『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈
No.1841 2024年2月2日読了
『成瀬は天下を取りにいく』の続編。
相変わらず成瀬のキャラは面白い。
「ときめきっ子タイム」と「成瀬慶彦の憂鬱」、「やめたいクレーマー」、「コンビーフはうまい」、「探さないでください」の5編が収録されている。
「やめたいクレーマー」は「小説新潮」掲載作品で、他は書き下ろし作品。
どんどん成瀬ファンが増えていく。
小学生、高知から来た受験生、クレーマーの主婦、びわ湖大津観光大使の女性など。
そして成瀬の親友の島崎は健在。
変わっていて、他には知らないキャラである成瀬の魅力満載といったところ。
とぼけているかのような変に真面目な面が際立っている。
その時は関わりたくないと思われるかも知れないが、変な魅力があって惹きつけられる。
それぞれのストーリーには触れないけれど、前作に引き続き期待を裏切らない面白さだった。
そして、更に次を期待したくなる。
次は社会人なんだろうか。
そう言えば、昨日本屋大賞ノミネート作品が発表され、前作がノミネートされた。
大賞を受賞してもおかしくない。