口福のレシピ』原田ひ香

No.1803 2023年9月20日読了 主人公は、老舗の料理学校の後継者として期待される留季子。そういう家庭環境に反発を覚え、家を出て友人の風花と暮らしている。留季子と料理学校を仕切る祖母、母とのからみや、留季子の婿候補として雇われている料理学校の理事長とのからみで、一つの物語が進んで行く。時折美味しそうな料理の記述があって、この作品も料理小説かなと思う。 一方で昭和の世の料理学校を営む曾祖父の時代が描かれている。その物語の主人公は、しずえ。料理学校を営む家に女中奉公に来ている女性。しずえは、曾祖父の指導のもと、生姜焼きのレシピを書く。 二つの物語が並行して進んで行く。時代は令和と昭和という[…]
麦二郎
7ヶ月前

『無くせる 会社のムダ作業 100個まとめてみた』元山文菜

No.1802 2023年9月10日読了 章立ては7つ。「業務」のムダ、「管理」のムダ、「共有」のムダ、「処理」のムダ、「コミュニケーション」のムダ、「会議」のムダ、「組織」のムダ。仕事のシチュエーションで分類されている。「あるある」と思うものが沢山あったが、これまでそれをどうしようかと思ったことが無かった。結構念入りにメモしながら読んで行きました。 ノートに全部書き込んだので、これから実践しようと思えるものは、ある程度できていることだと思う。実践してみたいことを列挙してみます。 なんでもルール化。ルール化すると言うことは、それを対象となる人たち全てが実行している必要があり、かつパンの焼き方一[…]
麦二郎
7ヶ月前

『酒・つまみ日和』パリッコ

No.1801 2023年9月4日読了 本屋さんで本を物色していたら、こんな本を見つけました。あれは、8月26日のことだったと思います。積読本は結構沢山たまっているし、さてどうしようと迷ったのも一瞬のこと。やっぱり、「読みたい」感がぐんぐん上昇、買ってしまいました。 本だけでなく、ドラマもお酒がテーマだと惹かれてしまいます。Amazon Prime で観ているのは、「晩酌の流儀2」だったりしますし、吉田類出演の番組も良く観ています。「ワカコ酒」のファンでもあります。 この本を見つけたのは、僕がまさに2週間の禁酒にチャレンジしている最中のことです。そろそろ禁断症状が出てくるんじゃないかと思う頃に[…]
麦二郎
8ヶ月前

『マンガでわかる!驚くほど仕事が片付く!情報整理超入門』岡野純

No.1800 2023年9月3日読了 この本はマンガでわかりやすく解説されたGTD(Getting Things Done)の本と言えます。物事を成し遂げると言う意味で、デビッド・アレンという方が著書の中で提唱したタスクなどの管理手法です。デビッド・アレン著『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』は、2回ほど読んだのですが、なかなか難しくて実践ままならないまま、今に到るなのです。でも、そのエッセンスをこの本は、見事に簡易に教えてくれます。この本が説く順番に思考を巡らして、実際にやってみたなら、きっとうまく行くのではないかと思うくらいです。 情報は1か所(Inbox)に集めて、要らない情報[…]
麦二郎
8ヶ月前

『クロコダイル・ティアーズ』雫井脩介

No.1799 2023年8月30日読了 クロコダイルティアーズとは、嘘泣きのこと。このタイトルが秀逸なのは、ラストになってわかった気がした。 夫を元彼に殺された妻が主人公かなと思ったら、物語が綴られている視点からすると、息子を嫁の元彼に殺された母親が主人公なんだろう。人は疑いの目で物事を見始めると、全てが疑わしく見えてしまうものかも知れない。 『火の粉』という著者の作品に似ていると思いながら読み進めた。図書館本なので、できたら今日読み終えて、明後日にも返却しに行かなくちゃと思って、毎日100ページ強読む計画を立て、順調に計画通り読むことができた。計画通り読み終えることができたのは、面白くてペ[…]
麦二郎
8ヶ月前

『55歳からやりたいことを全部やる時間術』臼井由妃

No.1798 2023年8月26日読了 この本は、タイトルがとても魅力的でした。やりたいことが全部やれそうな気がするからです。しかも、時間をうまく使えるようになれそうな気がします。そして若手社員対象ではなく、かなりベテラン社員対象なので、自分にも合っている気がします。 臼井由妃さんの本は、これで3冊目です。『やりたいことを全部やる時間術』と『やりたいことを全部やるメモ術』に続く3冊目です。きっと「やりたいことを全部やりたい」から惹かれるのだと思います。 さて、この本の内容ですが、実は純粋な「時間術」は、全部で5章ある中の最初の1章だけです。メールは頻繁にチェックしないで朝昼晩にするとか、CC[…]
麦二郎
8ヶ月前

