原田ひ香

『ミチルさん、今日も上機嫌』原田ひ香

No.1711 2022年9月28日読了 解説に「ちょっと変わったお仕事シリーズ」と書いてあって、なるほどと思いました。前に読んだ『東京ロンダリング』は、事故付き物件に住む仕事でした。この物語は、家賃値下げ交渉屋さんです。それは、それとして、この物語はとても面白かったです。そして、何だか明るくなる物語でした。 45歳、職なし、バツイチ、彼氏なしの主人公のミチルさんには、バブル期の過去の栄光があったのです。それが、今はそういう状況であり、諦め切れないのです。確かにバブル期には、就職は売り手市場だったし、ミチルさんほどの美貌なら、アッシー君だって、美味しいごはんを奢ってくれる男性だって居たのです。[…]
麦二郎
先週

『古本食堂』原田ひ香

No.1697 2022年7月1日読了 一つ前に読んだ本の読了日を見ると、この本を読むのに2週間くらいかかったことになります。とても読み易い本なので、早ければ3日くらいでは読めそうなのですが、この2週間を振り返ると、そう言えば仕事が忙しかったなと思いました。時間が足りないわけではなく、心に余裕が無い時には読書が進まなくなる人なんです。 自分のことについて、もう少し書きますが、自分はとてもせっかちな正確だと思っています。だから、この物語を読んでいると、焦れったくなってしまいます。ゆったりとしたテンポで進んで行くからです。でも、人生はそうなんだろうと思いますし、一歩ずつ、少しずつという丁寧な生き方[…]
麦二郎
3ヶ月前

『東京ロンダリング』原田ひ香

No.1695 2022年6月12日読了 「ロンダリング」は賃貸の事故物件に住んで前の住人の居住履歴を浄化する仕事のこと。賃貸物件は前の住人のことを次の住人に伝える義務があるようで、事故が起きた物件に入居してしばらく生活をすることによって、一つ前の住人の事故履歴を隠すことができるということなのです。一定期間家賃ゼロ円で入居でき、そこで生活をしているだけで収入が得られるという仕事です。 主人公は32歳でバツイチ、家も無いりさ子という女性です。いきなり夜中に戸を叩く音がして目を覚ます主人公と訪れた女性の話から展開が始まるので、これはスリリングな出来事や、もしかすると幽霊なども出てくるホラー小説か、[…]
麦二郎
3ヶ月前

『そのマンション、終の住処でいいですか?』原田ひ香

No.1687 2022年5月1日読了 好きな本を好きな時に、好きなだけ読むことにしょうと考え、読書量だけを目標にしないようにしたら、全然読めなくなってしまいました。仕事が忙しかったこともありますが、今日は何ページは読んでおこう、みたいな目安も無しにしてしまったので、ほんのちょっとずつしか読めなかったのです。でも、しばらくは好きな本を好きな時に、好きなだけ読むことにします。 さて、かなり日数がかかった本でしたが、決して面白く無いからではありません。そのタイトルやこれまで読んだ原田ひ香さんの小説から想像していたのとは、ちょっと違った感じの物語でした。読み終えてみると、やはりどこかに原田ひ香さんな[…]
麦二郎
5ヶ月前

『三千円の使いかた』原田ひ香

No.1653 2021年11月25日読了 以前から本屋さんや読書メーターで目にしていた本で、一番読んでみたいものだと思っていた本を今日読了しました。第1話から第6話までの6つの短編で構成されています。 物語は祖母、母、娘二人と父という家族を中心に展開して行きます。それぞれの家族視点で物語が進んで行くのです。第1話は、IT関連会社に勤める末っ子が中心の物語です。タイトルになっている「三千円の使いかた」というタイトルです。「ひとは三千円の使いかたで人生が決まるよ」という祖母の言葉から始まります。象徴となっているのは、ティーポットです。ただ単に安い物を使うか、それともずっと使える高級な物を使うかと[…]
麦二郎
10ヶ月前