『汝、星のごとく』凪良ゆう
No.1775 2023年5月21日読了
2022年本屋大賞受賞作。
2022年8月に出版されている本。
発売された時に買って読もうかどうしようか迷って、結局買わなかったので、買いそびれてしまいました。
なので、図書館で予約をして順番が回ってきて、読みました。
本屋大賞発表以降、本屋さんには沢山平積みされていて、一昨日も本屋さんでその光景を見て、「凄いなあ」と思ったものです。
内容
瀬戸内海の島で暮らす井上暁海とその島に母とともに移住してきた青埜櫂の17歳から32歳くらいまでの物語です。
青埜櫂は、母親から離れて暮らすため、東京に出て漫画の原作者になります。
井上暁海は、島から出て暮らしたいと考えますが、ある出来事をきっかけに島で暮らし続けることを決意します。
基本的には二人の恋愛の物語なのですが、紆余曲折は小説にはつきものです。
二人の親との関係も微妙なものがあり、ある意味良くあることかも知れません。
島の閉鎖的な狭い世界の嫌なところだとか、LGBTに関する社会的問題なども書かれています。
大人の社会に良くありがちなことに翻弄される子どもを描いている部分もあります。
いろいろ書かれているので、さてこの小説は何を描いているのだろうかと疑問を持つこともありました。
二人の愛を描いているのかと言うと、そうでも無い気がします。
ネタバレになってしまいますので、これ以上は書きませんが、やっぱり読後感はあまりすっきりしませんでした。
でも、初日に100ページくらい読み進め、二日目に一気に読了したので、面白い本だったんだと思います。
これから…
今月は小説を短期間で一気に読むことが多かった気がします。
今月はまだ10日くらい残っていますが、今のところ小説はあと1冊読む予定です。
凪良ゆうさんの作品は、BL作品以外はこれで全部読みました。
次は新作なんでしょうが、楽しみでもあります。
来月は小説中心の読書にしようかなと思っていたりします。
窪美澄さん、奥田英朗さん、吉田修一さんの新作も買って読もうと思っています。