『寿命が尽きる2年前』久坂部羊
No.1865 2024年4月20日読了
今月の2冊目。先月あたりから、読書は超スローペースに。
反面、読みたい本が沢山貯まっていて、積読本と読みかけの本で、本棚がいっぱいになっている。
ちょっとちぐはぐかも知れないけれど、多分これからペースは上がって行くものと思います。
著者はお医者さんで作家。
高齢者医療に携わり、小説を書いて作家デビューされています。
現代医療への批判も含まれている本です。
健康診断によって心配を煽るような医療への批判であり、延命治療への批判もあります。
私の場合、今の年齢のせいかも知れませんが、久坂部さんの意見に賛成です。
会社勤めをしているので、健康診断の受診は必須なので、仕方なく受けている感じです。
実際数年前の血液検査で血糖値が健康とされる範囲を超えてしまい、今ではずっと定期的に通院し、毎月のように医療費や薬代を納めています。
血糖値を下げる薬を飲むほどではない、軽度の糖尿病と診断され、食事に気を付け、運動することを意識しています。
一時は血糖値を下げるというサプリメントを飲んでいました。
それと関係があるのかどうか不明ですが、肝臓の数値が一時的に悪化し、飲むのをやめたら清浄に戻りました。
たまたまかも知れませんので、原因が何だったかは不明です。
話が横道に逸れましたが、ずっと病院通いが続いているのも健康診断のせいだと思っていたりします。
たまたまある時期に上昇した数値によって、良くないかも知れない健康状態から、病院通いをし医療費を払い続けることになったのですから。
定期的に血液検査をするのも、決して悪いことばかりではないとは思いますが、やはりその時だけだったり、個人差だったりした場合はどうなんだろうと思ってしまいます。
この本は、死とどう向き合うか、という本です。
現代医療への批判がメインではないと思います。
死とか寿命とかに抗って、医療を受けて寿命を延ばすことに終始するのか。
それとも、死を受け入れて、死ぬまでの時間を大いに生きるか。
もちろん寿命が尽きる2年前の状態は、人によって大きく違い、家族の思いもあるとは思います。
だから一概に良し悪しとは言えないと思います。
私の場合は、寿命が尽きる2年前は、自分の好きなように生きたいと思うのです。
この本の著者考え方に概ね賛成です。