『楽園の真下』荻原浩

麦二郎
麦二郎

No.1624 2021年8月7日読了

本の帯に「読み始めたらとまらない、サイエンスサスペンス長編」と書かれていましたが、そのとおりでした。
何となくこの3連休は毎日1冊ずつ本を読もうと決めていて、初日にこの470ページ程度ある分厚い本が読めるかどうか、自分でも自信が無かったのですが、一気に読んでしまいました。それだけ面白い小説でした。
こんな小説も書けるのかと、荻原浩さんの抽斗の多さには驚くばかりです。

とある「日本でいちばん天国に近い島」で、原因不明の自殺者が多発していて、主人公のフリーライターが取材に訪れるところから、物語は始まります。
その原因は自然豊かなこの島で、ある生き物が急激な進化を遂げていたことと関係しているのです。
主人公と主人公が知り合った島で研究をしている准教授が、その真相を究明して行くのですが、先を知りたくてページを次々と捲りたくなります。

映画で言うと、SFサスペンスでアクションありなんですが、文章を読んで頭に映像が浮かんできて、本当に映画を観ているような感覚でした。
さすがに男優、女優まではイメージしませんでしたが、洋画に良くある映画のような感じです。邦画のイメージではありません。

分厚い本を読み進めるのが非常に楽しかったので、3連休初日のチャレンジは成功しました。

麦二郎

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