『傑作はまだ』瀬尾まいこ
No.1693 2022年6月2日読了
この本は少し気になっていた本でした。調べてみたら、2019年3月に出版されていましたから、3年経っていることになります。
文庫本になっていたので、迷わず買って読むことにしました。
血の繋がった子供が突然現れる、という設定は他にも読んだことがある気がします。
現実はどうかと言うことではなく、良くある話のように思えます。
父親が主人公なのですが、職業は作家。何だか世の中との関係を遮断して、作品を書いているような感じがします。
半分くらい読み進めると、やはり瀬尾まいこさんの作品だと感じ始めます。
とても温かい物語で、息子もその母親も素晴らしいということがわかってきます。
そして、主人公が大切なものに気付くという、再生の物語なのです。
再生と言うと、何だか以前にも読んだことがある気がします。
僕が一番初めに読んだ瀬尾まいこさんの作品は、『天国はまだ遠く』でした。
映画を観たのが最初だったかも知れません。映画を観るより先だったか、後だったか、はっきり覚えていないくらい、ずいぶん前のことです。
本を読んだのは、2008年11月のことでした。
また読みたくなりました。
最近映画化された『そして、バトンは渡された』も読んだのですが、もう一度読んでみたくなりました。
その他まだ読んでいない瀬尾まいこさん作品を読みたくなったくらい、この作品は傑作だったと思います。