紅葉特別拝観の覚園寺から瑞泉寺へ

麦二郎
麦二郎
2024年5月4日

覚園寺へ

覚園寺で紅葉特別拝観が催されていると知り、ぜひ紅葉の時期に訪れてみたいと思っていました。
そしてお天気も良い12月2日の土曜日に、行ってみました。
もう12月なのだから、いくら遅くても紅葉しているだろうと思ったのです。
二階堂あたりの紅葉だと、覚園寺と瑞泉寺が綺麗なんじゃないかと、覚園寺に行き引き返して瑞泉寺へ行くコースを選びました。

まずは鎌倉駅のバス乗り場から大塔宮行きのバスに乗ります。
道がそれほど混んでなければ15分くらいで着くのではないかと思っていましたが、15分かからないくらいで到着しました。大塔宮(鎌倉宮)のバス停から、細い小道を歩いて約10分のところに覚園寺があります。
この前覚園寺を訪れたのは、5月2日のことでした。ちょうど奥の院開山塔特別公開の時期でした。
1218年に北条義時が建立した大倉薬師堂をはじまりとして、1296年に北条貞時が智海心慧律師を開山として覚園寺としたそうです。
開山忌が4月27日で、開山塔特別公開が翌日から5月8日まで行われていました。
この時は覚園寺の一番奥にある歴代の住職のお墓もある場所まで拝観できていました。
今回はそこまでは拝観できず、途中までです。

覚園寺は、拝観受付所からの境内は撮影も写生も禁止されています。
祈りをささげる空間としているためです。
拝観受付所で拝観料を納めて、順路に従って歩きます。
黒地蔵を祀る地蔵堂ややぐら、旧内海家を巡り、引き返して薬師堂にお参りします。
イチョウの葉っぱの絨毯やメタセコイアの巨木が紅葉している様などは、撮影禁止だったことを忘れ、思わずカメラを構えたくなります。
そして薬師堂の薬師如来と両脇の日光、月光菩薩像、周りを取り囲む十二神将像に圧倒されつつ、お参りして拝観が終わります。
ゆったりとした時間が流れているような空間で、日々の忙しさを忘れるひとときでした。
何だか、とても落ち着いた心を取り戻したような、そんな気持ちになりました。

永福寺跡へ

覚園寺を出て10分程度で鎌倉宮に戻って来ました。
覚園寺から鎌倉宮への道幅が狭いので、何度も車をよけるために立ち止まります。
途中には、僅かですが、お店もありました。
お蕎麦のお店「鎌倉武士」が気になります。ランチをどこにするか下調べした時に、「かまくらぶし」というお店ではなく「かまくらたけし」というお店だということを知りました。
鎌倉宮近くにはカフェやフレンチのお店もあります。

鎌倉宮を通り過ぎて、永福寺跡へ向かいます。
テニスコートの手前から入る小道があったので、そこから入って行きました。
ちょっとした山道のような小道でした。
アヒル連れの方がいらっしゃったので、ちょっとびっくりしました。

小道を抜けるとそこには、良く整備された明るい広場に出ます。
大きめの池があり、永福寺の建物があったとされる場所には、ボーイスカウトの人たちが大勢いました。

とても陽当たりの良い場所で、ぽかぽかと暖かく、ベンチに腰掛けてずっと池や近くの山々の少しの紅葉を眺めていても良かったかも知れません。
朝食が早かったので、ちょっと小腹が空いていた頃でしたが、残念ながらお店はありません。
我慢しつつ、瑞泉寺を目指します。

永福寺跡を出て、瑞泉寺がある谷戸方面に向かいます。
すぐに瑞泉寺の門が見えてきました。

車一台がやっと通れるくらいの参道に来ると、「錦屏山瑞泉寺」(きんぺいざんずいせんじ)と刻まれた石碑があります。
奥に門が見えるのですが、この門のことは瑞泉寺のホームページには書かれていなくて、山門は更に先の拝観受付所の先、石段を上ったところにあります。

瑞泉寺

瑞泉寺は、この辺りの谷戸の一番奥の高台に位置しています。
この辺りは鎌倉でも紅葉が一番遅いのではないかと思われます。瑞泉寺のホームページにも、12月下旬までが紅葉の時期とされています。
今年のような暖かい冬だと、余計に遅くなってしまうのかも知れませんが、残念ながら期待した紅葉はまだ始まったばかりのように見えました。

紅葉がまだのせいか、いつも以上に人が少なかった印象です。
境内を歩いていても、人はまばらでした。お寺の檀家の方やお寺の建物に入って行く関係者の方が目立っていたくらいです。

その代わり、落ち着いて境内を歩くことができ、とても静かな瑞泉寺を堪能できました。
ひっそりと静かに、そこにあることが何だかとても貴重に思えました。
鎌倉が賑わう頃も、ここまで来られる方は少ないようで、僕にとっては静かなことが瑞泉寺にお参りする楽しみでもあるのです。
瑞泉寺の手前にハイキングコースの入口があるのですが、そこから下りてくる方の方が多かった気がします。

鎌倉宮

コロナ禍の頃を除いて、毎年のように初詣に訪れるのは鎌倉宮です。
御祭神は大塔宮・護良親王で、本殿の裏には護良親王が捕らえられていたとされる土牢があります。
御守りに「獅子頭守」がありますが、これは護良親王が出陣の際に兜の中に入れていたという由緒があります。
最近では手水舎に飾られていて、この日もカメラを構える方が数名いらっしゃいました。

また年明けにお参りさせていただくことにして、予約していたイタリアンレストランに向かいました。
ランチのことは、また別の記事で書かせていただきます。

この日、朝は冷え込んで、とても寒かったのですが、鎌倉を歩いている頃はぽかぽかして散歩日和に恵まれました。
何よりも空が綺麗で、明るい写真が撮れました。
とても良い鎌倉散策でした。次は多分2週間か3週間後になると思います。

麦二郎
鎌倉

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