『老人ホテル』原田ひ香
No.1811 2023年10月30日読了
このところ、原田ひ香率が非常に高くなっている。
それにしても多作な作家さんだ。
もう新刊が出てしまった。
この本は、2022年10月30日出版の本。
と言うことは、ちょうど1年前だったりする。
買いそびれた新刊だった本を、最近は図書館で借りて読んでいる。
この本は、ずいぶん長い待ち行列だったということになる。
原田ひ香さんの小説には、嫌な人が結構出てくる。
良く読む作家さんで比べてみると、瀬尾まいこさんの小説には嫌な人はほとんど出て来ない。
対極と言っても良いくらい。
主人公は、天使というキラキラネームの女性。
家庭に恵まれず、高校は中退していて、キャバクラに勤めるものの接客は苦手だ。
キャバクラに勤めていた頃に出会った老人が金持ちになる方法を教えてくれるということで、そのことを覚えていて、再会した老人に近づくためにとあるビジネスホテルの掃除係としてもぐり込む。
そして金持ちになる方法を指南してもらえることになる。
これ以上書くと、ネタバレなので書かないけれど、物語の終わり方も何だか嫌な感じだ。
すっきりしていない。
なのに読んでしまうのは、原田ひ香さんの小説がとても面白いからだ。
何故面白いと思うのかは、自分でも良く分かっていない。
読んでしまう、と言った方が良いかも知れない。
先週たまたま本屋さんで見つけた新刊『喫茶おじさん』も、多分近いうちに買って読むと思う。