『考える人のメモの技術』下地寛也

麦二郎
麦二郎

No.1725 2022年12月8日読了

日本一ノートを売る会社は、コクヨ株式会社と言うことです。
その会社の社員の方達が、どのようなメモを書いているかを収集してわかった「手で考える方法」が、この本の内容です。

メモの種類は、次の3つに分類されています。
「記録メモ」と「インプットメモ」、「アウトプットメモ」この3つです。

このうちの「インプットメモ」と「アウトプットメモ」に関するメモの技術が、この本には書かれています。

まず、「インプットメモ」に関しては、メモの基準を持つこと。
つまりどのようなことをメモするのか、自分なりのフィルターを持っておくと言うことでしょうか。
テーマを持っておくと言い換えても良い気がします。
アウトプットへと繋がって行くのは、テーマが頭にあるからでしょう。

「インプットメモ」は、ひたすら箇条書きです。
それに気づきを加えて行きます。これが、大切なところです。
自分なりの気づきを加えることによって、インプットが深まり、自分のものとなります。

「アウトプットメモ」は、至ってシンプルです。
現状、課題、打ち手の3つのポイントでA4ヨコの3分割です。
A4サイズのノートは、持ち運ぶためには何だか大きすぎる気がします。
でも、A5サイズのノートの見開きだと、真ん中が使いづらいでしょう。
僕はどちらかと言うと、A5サイズが好きな人です。
でも、確かにノートの真ん中の部分を挟んで使うのは、抵抗があります。

「アウトプットメモ」のポイントは、3つあります。
1つめは、現状をすべて見える化すること。
5W3Hを意識して、すべて書き出します。
Why What Who When Where How How much How many
これが5W3Hです。

2つめのポイントは、自分の視点で課題を整理することです。
思考を広げて深めるメモを取るコツは、10コ課題を出してみて、そのうち3つに絞り、それを繰り返します。
一般的な課題や打ち手の典型の「8つ課題」と「4つ打ち手」で思考を広げることも紹介されています。

3つめが、課題を構造化することです。
ここでは、「マーク&コネクト法」という手法が紹介されています。
キーワードを書き出して、いくつかを丸で囲んだりアンダーラインを引き、その関係性を線でつなぎます。

全般的にとても整理されていて、とてもシンプルな技術だと思いました。
ぜひやってみたいと思います。
企画書などを作成する場合、面倒になっていきなりPowerPointで書き始めることが多いです。
でもその前に、アウトプットメモを作っておいた方が、効率的なのです。
PowerPointで考えるのは、とても時間がかかるのです。

麦二郎

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