『元彼の遺言状』新川帆立

麦二郎
麦二郎

No.1656 2021年12月13日読了

自分を殺した犯人に財産を譲るという、あり得ない遺言状を残して亡くなった元彼。
元カノの女性弁護士が、ひょんなことからそのことを知り、元彼の死や遺言状のナゾを追いかけるという物語。
2021年・第19回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作のこの本は、著者のデビュー作です。
ミステリーなので、ストーリーには直接触れないようにします。

著者の新川帆立さんは、ウィキペディアによれば、この小説の主人公と同じ弁護士をされていた方で、元プロの雀士だった方だとか。
びっくりするような経歴の持ち主なのが驚きですが、その小説もなかなかの作品でした。
テンポが良く、どんどん進んで行くストーリーが、一気に読者を引き込んで行きます。
遺言状のナゾは、若干苦しい気はしますが、伏線がいくつも張ってあって、本格的なミステリ−作品となっています。

新作は、『倒産続きの彼女』という作品ですが、早く読んでみたくなりました。
昨日、茅ヶ崎駅ビルの本屋さんで探したのですが、見つからず。もしかすると、かなり売れているのかも知れません。
お正月休みにじっくり読んでみたいと、今のところ思っています。
新作を読むのがとても楽しみです。

麦二郎

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