『スタンフォード式人生デザイン講座』ビル・バーネット&ディヴ・エヴァンス

No.1629 2021年8月14日読了 「デザイン思考」という言葉は聞いたことがあります。ネットで「デザイン思考」で検索すると、次のような「デザイン思考の5段階」というものが見つかりました。 共感(問題の掘り起こし)→定義(本当は何を実現したいか)→概念化(解決するためのアイデア出し)→試作(とりあえず形にする)→テスト(検証し適宜改善)の5段階です。 この本にも同じようなことが書かれています。第1章の「現在地を知る」は、自分の本当の問題を知ることです。第2章の「人生のコンパスをつくる」は、行き先を知ることです。本当は何を実現したいかということでしょう。第3章の「熱中できる道を探す」は、「デ[…]
麦二郎
2年前

『小宮一慶の「日経新聞」深読み講座2020年版』小宮一慶

No.1628 2021年8月12日読了 Amazonで検索してみましたが、2021年版はヒットしませんでした。ヒットしたのは、2017年版から4冊だけでした。○○年版とされているのは、その年のキーワードが違っているからか、経済と会社数字の状況も年によって変わっているから、その部分が書き換えられているのかも知れません。 序章は2020年の経済を読む5つのキーワードについて書かれています。日経新聞の読み方に関する章は、第1章と第4章です。第2章と第3章は、日経新聞を読むにあたって知っておいた方が良い経済の知識と会社数字に関する知識について書かれています。 同様の本を前にも読んだ気がします。201[…]
麦二郎
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『水に眠る』北村薫

No.1627 2021年8月11日読了 20ページ程度の短編小説が10編収録されている短編小説集です。書き下ろしが1作、後は「オール讀物」掲載作品です。 「恋愛小説」は、誰からのものともわからない電話がかかってきて、音楽がかかっていて、それに聴き惚れるという不思議な物語です。「水に眠る」は、チリチリとするような切ない味のウィスキーの水割りととあるバーを舞台にした物語です。「植物採集」は、彼女からプレゼントされたと思われるネクタイと全く同じものを見つけ、こっそりそれを取り替える話です。「くらげ」は、個人空調装置の商品名で、その空間に人が閉じ籠もって行く話です。「かとりせんこうはなび」は、奥さん[…]
麦二郎
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3連休のチャレンジ

3連休前に、読書計画を立てておきました。1日1冊読もうと、手帳に1冊ずつタイトルを書き込んでいました。他のことはさておいて、読書だけは実行しようと考えていました。 結果は初日○、2日目△、3日目○でした。つまり初日は予定どおりで、2日目は読了に至りませんでしたが翌日読み終え、3日目は2冊読了しました。手帳に書くと夢は叶うのかも知れません。「夢」と言うほど大きなことじゃないですが。でも、初日と2日目の本は400ページを上回る分厚い本だったので、結構頑張って読みました。3日間で読書に使った時間は、12時間くらいでしょうか。1日当たり4時間くらいです。 まだまだ、読書以外のことにも使う時間の余裕はあ[…]
麦二郎
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『経営者になるためのノート』柳井正

No.1626 2021年8月9日読了 この本も経営とは何かということを知りたいと思い、購入した本です。ページ見開き中央に文章があり、その周りには罫線が入った広い余白が用意されていて、気付いたことを書き込めるようになっています。私の場合は、主目的は読むことだけだったので、書き込みはしませんでした。本へのマーキングや書き込みは、あまり得意ではありません。 経営者に必要な4つの力というものがあり、それは変革する力と儲ける力、チームを作る力、理想を追求する力です。この4つの力を7つの視点から説明した内容になっています。 決して難しいことは書かれていなくて、私でも十分理解出来そうな内容でしたし、これま[…]
麦二郎
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『戦略参謀の仕事 プロフェッショナル人材になる79のアドバイス』稲田将人

No.1625 2021年8月9日読了 経営企画の仕事って何だろうと思っていたところ、この本が目に付いたので買っておいた本です。買ってはみたものの、かなり長い間積読本化していて、やっと今日読み終えることができました。 積読本の話ですが、この本を読んでみたいと思ったら、とりあえず買っておいた時期が続きました。どんどん積読本は増えて行き、数が減らなくなっていました。読みたいと思う本を見つける度に買っていて、最近では新しい本から読むことが多かったからです。気が付いたら3年くらい前に買った本が、まだ積読本リストにありました。さすがにこれではいけないと思い、新しい本を買うのをぐっと我慢しつつ、積読本減ら[…]
麦二郎
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『楽園の真下』荻原浩

