『60歳からは、「これ」しかやらない』和田秀樹

No.1856　2024年3月2日読了

タイトルからして、「60歳以降は我が儘な生き方をしてもOK！」みたいな内容かなと想定して、買ってみた本。
確かに想定と大きく外れているわけではないけれど、健康面特に健康診断とか血液検査の数値などの内容が半分を占めていたのは、少し想定外だった。

章立ては3つで、人間関係と健康とお金が切り口。
印象に残ったのは、やはり健康が切り口の第2章。
日本の医療は、数値を下げることを目的としているとのこと。
全くそのとおりだと思う。
実際に私も病院に通う身だけど、常に数値ありきで、血糖値や血圧、尿酸値などがチェック項目だったりする。
コレステロールなども言われるが、処方されるのはコレステロールを下げる薬で、あまり食生活は言われないし、運動なども具体的な指導はない。
野菜を取ること、運動することなど確かにそういう話は出てくるが、どれだけとか具体的な指示は無い。
常に薬の量を気にしている感じで、数値が悪いとすぐに新しい薬を処方しようとしている気がする。
まあ、何らかの客観的根拠は欲しいところだけど。

ストレスをためるような人間関係は、もう気にしなくても良いのではないか、などというのが人間関係で印象に残った。
確かに緻密なふるまいをしようとしていないことに気づく。
最近では、そういう意識になってきている。
だからこそ、この本に書かれている内容には、同感したことが多々あった。

いずれにしても、歳を取ったら我慢しなくても良い気がする。
他人に迷惑をかけなければ、思い切り我が儘な老人になっても良い気がする。
好きなように生きるのが、一番健康には良いかも知れない。