『図書室のはこぶね』名取佐和子

No.1780 2023年6月5日読了

読書メーターの「ベスト・オブ・ベストレビュアー受賞者が選ぶ おすすめの本!」という特集記事で、この本を知りました。
何が気になったか、良く覚えていないのですが、何となく「読んでみたい」と思ったことだけ覚えていました。
2022年3月頃出版された本でしたから、さっそく図書館で借りることにしました。

300ページ弱の本でしたが、実質2日間で一気に読みました。
面白かった。

内容について

体育祭間近の高校が舞台。
主人公の百瀨花音は部活で怪我をして、体育祭に出られない身。
友達に頼まれて、体育祭前の1週間だけ図書委員の仕事を引き受けます。
場所も知らなかった図書室を訪ね、俵朔太朗に出会います。

百瀨がたまたま見つけた本から出て来た1枚のメモ。
百瀨はその本「飛ぶ教室」と1枚のメモの謎を解くことに夢中になります。
そして少しずつその謎は解き明かされて行きます。
月曜日から一日ずつ、時と物語が進んで行きます。
たった一週間の物語です。

学校を舞台とした青春小説でもあり、ミステリー要素もあり、とても面白い本でした。
読書メーターの特集記事を読まなければ、この本には出会っていませんでした。
本との出会いは、そんな感じです。
面白い本に出会えたと思っています。

これから…

今月いっぱいは読む本が満タンです。
その次か、その次の次かの月に、もう一つ名取佐和子さんの作品を読んでみたいと思います。
文庫本になっているものを、何か一冊選んでみようと思います。

この本に出てくる本も気になります。
学校の図書室が舞台だから、本のことがいくつか出てきます。
エーリヒ・ケストナーの『飛ぶ教室』、アーサー・コナン・ドイルの『名探偵ホームズ(1)赤毛連盟』、木下龍也・岡野大嗣の『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』、井上靖の『あすなろ物語』、竹内真の『文化祭オクロック』、小嶋陽太郎の『火星の話』、笹井宏之の『ひとさらい:笹井宏之歌集』の7冊です。

おいおい、読んでみようかなと思っています。
本との出会いは、本当に楽しい。

麦二郎

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