人生

『寿命が尽きる2年前』久坂部羊

No.1865 2024年4月20日読了 今月の2冊目。先月あたりから、読書は超スローペースに。反面、読みたい本が沢山貯まっていて、積読本と読みかけの本で、本棚がいっぱいになっている。ちょっとちぐはぐかも知れないけれど、多分これからペースは上がって行くものと思います。 著者はお医者さんで作家。高齢者医療に携わり、小説を書いて作家デビューされています。 現代医療への批判も含まれている本です。健康診断によって心配を煽るような医療への批判であり、延命治療への批判もあります。私の場合、今の年齢のせいかも知れませんが、久坂部さんの意見に賛成です。会社勤めをしているので、健康診断の受診は必須なので、仕方な[…]
麦二郎
6日前

『小さいことにくよくよするな!』リチャード・カールソン

No.1849 2024年2月15日読了 原題は、「Don't Swear The Small Stuff」。Google翻訳してみると、「小さなことに汗をかかないでください」という意味。「くよくよ」ではなく、「ばたばた」かも知れない。読み終えてみて、小さなことで慌てふためかないように、一大事だと騒がないで、どんと構えていない、それは当たり前のことだと受け止めてください、みたいな意味ではないかと思う。 他人を尊重したり、愛したり、感謝したり、受け入れることによって人生は変わる。人生の教訓のようなことが100項目書かれている本だけど、そのうちで特に気になったタイトルについて、列挙しておこう。 成[…]
麦二郎
2ヶ月前

『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』坂下仁

No.1844 2024年2月6日読了 ノートや手帳よりも、そしてPCよりも優れた点を持っているのが、「ふせん」というツール。思考の整理とか、脳にやさしいとか、そういう点はノートや手帳と同じで、PCでは適さない。PCでは並べ変えや編集が可能なんだけど、ノートや手帳はそれができない。でも、「ふせん」というツールはできてしまうのです。その分だけ、自分の思考を見える化するには適したツールというのが、著者の主張です。読んでみて、確かにそうだと思いました。貼って、剥がして、貼り直して並べ変えができるし、手軽なツールなので失敗すれば書き直して差し替えれば良いわけです。なるほどと思いました。 価値観とやりた[…]
麦二郎
2ヶ月前

『本当に大切なことの見つけ方』マツダミヒロ

No.1842 2024年2月3日読了 著者のマツダミヒロさんの肩書きは変わっていると思った。「質問家」「ライフトラベラー」ということだ。1年のうちで海外に滞在されているのは300日くらいらしい。質問によってやる気と能力を引き出す「魔法の質問」の使い手。 この本の内容は、本の帯にあるとおり。自分に質問することで見つけられるニュートラルなライフスタイル。常に自然体で、無理せず、まわりに左右されない自分になることができる本だ。 仕事と遊びの比率はどれくらいが良いのだろうか。最適な比率はもちろん個々人によって異なると思う。仕事に生きがいを求めている人なら、仕事の比率は高いだろう。遊びのための資金を稼[…]
麦二郎
2ヶ月前

『55歳からやりたいことを全部やる時間術』臼井由妃

No.1798 2023年8月26日読了 この本は、タイトルがとても魅力的でした。やりたいことが全部やれそうな気がするからです。しかも、時間をうまく使えるようになれそうな気がします。そして若手社員対象ではなく、かなりベテラン社員対象なので、自分にも合っている気がします。 臼井由妃さんの本は、これで3冊目です。『やりたいことを全部やる時間術』と『やりたいことを全部やるメモ術』に続く3冊目です。きっと「やりたいことを全部やりたい」から惹かれるのだと思います。 さて、この本の内容ですが、実は純粋な「時間術」は、全部で5章ある中の最初の1章だけです。メールは頻繁にチェックしないで朝昼晩にするとか、CC[…]
麦二郎
8ヶ月前

『永遠と横道世之介(下)』吉田修一

No.1784 2023年6月17日読了 吉祥寺のかなり南にある下宿「ドーミー吉祥寺の南」を舞台として、横道世之介の3月から8月にかけてのなんでもない一日が綴られる。『横道世之介』を読んだ時には、続編があるとは思ってもいなかった。思ってもいなかった『続横道世之介』を読んで、まさか次があるとは思ってもいなかった。そんな思ってもいなかった3作目の「横道世之介」は、何と上下巻に分かれる長編小説だった。その『永遠と横道世之介』の下巻は、3日間であっと言う間に読み終えたのでした。 内容 『永遠と横道世之介(上)』は、残暑の9月から秋、冬を迎え冬真っ盛りの2月までの「なんでもない一日」を描いていた。この下[…]
麦二郎
10ヶ月前

『時間の超基本』二間瀬敏史/吉武麻子

No.1774 2023年5月19日読了 いつ買ったか忘れたくらい時間が経っています。長い間積読本になっていた本を、やっと読むことができました。長期間積読本になっている本は、残り4冊になりました。 時間は限られているので、特に仕事をして行く中で有効に使いたい気持ちが強いものの一つです。これまで沢山の時間術や仕事術の本を読みました。時間管理と言う意味では、手帳術も同じ部類に入る気がします。実に沢山の本を読み、全く学んでいないわけではないのですが、まだまだ勉強しないといけないと思うレベルです。 そんな意識があって、この本を買ったのでした。ただ、広く浅くみたいな本なので、なかなか読めませんでした。最[…]
麦二郎
11ヶ月前

