月: 2023年6月

『夜空に浮かぶ欠けた月たち』窪美澄

No.1785 2023年6月28日読了 先日窪美澄さんの『夜に星を放つ』を読んで、非常に良かった印象があるので、この本が出版されていることを知り、さっそく買って読むことにしました。タイトルも「夜」が共通で「月」と「星」が似通っています。短編集なのも共通していますが、こちらの方がもっと繋がって、一つの物語になっていました。 6つの短編と短いエピローグで構成されています。6つの短編の共通点は、喫茶店と「椎木メンタルクリニック」で、内容的には心を病んだ人達が主人公と言うことです。「病んだ」と言う言葉は適切ではないかも知れません。傷付き、心の風邪を引いてしまった人達を癒やし、そして自ら再生して行く物[…]
麦二郎
10ヶ月前

エナージェル インフリー

Pentelのゲルインクボールペンのエナージェルは、書き易いことで人気があるボールペンです。そのことは知っていたのですが、実際に使ったことが無く、一度使ってみたいと思っていました。そんな中、インフリーというエナージェルがあることを知りました。結構多色展開をしているボールペンのようですが、大好きなブルーブラックがあったので、まず0.7mmと0.5mmを試してみようと買って帰りました。 どちらかと言うと、細字が好みなんですが、0.5mm(写真の真ん中)でも太く感じてしまいます。そう言えば0.4mmもあったことを思い出し、翌日また1本買ってきたのでした。 エナージェルには、9種類ばかりのラインナップ[…]
麦二郎
10ヶ月前

クアトロフォルマッジが絶品!MOKICHI TRATTORIA@茅ヶ崎

訪れたのは、6月16日金曜日の夜でした。家の近所にある人気のイタリアンレストランMOKICHI TRATTORIAさんで。このお店、休日はもちろん、平日のランチタイムも予約なしだと入れない人気店です。だだっ広い駐車場もお昼はいっぱいになっていて、急に行こうと思い立っても並ぶのを覚悟しないと入るのは難しくて、結局最近訪れていないお店です。 暑かった金曜日の在宅勤務が終わった後で、何となくビールが飲みたくなり、ふらっと寄ってみて入れなければ他の店を探そうと思って、訪れてみました。大きな扉が開いて店内が見えると、満席ではない様子でした。予約なしですんなりと入れました。でも、次の予約が入っている席で、[…]
麦二郎
10ヶ月前

『永遠と横道世之介(下)』吉田修一

No.1784 2023年6月17日読了 吉祥寺のかなり南にある下宿「ドーミー吉祥寺の南」を舞台として、横道世之介の3月から8月にかけてのなんでもない一日が綴られる。『横道世之介』を読んだ時には、続編があるとは思ってもいなかった。思ってもいなかった『続横道世之介』を読んで、まさか次があるとは思ってもいなかった。そんな思ってもいなかった3作目の「横道世之介」は、何と上下巻に分かれる長編小説だった。その『永遠と横道世之介』の下巻は、3日間であっと言う間に読み終えたのでした。 内容 『永遠と横道世之介(上)』は、残暑の9月から秋、冬を迎え冬真っ盛りの2月までの「なんでもない一日」を描いていた。この下[…]
麦二郎
10ヶ月前

『永遠と横道世之介(上)』吉田修一

No.1783 2023年6月14日読了 『横道世之介』は、2009年9月に出版され、2012年1月に読んだ。『続 横道世之介』は、2019年2月に出版されており、この本はそれから4年くらい経っている。『横道世之介』のインパクトが大きかったので、続編が出ると買って読んでしまう。今回は上下巻に分かれている長編だけど、やっぱり買ってしまった。それだけ魅力を感じているのだろうけど、おそらく横道世之介に会えるのはこの本が最後じゃないかと思う。 ある意味、完結編なのだと思っているからだ。 内容 上下巻に分かれていて、上巻を読み終えた。横道世之介のある1年間を描いているようで、上巻は9月から翌年2月の物語[…]
麦二郎
10ヶ月前

『老後資金2000万円の大嘘』髙橋洋一

No.1782 2023年6月13日読了 定年後の暮らしは年金だけでも大丈夫と言ってくれる心強い本。このところ小説ばかり読んでいる気がしますが、たまには経済のことも勉強しなくちゃと思って買った本でした。こういう本を読むのは、僕にとっては珍しいことなんですが。 著者は大蔵省に入省され、小泉内閣や第1次安部内閣のブレーンとしても活躍された方で、「ふるさと納税」や「ねんきん定期便」などの提案・実現をされてこられた方。なるほど、国の政策にも詳しい方だと思った。 内容 5つの章に分かれていて、約50項目のウソに関して本当のところを解説している形式になっている本。5つの章とは、年金問題や老後資金、国債、住[…]
麦二郎
10ヶ月前