No.1624 2021年8月7日読了 本の帯に「読み始めたらとまらない、サイエンスサスペンス長編」と書かれていましたが、そのとおりでした。何となくこの3連休は毎日1冊ずつ本を読もうと決めていて、初日にこの470ページ程度ある分厚い本が読めるかどうか、自分でも自信が無かったのですが、一気に読んでしまいました。それだけ面白い小説でした。こんな小説も書けるのかと、荻原浩さんの抽斗の多さには驚くばかりです。 とある「日本でいちばん天国に近い島」で、原因不明の自殺者が多発していて、主人公のフリーライターが取材に訪れるところから、物語は始まります。その原因は自然豊かなこの島で、ある生き物が急激な進化を遂[…]
麦二郎
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『「10年後の自分」を支える83の戦略 知的生活の設計』堀正岳

No.1623 2021年8月6日読了 この本は、7つのセクションに分かれています。まず一番目は、そもそも「知的生活とはなにか」と言うこと。ざっくりと言うと、インプットを集めてアウトプットを発信して行く生活のことだと思います。要するに本を読むだけではなく、読んで知ったり、学んだことを、ブログやSNSなどの色々なメディアを使って発信することまでのことです。 二番目は、知的積み上げの習慣について。いろいろなインプットやインプットした情報の積み上げ方について書かれています。1冊の本を読み、その情報を発信するのではなく、あるジャンルの本を複数読んでいろいろな情報を積み上げた上で発信する、そのようなこと[…]
麦二郎
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『スモールワールズ』一穂ミチ

No.1622 2021年8月4日読了 このところビジネス本中心の読書でしたが、この前に久しぶりに小説を読んで、小説が読みたくなりました。本屋さんで見かけて気になっていたこの『スモールワールズ』を読むことにしました。読み始めたのは、昨日から。通勤の往復で読みました。 6つの短編によって構成されている短編集です。6つの話は別々の話です。ある夫婦と少年の話に始まり、姉弟、母と娘の家族、加害者と被害者の妹、父と子、先輩と後輩の6つの物語です。それぞれにとても面白く、面白さはそれぞれ違っていて、中にはいろんな意味で怖い話もあります。心温まる話もあれば、ミステリアスな物語もあり、それぞれが違った味わいの[…]
麦二郎
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『木曜日にはココアを』青山美智子

No.1621 2021年8月2日読了 200ページくらいの文庫本なんですが、12の短編が収録されています。順番に主人公が変わりながら、物語が続いて行く形式の短編集です。ぐるりと回ったら、戻ってきます。とても面白くて、読み易くて、1日で一気に読んでしまいました。 青山美智子さんの本は、『お探し物は図書室まで』を5月頃読みました。この本も面白かったのですが、読みやすさから言うと、『木曜日にはココアを』に軍配が上がります。『木曜日にはココアを』がデビュー作のようです。 物語の舞台は、日本からオーストラリアへと移ります。著者の経歴を見ていたら、シドニーの日系新聞社の記者をされていた方でした。今は積読[…]
麦二郎
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『超リテラシー大全』

No.1620 2021年8月1日読了 「リテラシーとは」で検索してみると、いろいろ出てきます。「○○リテラシー」と「リテラシー」の前にいろいろな分野を表す言葉がくっついて1つの意味になっていることが多いようです。要するに○○に関する情報を収集して、その情報を活用することができる能力のことのようです。 この本は、この「○○」別に章立てされています。お金、仕事、IT、住まい、法律、セキュリティ、医療、介護、防災の9つです。そうだったんだと気付くものもあったり、なるほど大切な情報だと思うものもあります。私の年齢では転職に関するリテラシーは必要ない気がしますが、どのリテラシーも大切なものだと思いまし[…]
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『コンサルタント的省力説明力』小早川鳳明

No.1619 2021年7月30日読了 余談から入りますが、今月後半は良く読書をしました。特に四連休は、毎日のように本を読むことができて、久々の充実感を味わうことができました。このペースで行くと、来月はかなり読めるのではないかと思っています。上昇気流に乗れそうな気がしています。そして、積読本をかなり減らしたいと思っています。 ロジックツリーやSWOT分析について、とてもわかりやすく解説された本だと思いました。プレゼン資料の作り方も、大変参考になります。惜しむべきはサイズが新書で、PowerPointの1ページの内容が非常に見づらいのです。モノクロの図しか無いのが、わかりにくく感じました。説明[…]
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『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』

No.1618 2021年7月30日読了 いつから読み始めたか、忘れました。この手の本、つまり1日1ページみたいな本ですが、結構見かけます。教養が身に付く本だったり、最近良く出版されている気がします。1日1ページで1年と言うのは、結構きついと思います。1年間毎日読み続けて、1冊読めるのです。せっかちな私としては、読む自信がありません。なので、今回は1日6ページを目安に読みました。いつから読み始めたか、忘れてしまったのですが、多分3か月弱で読み終えることができました。 365話ありますから、それを一括りで言うのは難しいです。敢えて一括りで言うと、世の中でそれなりの仕事をした方は、どなたも命がけだ[…]
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『二度寝で番茶』木皿泉