『継続するコツ』坂口恭平

No.1744 2023年2月12日読了 坂口恭平さんのことは、この本を読んで初めて知りました。『0円ハウス』という路上生活者のハウスの写真集を刊行したり、「いのっちの電話」として自身の携帯電話を公表して、年間1万人を超える「死にたい人」の声を聞いている方です。この本の中でも触れられています。 実はこの本を「自己啓発本」かなと思って、買ってしまいました。要するに物事を継続できるようになるノウハウが書かれているのかと思ったわけです。内容はちょっと違っていて、これは「エッセイ」に近い本なのかなと、読んでみて思いました。坂口さんがずっと継続していることは、要するにやりたいことであり、好きなことであり[…]
麦二郎
去年

『より少ない家 大全』ジョシュア・ベッカー

No.1743 2023年2月11日読了 予定どおり、続編を読んだ。『より少ない生き方』の方は、「生き方」が中心の記述だった気がするが、続編の方は少し具体的で「家」という観点から書かれている。 三部構成になっていて、「Part 1」はなぜものを減らすのかという導入的なパート。「Part 2」がこの本の大半を占める部分で、部屋毎のもの減らしについて書かれている。その分だけ、『より少ない生き方』よりは具体性を感じる。リビングルームや寝室、クローゼット、バスルーム、ランドリールーム、キッチン、ダイニングルーム、子供部屋、ガレージ、庭という部屋は家の一部分毎にものを減らす考え方や基準などが書かれている[…]
麦二郎
去年

『より少ない生き方』ジョシュア・ベッカー

No.1742 2023年2月4日読了 2016年に出版されている本なので、結構時間が経っている。僕がこの本を見つけたのは、それほど前ではなかった気がします。良く立ち寄る茅ヶ崎駅ビルの本屋さんに並んでいるのを見かけたのが最初だったと記憶しています。実は多分この本の続編だと思いますが、『より少ない家大全』の方を先に買いました。こちらは、去年の秋に出版された本です。どうせなら、最初に出版された本から読もうと思い、読んでみました。 ミニマリストになったきっかけや、その後の過程、良かったことなどが書かれている本でした。ミニマリストとなり、どのようにモノを減らして行ったかという観点よりも、ミニマリストに[…]
麦二郎
去年

『人生オークション』原田ひ香

No.1740 2023年1月27日読了 原田ひ香さんのお仕事小説でした。ちょっと変わったお仕事が特徴かも知れません。短編小説が二つ収録されています。 最初は本のタイトルになっている「人生オークション」です。主人公の叔母さんが離婚して一人になり、オークションで生計を立てるという話で、主人公がそれを助けるのです。「人生」が付いているのは、山のような荷物をオークションで減らして行く、ミニマリストではないのですが、減らした分だけまさに人生が軽くなって行く話なのです。お仕事と言って良いかどうかは、迷うところです。 もう一つの話「あめよび」は、ラジオ番組のハガキ職人と付き合っている主人公の話です。主人公[…]
麦二郎
去年

『感性のある人が習慣にしていること』SHOWKO

No.1739 2023年1月24日読了 自分には感性があまり無いと思っているので、このような本を目にすると、ついつい読みたくなってしまうのです。著者は、陶芸家。SIONEというブランドを立ち上げていらっしゃる方。 感性を養う習慣には、5つあるそうです。観察する習慣と整える習慣、視点を変える習慣、好奇心を持つ習慣、決める習慣の5つです。この本は、5つにカテゴリー分けされた49の習慣について一つ一つていねいに解説されている本です。 「感性のある人」とは、正解のないことに自分で答えを出せる人のことと、定義しています。要するに、自分の価値観を持っている人なのでしょう。自分なりの正解をしっかり持ってい[…]
麦二郎
去年

『無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記』山本文緒

No.1737 2023年1月21日読了 本屋さんに並んでいるのを見かけて、きっとこの本は読むだろうと思っていました。去年の秋に発売されているので、きっとその頃のことです。そして、買ったのは12月1日、Amazonで注文しました。届いたのが、12月6日のことでした。 それから1か月半くらい積読本でした。読みたいけれど、読む勇気が出なかったことが、理由の一つかも知れません。読み始めたら、きっと一気に読んでしまうに違いないと思っていました。そのとおりでした。 土曜日は、朝から北鎌倉にある円覚寺に行こうと思っていました。特に理由はないのですが、「今日読もう」と思いました。僕が大好きなお寺、円覚寺を歩[…]
麦二郎
去年

