『掬えば手には』瀬尾まいこ
No.1772 2023年5月10日読了
瀬尾まいこ作品は、結構沢山読んでいます。
僕が読んだ作家さんで数的には10番目の作家さん。
感覚的には女性の作家さんの本を沢山読んでいる気がしていましたが、ベスト10だけを見てみると、男女比は5対5なのでした。
瀬尾まいこ作品で初めて読んだのは、『天国はまだ遠く』で、2008年のことでした。
たまたま映画も観ましたが、好きな作品です。
今回読んだ『掬えば手には』で16作品目です。
作品全般で言えるのは、やさしい物語、ほっこりする物語、良い人しか出て来なくて安心して読める物語、こういうのが瀬尾まいこ作品に言える特徴なのかも知れません。
文章も読み易くて、抵抗を感じないところも特徴でしょうか。
内容
主人公は特殊能力の持ち主という設定です。
他人の心の声が聞こえ、他人の気持ちがわかることでしょうか。
中学生の頃から他人の気持ちがわかり、困った時に助け船をだして助けたりします。
不登校の女子生徒を手助けしたことが、主人公がその能力に気付いたきっかけです。
物語の現時点では、主人公は大学生になっています。
意地が悪く、口汚い店長がいるオムレツ屋さんでバイトをします。
ある日感情を外へ出さない女性が同僚になります。
その女性のことがとても気になり、閉ざした心を開かせようと、いろいろやってみます。
ここから先はネタバレなので、書きません。
物語はこの女性と主人公を中心に展開して行きます。
瀬尾さんの作品の特徴は、結局は明るい光の方に歩いて行く、ということかも知れません。
これから…
このところ瀬尾さんの新しい作品は、図書館で借りて読んでいます。
だいたい読めたのですが、一つ飛ばしているものがあります。
2022年10月に出版された『夜明けのすべて』です。
図書館ですぐに借りられるようです。
でも、今月読む本は既に決めていますので、来月あたりに借りて読むことにします。
他に文庫になったもので読んでいないものも、徐々に読みたいと思っています。