積読本がどんどん増える

今月は何だか読書が進みません。気がついたら、今月も残すところ5日間になっていました。仕事が忙しい時には、本を読むことまで気持ちが回らないことがあって、そういう月は読書量は減ってしまうのですが、今月はそういう状況でもなさそうです。 ちょっとした生活のリズムの崩れなのかも知れません。リズムを取り戻すためにも、立て直さないといけないと思っていました。でも、19日土曜日の血液検査でγGPTが上がっていて、翌週に病院から連絡が入りました。急を要するほどの数値ではなかったのですが、今まで非常に安定していたので連絡が入ったのです。検査結果について説明を受けるため、病院に行き、とりあえず禁酒してみることにしま[…]
麦二郎
8ヶ月前

『ラジオ・ガガガ』原田ひ香

No.1797 2023年8月13日読了 『ラジオ・ガガガ』というタイトルは、素晴らしいと思う。まさにラジオはガガガっていうイメージがするからだ。僕がラジオを聴いていたのは、高校生くらいの頃だったろうか。もちろん、オールナイトニッポンという番組も聴いたことはあるが、それほど熱心なファンではなかった。 僕が一時期のめり込んでいたのは、海外の短波放送を聴くという趣味だった。雑音がひどい中、ダイヤルを回して音がするところで耳を澄ます。どこの国の放送かを確認して、視聴したことを郵送で報告する。BCL(Broadcasting Listener)ブームは、1970年代だったみたいで、僕も海外の放送局から[…]
麦二郎
8ヶ月前

『「すぐやる」よりはかどる!仕事を「短くやる」習慣』山本大平

No.1796 2023年8月11日読了 仕事を短時間で済ませたい、そんな願望がいつもあって、こういう本を見ると読みたくなります。仕事を短時間で済ませられる効率的なやり方が書かれている本、というイメージだったのですが、読んでみると若干期待値からは外れていた気がします。仕事を効率的にやるノウハウではなく、仕事に時間をかけないためのノウハウの方が多かった気がします。 42項目のコツが書かれている本なのですが、いくつか実践しようと思うことがありました。最もこれがと思ったことは、「1分で説明できる資料を作る」ことです。何の話、依頼内容、結論、論拠、補足という5項目で資料を作るということだったのですが、[…]
麦二郎
8ヶ月前

かながわpayで積読本が増える!

かながわpayは、10%か20%のポイント還元、さっそく、茅ヶ崎駅前で登録店舗を確認して、長谷川書店に本を買いに行ってきました。7月28日の金曜日のことです。 長谷川書店で買った本は、5冊。順番に紹介すると、次のような本です。 1冊目は、販売開始を待っていた本です。瀬尾まいこさんの『私たちの世代は』です。この本を読む前にぜひ読んでおきたかったのが、『夜明けのすべて』でした。こちらは、図書館で借りて読みました。 2冊目が、一穂ミチさんの『うたかたモザイク』です。短編集のようですが、これまでアクセスしなかったサイトにもアクセスして、ちょっとしたリスクになりました。でも、今は回避しています。 3冊目[…]
麦二郎
8ヶ月前

『刑事何森 逃走の行先』丸山正樹

No.1795 2023年8月8日読了 『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』のスピンオフ、刑事何森シリーズの第2弾と言うことだった。この本を先に買って、第2弾ということを知り、第1弾の『刑事何森 孤高の相貌』を図書館で借りて来て読んだのは、先月の下旬のことだった。 そしていよいよ第2弾のこの本を読了した。第1弾と同じで、3つの短編で構成されていて、「逃女」と「永遠」、「小火」の3編で構成される。 「逃女」(とうじょ)は、とある食品包装会社で起こった傷害事件が物語の発端となる。傷害事件を起こして逃亡したのはベトナム人技能実習生で、その行方を追いかける何森と荒井みゆきが行きつくのは、行き場を失った[…]
麦二郎
8ヶ月前

『夜明けのすべて』瀬尾まいこ

No.1794 2023年7月31日読了 瀬尾まいこさんの書く小説は、安心して読めるものが多い。いろんな理由で落ち込んだりしている人たちの再生の物語が多いからだろう。しかも周囲の人たちも、主人公も良い人たちばかりだ。 この物語もそうだった。この本を読んでPMS(月経前症候群)という病気を初めて知った。要するに月経前に一時的に心が乱れてしまい、苛立って抑えられなくなる。この物語の主人公の一人、藤沢さんが患っている病気である。 もう一人の主人公、山添くんが患っているのは、パニック障害。こっちの方は、聞いたことがあるが、詳しくはない。この物語を読んで、特に原因となることが無くても、そして一見明るくて[…]
麦二郎
9ヶ月前

『続けられる人になるための37のやめる』三浦孝偉

No.1793 2023年7月23日読了 特別この一週間が忙しかったわけでもないのですが、この本を読み終えて感想を投稿するまでに時間がかかってしまいました。このところ4冊続けて小説を読んでいたので、たまにはこういう自己啓発本を読みたくなり、Amazonでポチりました。本屋さんで見かけて、気になっていた本です。続けられない人だから、こういう本がとても気になります。続けられる人になりたいと、いつも思っているからです。 「継続は力なり」などと言いますが、そのとおりだと思います。これまでの人生の中で、継続してこそ何らかの成果が得られたという経験があります。続けた経験はあるのですが、続けられないものもあ[…]
麦二郎
9ヶ月前