月: 2023年12月

『されど日記で人生は変わる』今村暁

No.1825 2023年12月31日読了 2023年最後の読了本です。年間100冊が目標だったのですが、残念ながら94冊でした。でも、まずまずです。2022年が71冊だったので、30%以上増やせたことになります。何事もプラスに考えようと思います。 この本は、かなり前に『3分間日記』という本を読ませていただいた今村暁さんの日記に関する本で、偶然本屋さんで出会い、新年からの日記の書き方の参考にしようと思って、読んでみました。なるほどと思ったので、2024年の日記に取り入れることにしました。 この本で提案されている日記の形式は、毎日次の5つを書く、それだけです。朝1分、夜1分ということでしたが、多[…]
麦二郎
4ヶ月前

『思考を耕すノートのつくり方』倉下忠憲

No.1824 2023年12月30日読了 ノートに関する使い方や書き方のいろいろが書かれている本でした。 「使い方」は、いろいろな切り口から書かれています。ノートの1冊全体をどのように使うか。冒頭のページを目次のために数ページ空ける方法や前後から使っていくやり方、見開きの片方を空けるやり方など。ページの使い方も、中心から書くマインドマップのような使い方や間隔を空けたり、コーネルメソッドのように枠を作ったりする使い方が紹介されています。その他、揮毫や線、丸で囲むなどの記述方法や箇条書き、タイムスタンプ、ナンバリングなどいろいろです。 「書き方」のスタイルについても、沢山の例とポイントが書かれて[…]
麦二郎
4ヶ月前

『椿ノ恋文』小川糸

No.1823 2023年12月28日読了 『椿ノ恋文』は、小川糸さんのツバキ文具店シリーズの3作目。鎌倉の二階堂辺りにあるツバキ文具店の店主鳩子さんが主人公です。前作の『キラキラ共和国』は、2017年10月発売でしたから、6年振りの新作です。 鳩子さんと夫、その連れ子のQPちゃんの3人家族だったのが、小梅と蓮太朗の二人が増えて5人家族になっていました。二人の育児のため、代書屋は休業していて、今回再開するという設定になっています。鳩子さんは、先代の祖母の代書屋を引き継いでいて、依頼者が伝えられない思いを代わりに伝える手紙を書くのです。 手紙がモチーフになっている物語ですが、今回は祖母の道ならぬ[…]
麦二郎
4ヶ月前

『くもをさがす』西加奈子

No.1822 2023年12月23日読了 乳癌を宣告され、抗がん剤治療や乳房の摘出、放射線治療を経て回復するまでの闘病記。よく「病気と闘うのではなく、付き合う」みたいなことを書かれているものがあるが、この本の場合は闘っている気がする。 僕は大病の経験も無く、コロナ禍でもまだ罹患せずに済んでいて、血糖値がやや高い他はほぼ健康体なので、未経験の領域。それにしても、抗がん剤治療や放射線治療の副作用は、ひどいものだ。著者よりも20歳くらい年上なので、僕の場合がんになったら、積極的な治療は避けたい気がする。著者も書いているが、がんとどう闘うか、付き合うかは、個々人によって様々のようだ。がんの性質にもよ[…]
麦二郎
4ヶ月前

『喫茶おじさん』原田ひ香

No.1821 2023年12月23日読了 主人公は、バツイチで無職、57歳のおじさん。大手ゼネコンを早期退職して、退職金で喫茶店を開業するも、早々に潰してしまい、二番目の妻とは別居状態。何ともふがいない設定の主人公だが、何となく脳天気感が漂っていたりする。もちろん、自分の人生をそれなりに考えているようだ。その場所は純喫茶。 そんな主人公の1年間の物語で、一月から十二月までの短編形式の物語とエピローグで構成されている。最初はどうだろうという感じだったが、終盤に向かって徐々に面白さが増してくる感じ。会社の同僚だった友人とか、前妻、別居中の妻と娘、開業する前に専門学校で知り合った女性、開業中に雇っ[…]
麦二郎
4ヶ月前

酒肴こころや@鎌倉

光照寺と浄智寺を巡った日、12月16日の13時に予約していました。「酒肴こころや」さんにお邪魔したのは、これが2回目です。1回目は、建長寺を訪れた11月3日のことで、飛び込みで入ったのです。その時はテラス席しか空いてなくて、やけに陽当たりの良い席で、とても暑くてゆっくりできませんでした。その日いただいた料理は、とても美味しくて、奥さんと二人近いうちにまた来ようと約束していました。 まずはビール 柿とくるみの白和え 真鯛のお造り まずはビールとおつまみを注文しました。鯛はコリコリとした歯ごたえが、好みでした。柿とくるみの白和えは、ちょっと甘みがありますが、ちゃんとおつまみになります。「酒肴こころ[…]
麦二郎
4ヶ月前

北鎌倉光照寺と紅葉の浄智寺

どこかを旅する時に、ご当地名物を食べたいとか、そういう発想で行先を決める場合も多いかも知れません。私の鎌倉散策も、時には「食」で行先を決める場合があります。今日(12月16日)がそうでした。まず決めたのは昼飲みの場所で、13時に予約していました。11月初めに飛び込みで入った「酒肴こころや」さんですが、もう一度行ってみたいと、予約していたのです。 くるす門のある光照寺へ 北鎌倉駅に降り立ったのは、11時過ぎのことでした。まずは大船方面へ歩き、郵便局に寄って、光照寺を目指しました。 西台山光照寺 光照寺は、1279年から1280年頃に一向上人が開いたと伝えられています。一向上人は、一遍上人の弟子で[…]
麦二郎
4ヶ月前

