『瞬読式ノート術』山中恵美子

麦二郎
麦二郎

No.1704 2022年8月21日読了

本1冊を3分で読んでしまうという「瞬読」なるものがあることを、今まで知りませんでした。
この本の著者の山中恵美子さんの肩書きに「株式会社瞬読 代表取締役」とあるので、「株式会社瞬読」を検索してみたら、なるほどと思いました。

この本は、ノートの書き方が瞬読式ということのようです。
A5見開きをぱっと一目で見て、復習ができて、記憶を保つことができるノートです。
インプットに対して、自分というフィルターを通して、テキストだけの左脳ノートではなく、イラストや色を付けた右脳ノートを書くと、記憶に残るということのようです。
記憶に残ることを「頭が良くなる」と表現しているようです。
この本の副題は、「1分見るだけで頭が劇的によくなる」というものです。

確かに本自体もイラストを使ったページをよく見かけます。
イラスト中心、テキストは補足、みたいなページですが、そういうページは一瞬見るだけで何が書かれているかは理解できそうです。
そういうノートを書くのが、「瞬読式ノート術」なんですが、この本を読んだだけで十分実感できたかと言うと、そこまでは行きません。
やはり「瞬読」そのものを知る必要があるのかも知れません。
でも、とりあえず本1冊を3分で読みたいとは思わないので、僕の場合は「速読」くらいで留めておきたいと思います。

確かにこれまでの僕のノートは、左脳ノートでした。
例えば誰かの説明を聞き、なるべくそれを完璧にテキスト化したりしようと思っていたところはありました。
なかなか自分というフィルターを通すのが難しいと感じていたかも知れません。
しかし、本を読んでも、自分というフィルターを通さないと、良いなと思ったことを実践することは難しいかも知れないと思いました。
綺麗なノートを書こうとしていた自分に気付きます。
そうなると、ノートを書くことが目的になってしまいます。
書いたことを自分に活かすことが目的にも関わらず、ノートを書くこと自体が目的のようになっていたのです。
このことに気付いたのが、この本を読んだ収穫の一つかも知れません。

麦二郎

コメントを残す