『24 TWENTY FOUR 今日1日に集中する力』堀田秀吾

No.1731 2022年12月30日読了 ちなみに2022年は、71冊の本を読んだことになりました。2016年は101冊と100冊を越えていたのですが、2017年以降順に79冊、89冊、91冊、91冊、85冊、71冊と続きます。本を読むと言うことは、冊数やページ数が大切なのではなく、良い本に出会えるかどうかということが大切なんだと思います。でも、良い出会いをするために、今年はもっと沢山読みたいと思っています。去年読んだ71冊目の本について、今日は感想を書くことにします。 12月6日に読み終えた『限りある時間の使い方』と同じ主張の本でした。タイトルどおり、「今、目の前のことにただ集中すること」[…]
麦二郎
去年

『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』八木仁平

No.1730 2022年12月27日読了 ざっくり言うと、「自己理解」を行って、自分が最も「やりたいこと」を「仕事」にするための本でしょうか。 「自己理解」については、巻末にその手順がフローチャート化されています。いろいろな質問に答えて、「何を大事にして生きたいか」を知ります。つまり、自分自身の大事なこと「価値観」を見つけます。合わせて「仕事の目的」も明確にしておきます。 次に成果を出すための「長所」を明確にします。そして、興味や情熱を感じる分野「好きな分野」を見つけます。いよいよ次から「やりたいこと」を絞って行くプロセスです。 「好き」と「長所」を掛け合わせて「やりたいこと」を仮に決めます[…]
麦二郎
去年

『限りある時間の使い方』オリバー・バークマン

No.1724 2022年12月6日読了 本屋さんでも、ネットでも、良く目にするこの本でしたが、翻訳本だったので少々尻込みしてました。でも、最大の興味である「限りある時間の使い方」を知りたいという気持ちには勝てませんでした。 読んでみて、「なるほど、こういう内容だったのか」と思いました。禅の教えに近い考え方です。人間は「今」「この瞬間」のみを生きている。だから、「この一瞬」を生きることのみに心を尽くす。そういうことだと思います。 言い換えると、明日とか将来のために、「今」という時間を使うのは、ナンセンスと言うことだと思います。 効率的な時間の使い方をすれば、沢山のことができて、結局時間を増やせ[…]
麦二郎
去年

『仕事も人間関係もうまくいく 放っておく力』枡野俊明

No.1720 2022年11月15日読了 この本との出会いは、東京駅なかの本屋さんでした。まずはタイトルに惹かれました。そして著者が枡野俊明さんだったのも、これまでいくつか読んでいたので、安心できました。手に取って、パラパラと捲ってみました。そしてあるページの言葉が引っかかりました。悪い意味ではなく、良い意味で引っかかったのです。 その時は仕事の帰りで、自分がメインと思っている仕事が進まないので、ちょっと苛々していた精神状態でした。章立ては、5章です。1章から順に「人間関係はもっとドライで良い」、「不安・焦り・怒りの手放し方」、「心をすり減らさない練習」、「自分で自分を苦しめないこと」、「人[…]
麦二郎
去年

『自分を整える』永松茂久

No.1703 2022年8月18日読了 サブタイトルは、「手放して幸せになる40のこと」です。モノが溢れ、より多くのモノを手に入れることが幸せだった時代は過ぎ、自分が本当に欲しいモノ、側に置いておきたいモノ以外は手放すことが幸せとなる時代になって来たようです。 選択肢が沢山あり過ぎて、どれを選んだら良いか、混乱してしまっている。そんな感じなのかも知れません。だからこそ迷ったり、不安になったりするのだと思います。何が大事かと言うと、自分自身の本音を知ると言うことだと思います。自分自身がどうしたいのかを知り、それ以外のものを手放すことによって、自由になり、そして整うことになります。 40もあるコ[…]
麦二郎
去年

『まる ありがとう』養老孟司

No.1684 2022年3月27日読了 養老先生の愛猫「まる」が亡くなったのは、2020年12月21日頃のこと。家にも「まる」と同じスコティッシュ・フォールドが居て、名前は「むぎ」と言います。我が家にやって来たのは、2019年2月のことだから、3歳になったところです。 我が家には犬も居て、こちらはそれなりのお年寄りで、11歳になったところです。名前は「ふたば」、犬種はパピヨンです。今の家に引っ越して来て、飼い始めたわんこです。「むぎ」を飼い始めた理由は、「ふたば」がだんだん歳を取ってきたからです。犬や猫は人間よりも寿命が短く、先に死んでしまうと言うことを常に意識しています。「ふたば」が死んで[…]
麦二郎
2年前

『もしあと1年で人生が終わるとしたら?』小澤竹俊

No.1652 2021年11月21日読了 命には限りがあると知っているのですが、常に忘れがちなことです。忘れていないとやってられない面もあるかも知れませんし、そういうものかも知れません。人生に限りがある、いつか終わりが来るということを意識していれば、日々は充実するのではないかと思う面もありますが、常に意識できないところには何らかの理由があるのかも知れません。 この本は、2017年1月刊行の『2800人を看取った医師が教える人生の意味が見つかるノート』を大幅に加筆・再編集したもののようだ。『2800人を看取った医師が教える人生の意味が見つかるノート』は、書き込む形式のもののようだから、この本は[…]
麦二郎
2年前