『777 トリプルセブン』伊坂幸太郎

麦二郎
麦二郎

No.1816 2023年11月12日読了

読み終えると、次の作品が出ないかなと思ってしまいます。
殺し屋シリーズの第4作目です。
『グラスホッパー』、『マリアビートル』、『AX アックス』に続く第4作です。
最近ビデオで『マリアビートル』を原作とした『ブレットトレイン』という映画を観たのですが、あの舞台は新幹線でしたが、今回はホテルが舞台でした。
『マリアビートル』がどんなストーリーだったか覚えていないのですが、映画と比べるとあの映画のホテル版が今回の『777』だと思います。

主役は「天道虫」、最も運の悪い人です。
とても楽な仕事だった筈が、いつの間にか他の仕事に巻き込まれて、大変な目に遭うのです。
物語の展開がスピーディで、ハラハラさせられます。
次はどうなるのだろうと、いつの間にかページを捲るスピードが速くなっているのに気づきます。
僕の場合はだいたい100ページくらい読むと、物語の前提や展開が頭に入るのか、以降読むスピードが上がります。
最後には、一気に読まなくては居られなくなるのが通常です。

今回も全くそうでした。
この物語に出てくるのは、悪人ばかりです。常識に照らし合わせたら悪人です。
なのにいつの間にか「天道虫」や何人かの登場人物を応援しているから不思議です。
いつも大勢の死人が出てしまう物語なのですが、あり得ないと思いつつも、物語に惹き込まれてしまうのです。
次回作が待ち遠しく思います。

麦二郎

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