No.1617 2021年7月28日読了 巻頭には、高山なおみさんの料理の写真とエッセイのコラボがあり、その後は対話形式のエッセイが続きます。正直なところ対談を読むのは、何故か好きじゃないので、先入観がありました。でも、見事に打ち砕かれました。 面白い、のひと言でした。世の中の出来事などに対する木皿泉さんの発言が、とても面白かったのです。ぐっさり行く毒舌っぽい語り口も良かったと思います。 中身を見ずに買ってしまった本で、届いて捲ってみて対話形式だったので、読むのをちょっと躊躇っていました。でも、予想は裏切られてしまいました。読み易くてサラサラ読めてしまいます。あっけないくらいに読了できた感じで[…]
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『「超」メモ革命』野口悠紀雄

No.1616 2021年7月25日読了 勝手に勘違いして買ってしまいました。この本がメモ術の本かと勘違いしたまま。つまりメモの取り方の本だと思ったと言うことです。でも、表紙を見ればそうではないことがわかった筈です。「クラウドにアーカイブを作って、その便利さを体験しよう!」とあります。そうなんです。この本はメモをすばやく引き出せるようにする整理術と言った方が良い内容の本でした。著者は紙ベースのファイルを「押し出しファイリング」という発想で整理し、すぐに取り出せるようにした方でした。 メモなどの写真を含めた広い意味のメモについて、クラウドを活用し、Googleドキュメントを使って行う目的のメモの[…]
麦二郎
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『サクッとわかるビジネス教養 地政学』奥山真司(監修)

No.1615 2021年7月24日読了 今月は読書が好調です。意識的に読書の時間を取ることができているからだと思います。特に休日はそうです。この時間帯は読書をしようと決めて、予定どおり実行することで、本を読むことができています。休日は何となくだらだらと過ごすことが多いのですが、コロナ禍でまん延防止措置対象になったのを機会に、意識的に読書時間を取ってみることにしたのです。読みことができると、相乗効果でしょうか、もっと読みたくなります。沢山ある積読本を10月中には0にしようと決意したことも、読書に対するモチベーションを上げることができたようです。「読書は量ではなく、質」なんですが、どうやら目標の[…]
麦二郎
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『学び効率が最大化する インプット大全』樺沢紫苑

No.1614 2021年7月23日読了 読むことや聴くこと、観ること、インターネットでの情報収集、学ぶことなどによってインプットされた情報を知識に変えるためにどうすれば良いかというノウハウが大全として纏められています。 個人的に最も興味があったのは、やはり「読むこと」でしょうか。何かの講座を高いお金をかけて受講しようとするなら、その前に本を読んでみてステップアップして行く「学びのステップ」について最初に触れられています。次に沢山の本を読むよりも、月3冊くらい読んでアウトプットした方が効率的ということ。ザル読みではなく深読、ホームラン本(当たりの本)の選び方、先入観なしでバランス良く賛成派と反[…]
麦二郎
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『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』大野萌子

No.1613 2021年7月21日読了 第1章から第15章にシチュエーション毎に分かれていて、「よけいなひと言」と「好かれるひと言」の対比を解説している本です。全部で141のひと言があって、一つ一つなるほどと思いました。中には「よけいなひと言」ではなく、ハラスメントになってしまうような「NGワード」もありました。 シチュエーションは、挨拶・社交辞令やお願いごと、断り方、気遣い、ほめ方、返事、自己主張、注意・叱り方、他人との距離、聞き方、謝罪の仕方、SNS・メール、マイナス意見、子育て、ハラスメントになりやすいNGワードです。 要するに相手の立場に立てていない「よけいなひと言」を相手の側に立っ[…]
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『カメラじゃなく、写真の話をしよう』嵐山大志

No.1612 2021年7月19日読了 タイトルに惹かれて買いました。それと、パラパラと捲って見えた写真にも、惹かれました。写真に関する多くの書籍は、カメラのことについて書かれているそうです。かなり前に買った写真の本を眺めてみると、確かに「絞りとシャッタースピードをマスターできる」とあります。ISO感度、露出、ぼけ、ピント、ぶれ、マクロレンズ、…などなど。 カメラの操作により、こんな写真を撮ることができる、みたいな内容です。この本に書かれているように、写真を撮る前にテーマを決めるとか、何が撮りたいとか、どんな写真を撮りたいとか、どんなことを表現したいとか、そういうことは書かれていないのです。[…]
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『頭を「からっぽ」にするレッスン』アンディ・プディコム

No.1611 2021年7月18日読了 マインドフルネスとは瞑想することなんだろうと思っていたのですが、この本を読んで誤解していることに気付きました。瞑想という手段を通じてマインドフルネスを実現するという位置づけの違いです。この本を読んで、最も納得できたのは、「マインドフルネスとは、今ここに在ること、自分が今どこにいて何をしているかを意識すること」ということです。今この一瞬の自分自身に集中することができるようになることが、マインドフルネスということだと思います。 この本は、8つの章に分かれています。最初の章は、「からっぽ」を知ることから始めます。次の第2章では、10分間瞑想をはじめる前に知っ[…]
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2年前