『正欲』朝井リョウ

麦二郎
麦二郎

No.1685 2022年4月13日読了

実に前回養老孟司さんの『まるありがとう』を読み終えて、半月以上経って久々読了した本です。
並行して読んでいる本、小川糸さんの『針と糸』もありますが、読書量から言うと急ブレーキがかかったようです。
仕事が結構忙しくて心に余裕が無かったこともありますが、そればかりではありません。
読みたいと思った本を、読みたいと思った時に読もうと決めたことが影響しているかも知れません。
要するにこれまで月何冊読もうとか、3日で1冊読もうとか、そればかりを思って量に重きを置いていた気がして、それを取っ払ってみたわけです。

前置きが長くなりました。
さて、この本ですが、決して読みにくい文章だったわけでも、面白くないわけでも無いのですが、非常に時間がかかりました。
多様性や個性が尊重される世の中で、マイノリティーな性癖を持っている人達の物語です。
何人かの登場人物の視点で描かれていて、その視点が頻繁に変わります。並行して複数のストーリーが進んで行き、それがある時点で重なって行く感じの展開です。
細切れな進行みたいな部分も時間がかかった原因かも知れませんが、そればかりではなく、やはりテーマが難しいからなんだと思います。

2週間以上かかって読み終えていますから、普通なら途中で読み続けることを断念しそうなものですが、そういう気持ちにはならず、最後まで読みたい気持ちは継続しました。
いつもだと半分くらい読むと、読むスピードが加速されるのですが、最後の30ページくらいだけ加速されました。

読後感は悪くもなく、良くもない感じです。
面白いと思ったのですが、難しさが先行しました。
これまで読んだことの無いタイプの小説だったと思います。

麦二郎
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