浅倉秋成『六人の嘘つきな大学生』

麦二郎
麦二郎

No.1677 2022年2月23日読了

この本を読んでみたいと思ったのは、「読書メーター」のランキング上位だったことと、本屋さんで良く見かけていたからです。
本屋大賞」にもノミネート作品として選ばれている本の一つです。

正直なところ、このジャンルの本はそれほど沢山読む方ではありません。
特に本格推理小説みたいなジャンルだとそうなんですが、この本は殺人事件などの大それた犯罪の犯人を推理させるものじゃなさそうなのも、読んだ理由かも知れません。

さて、読んでみた感想ですが、非常に面白く、そして楽しく読ませていただきました。
これから読もうと思っていらっしゃる方のため、ストーリーについては触れません。
個人的な感想ですが、最初はページを捲るスピードはややゆっくりでした。改行が少なく、1ページ当たりの文字数が多かったせいもあると思います。
ところが途中からスピードアップしました。「これは面白いぞ」と思ったのは、流れが少し変わったところからでした。
半分くらいまで読み進めると、あとは一気読みせざるを得なくなります。

伏線は沢山あり、物語の流れが急に変わる部分もあります。
何よりも良いなと思ったのは、温かい終わり方でしょうか。暗くない終わり方でしょうか。
浅倉秋成さん作品は、初めて読みます。
これまでの作品はどうなんだろうか、他の作品も読んでみようか。そう思ってしまう初めて読んだ作品でした。

ちなみに今は奥さんが読み始めていて、「面白い」と言ってますから、お勧めの本だと言えます。
あくまでも個人的な趣味もありますけど。

麦二郎

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