『リーダーの仮面』安藤広大

麦二郎
麦二郎
2023年11月6日

No.1812 2023年10月31日読了

最近の上司のあり方として、部下に寄り添う上司とか、背中を見せる上司とか、いろいろ耳にすることもあるけれど、それらを完全に否定している上司論の本でした。
「否定」と言うのは正しくなくて、本来あるべき上司の姿を見た気がします。

空気を読むのではなく、言語化されたルールを作ること。
確かにルールを示された方が、部下としてはやりやすくて、何だか言っていることが良く分からないという上司は居るものです。

友達のような上司ではなく、上下の立場からコミュニケーションする上司。
組織の中で与えられている役割が違うのですから、当然上司の指示には従うべきです。

部下の利益があるかないか、確かに人は利益があると思う方へ向くのでした。
人間的な魅力がある上司に従うように思うのは、錯覚かも知れません。
自分もそうなりたいと思うくらい魅力がある上司なら、ついて行く方が自分のために利益になるのでしょう。

プロセスを評価するということを、実際にやっていました。
この本を読んで、それはいけないと思いました。
全ては結果なのです。結果だけ見て評価することで、情の入る余地は無くなり、平等な評価ができそうに思います。

目の前の成果ではなく、未来の成長を選ぶ。
これは大事なことだと思います。
目の前の小さな成果に飛び付くのではなく、未来に向けて成長して行ける方を選ぶのでしょう。

5つのポイントを見てみても、とてもわかりやすい上司論です。
目からうろこの本だったと思います。

麦二郎

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