『限りある時間の使い方』オリバー・バークマン
No.1724 2022年12月6日読了
本屋さんでも、ネットでも、良く目にするこの本でしたが、翻訳本だったので少々尻込みしてました。
でも、最大の興味である「限りある時間の使い方」を知りたいという気持ちには勝てませんでした。
読んでみて、「なるほど、こういう内容だったのか」と思いました。
禅の教えに近い考え方です。
人間は「今」「この瞬間」のみを生きている。だから、「この一瞬」を生きることのみに心を尽くす。
そういうことだと思います。
言い換えると、明日とか将来のために、「今」という時間を使うのは、ナンセンスと言うことだと思います。
効率的な時間の使い方をすれば、沢山のことができて、結局時間を増やせる、みたいな考え方もありますが、それとは真逆な本だと思います。
むしろ、やらなくても良いことを捨てる方でしょうか。
できることは限られているから、一番大切なことをやろうってことでしょう。
これまで僕は、ある一定の時間にやりたいことを詰め込んで、いわゆる効率化をすることこそが唯一の時間術だと信じ込んできたような気がします。
無条件にそういう考え方を受け入れてしまっていたのです。
この本を読んで、催眠術から解き放たれた気がしました。
生きているのは「今」であって、「過去」でも「未来」でも無い。
「今」生きることに集中しようと思いました。
具体的にどうすれば良いかは、もう一度この本を読み直して、考えてみることにします。