『明日も一日きみを見てる』角田光代

麦二郎
麦二郎
2023年4月1日

No.1759 2023年3月27日読了

角田光代さんのエッセイは、面白くて大好きなのだ。
その上、猫の話となると、我が家にも猫がいるので、「うんうん、うちのもそうだ」なんて、かなり親近感を持って読むから、なおさら面白くなる。
結局、この本、一気読みしてしまいました。
これまでの角田さんの猫のエッセイは、全部読んでいることは言うまでもありません。

この本の内容

フォトエッセイなので、結構写真も多いです。
主役のトトちゃんだけでなく、角田さんちを訪れる猫の写真も載っています。

エッセイは、24話と言うか、24作と言うか、掲載されています。
猫タワーの話や虫を捕る話、脱走、動物病院での絶叫、キャットフードなど、結構沢山の話に「うんうん、うちもそうだ」と同感しながら、読んでました。
猫の腎臓病を防ぐキャットフードについては、うちも与えています。
うちの猫は、普通に食べますが、トトちゃんはそうではないらしい。

目の上の毛が薄いという話を読んで、うちの猫だけではないんだと、安心してしまいました。
虫採りの話は、うちはあまりそういうところは無いなと思ったのですが、獲物を見つけた時の反応が一緒だったので、どこの猫も一緒なんだと、新しい発見をした気分でした。

何よりもずっと変わらずそこに居てほしいと思うのは、猫だけでなく、犬好きの方にも共通する思いなんだと思います。
うちの猫はまだ若いのですが、犬が年老いてきて、長生きしてほしいと思うその気持ちと全く一緒でした。
確かに犬猫を飼っている人は、誰でも「明日が今日と同じであってほしいし、ずっと同じであってほしい」という気持ちを持っているのかなと思います。
特に老犬、老猫を飼っている人は。

本当に興味深く、楽しく、読ませていただいたエッセイ集でした。

これから…

最近こそ角田光代さんの小説やエッセイを読んだのですが、しばらく読んでなかったことに気づきました。
とは言え、角田さんのエッセイや小説はかなりの数を読んでいるので、直近で読んでない作品は、『源氏物語』と『タラント』くらいでしょうか。
そのうち、そう遠くない時期に、また角田さんの作品を読みたいと思います。

そして、我が家の猫も、じっくり観察してみたいと思います。
トトちゃんと同じかも知れませんし。全然違っているかも知れません。

麦二郎

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