PILOT ILMILY(イルミリー) ニュアンスブラックとサクラクレパス ボールサインiD

たまたまLOFTで目にしたボールペンに、なぜか引き寄せられました。パイロットの新製品です。ゲルインキボールペン『ILMILY(イルミリー)ニュアンスブラック』でした。7色のブラックをラインナップした単色ボールペンです。発売日を調べてみると、5月23日でした。 7色のブラックは、ブラック、ニュアンスブラックブルー、ニュアンスブラックグリーン、ニュアンスブラックイエロー、ニュアンスブラックブラウン、ニュアンスブラックレッド、ニュアンスブラックバイオレットです。要するにどれも黒がベースなのですが、ブルー系だったり、グリーン系だったりと言うわけです。このうち買ったのは、ブラックとニュアンスブラックブル[…]
麦二郎
10ヶ月前

トラットリア エ ピッツェリア ヤンモ@平塚

訪れたのは、5月27日のことでした。5月13日のこと、茅ヶ崎のPizzeria Ottavoというお店に行ってみたら、残念ながらお休みで入れませんでした。その時からなぜかピッツァを食べたいと思っていたので、この日は『海の近くのおいしいもの vol.3』で探してこのお店に予約を入れ、平塚に遠征してピッツァを食べることにしていました。 前菜盛合せ付きのランチセットがオススメ 予約した時刻の少し前にお店に到着。満席状態だったので、ビックリでした。人気のお店なんだなと実感しました。すぐに席が空きましたが、その後も席が空くとすぐに新しいお客さんが入ってきます。 ランチセットがあって、前菜盛合せとピッツァ[…]
麦二郎
10ヶ月前

レピドー@平塚

最近休日にランチに出掛けると、必ずその近くのパン屋さんに寄ってみる。平塚のパン屋さんレピドーを訪れたのは、5月27日のこと。同じく平塚にあるナポリピッツァのお店ヤンモさんで美味しいピザを食べた後のことでした。ヤンモさんの記事はまだ書いていないので、今日にでも書こうかなと思っているところです。 最近は、『海の近く』というフリーペーパーに掲載されているお店を集めた『海の近くのおいしいもの vol.3』を捲って行ってみるお店を選んでいます。ランチのお店も、パンのお店も。 レピドーさんもこの本に載っていたお店です。フランス人の店主が持っている巨大なカンパーニュに惹かれて、行ってみました。お店はとてもお[…]
麦二郎
10ヶ月前

『やさしい猫』中島京子

No.1781 2023年6月9日読了 出会ったのは、東京駅構内の本屋さん。ドラマ化されたようで、それを告げる帯が巻かれて平積みされていた。手に取ってみて、よっぽど即買いしようかと、それだけ惹かれるものを感じた。巻末の出版日をチェック。2021年8月。2年近く前だと言うことに気づき、図書館で借りることにした。検索してみたら、すぐに借りられる。借りて来たのは、先週の土曜日でした。 内容 スリランカ人と夫と死に別れた母子の家族3人の物語。と言うことは、本屋さんで手に取ってみた時と、NHKのサイトのドラマの記事で知っていた。母のミユキさんとスリランカ人のクマさんの出会いから、娘のマヤの語りで綴られて[…]
麦二郎
10ヶ月前

『図書室のはこぶね』名取佐和子

No.1780 2023年6月5日読了 読書メーターの「ベスト・オブ・ベストレビュアー受賞者が選ぶ おすすめの本!」という特集記事で、この本を知りました。何が気になったか、良く覚えていないのですが、何となく「読んでみたい」と思ったことだけ覚えていました。2022年3月頃出版された本でしたから、さっそく図書館で借りることにしました。 300ページ弱の本でしたが、実質2日間で一気に読みました。面白かった。 内容について 体育祭間近の高校が舞台。主人公の百瀨花音は部活で怪我をして、体育祭に出られない身。友達に頼まれて、体育祭前の1週間だけ図書委員の仕事を引き受けます。場所も知らなかった図書室を訪ね、[…]
麦二郎
10ヶ月前

ちょっと遅れたいつものお参り、寒川神社

去年の10月頃から、毎月寒川神社にお参りすることにしました。11月からは毎月初日か、初日が出勤日なら前月末の朝にお参りするようにしています。先月末はお天気が悪く、今月1日は出勤日で、以降雨ばかりでしたので、お参りは今日になりました。 以前は朝食前にウォーキングがてらお参りに行っていたのですが、先月からウォーキングは朝食後にしているので、今日は朝食後にしました。今日は遅めの朝食でしたから、寒川神社に着いたのは、9時半過ぎのことでした。この時期、この時間となると、晴れていると結構陽射しが強く、暑く感じます。来月になるともう夏本番でしょうから、早朝でないと暑くて長い距離は歩けないような気がしました。[…]
麦二郎
11ヶ月前

『天使も怪物も眠る夜』吉田篤弘

No.1779 2023年6月2日読了 2019年7月に出版された本。螺旋プロジェクトと称された8人の作家の8冊の本で、「海族」と「山族」の対立の絵巻物。時代は原始から未来へ続く物語で、この本は最終章で2085年頃から2095年頃までを舞台とした物語です。他の7冊の本は、2019年の秋には読み終えていたのですが、この本は途中で挫折してしまって、長い間本棚の積読本になっていました。積読本の中でも一番古いものだったのですが、今回「積読本一掃プロジェクト」を始めて、とうとう読み終えることができました。 ちょっと感慨深い心境になり、達成感に浸っています。ちなみに去年の11月に文庫本でも発売されているよ[…]
麦二郎
11ヶ月前