『続ける思考』井上新八

No.1820 2023年12月17日読了 著者は、継続が趣味と言う方で、なるほど朝から色々なことを長年続けられていらっしゃる。僕も朝のルーティンなるものを決めて、例えばモーニング・ページや日記などを続けている。時々ふと思うのは、「何のために」ということだったりする。 著者は、「何のために」は継続した結果得られるものであり、続けている時には、少なくとも始めてしばらくの間は、そういうことは考えない方が良いと言う。確かにそのとおりで、考えないことにした。 大きなタスクは小さく分解するということをどこかで読んだ。それと同じで、続けたいことは小さくして、例えば5分だけを続けて行く。そうすれば、何年も続[…]
麦二郎
4ヶ月前

『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈

No.1819 2023年12月7日読了 主人公は、成瀬あかり。滋賀県大津市生まれ、同市在住。いやいや、主人公のキャラがとんでもなく面白い。「天下を取る」と言い出しそうなキャラである。その主人公をずっと見守ってきたのが、島崎みゆき。同じマンションに住んでいる。 物語は、6つの短編により構成されている。短編それぞれ目線は変わる。そのほとんどが成瀬が主人公なんだけど、1つだけ違っている。「階段は走らない」という短編だ。ちらりと、端役のように成瀬が写っている感じだ。 成瀬の中学2年生から高校3年生までが描かれているのは、連作短編と言って良いだろう。とにかく成瀬は変わったキャラなんだけど、それがとても[…]
麦二郎
5ヶ月前

モン・ペシェ・ミニョン@鎌倉

「モン・ペシェ・ミニョン」は、最近僕たち夫婦がはまっているパン屋さん。鎌倉宮や金沢街道沿いのお寺を訪れた時には、必ず立ち寄るようになったお店です。 フランスパンをフィリップ・ビゴ氏の一番弟子の藤森次郎氏が展開するパン屋さんです。鷺沼にあるのが本店のようですが、鎌倉店しか行ったことがありません。詳しくは、公式ホームページ「コパン・ド・フジモリ」を参照ください。 とにかく、お店にあるパンは全種類食べてみたくなるほど、美味しいパンに出会えたと思っています。もちろん、鎌倉には他にも個性的でおいしいパンが買えるお店が沢山あります。食べログの鎌倉パンランキングでは、もっと上位のお店もあるのですが、僕たち夫[…]
麦二郎
5ヶ月前

LA PORTA@鎌倉

鎌倉宮にお参りした12月2日の12時半過ぎ、訪れたのはLA PORTAさん。鎌倉宮の前の道を真っ直ぐ南西方向に歩いて突き当たったところが「岐れ路」(わかれみち)という交差点ですが、その辺りにあるイタリアンのお店です。予め「一休.com」で予約していました。 12時半過ぎに入ったのですが、席は空いている印象で、予約しなくても入れたかなと思いました。時間が経つに従って混み始め、地下にも席があるのですが、そちらにも案内されたりで、結構にぎやかになりました。予約してない方もカウンターなら入れたようでしたが。 料理は「【Bランチ】前菜の盛り合わせ、選べるパスタ、自家製デザート全3品」(¥1,980)を予[…]
麦二郎
5ヶ月前

紅葉特別拝観の覚園寺から瑞泉寺へ

覚園寺へ 覚園寺で紅葉特別拝観が催されていると知り、ぜひ紅葉の時期に訪れてみたいと思っていました。そしてお天気も良い12月2日の土曜日に、行ってみました。もう12月なのだから、いくら遅くても紅葉しているだろうと思ったのです。二階堂あたりの紅葉だと、覚園寺と瑞泉寺が綺麗なんじゃないかと、覚園寺に行き引き返して瑞泉寺へ行くコースを選びました。 まずは鎌倉駅のバス乗り場から大塔宮行きのバスに乗ります。道がそれほど混んでなければ15分くらいで着くのではないかと思っていましたが、15分かからないくらいで到着しました。大塔宮(鎌倉宮)のバス停から、細い小道を歩いて約10分のところに覚園寺があります。この前[…]
麦二郎
5ヶ月前

『八月の御所グラウンド』万城目学

No.1818 2023年11月29日読了 万城目学さんは、『ザ・万歩計』というエッセイから入って、『鴨川ホルモー』を読んで、はまった作家さんです。そう言えば最近全然読んでないと思っていたのですが、2017年に出版された『パーマネント神喜劇』を読んで以来でした。調べてみると、『パーマネント神喜劇』以降の小説は2作しか出版されていないようです。2021年と2022年に1作ずつです。しかも本屋さんでは全然目にした記憶が無かったりします。読みそびれた作品は、そのうち図書館で借りて読もうかなと思っています。 さて、久々の万城目学作品ですが、この本には2つの小説が収められています。ひとつは「十二月の都大[…]
麦二郎
5ヶ月前