『カメラじゃなく、写真の話をしよう』嵐山大志

麦二郎
麦二郎

No.1612 2021年7月19日読了

タイトルに惹かれて買いました。それと、パラパラと捲って見えた写真にも、惹かれました。
写真に関する多くの書籍は、カメラのことについて書かれているそうです。
かなり前に買った写真の本を眺めてみると、確かに「絞りとシャッタースピードをマスターできる」とあります。ISO感度、露出、ぼけ、ピント、ぶれ、マクロレンズ、…などなど。

カメラの操作により、こんな写真を撮ることができる、みたいな内容です。
この本に書かれているように、写真を撮る前にテーマを決めるとか、何が撮りたいとか、どんな写真を撮りたいとか、どんなことを表現したいとか、そういうことは書かれていないのです。
なるほど、本末転倒かも知れないなあと、かなりの部分で同感しました。

しばらく前に鎌倉に通って、鎌倉の写真を撮っていた時期があります。
最近もたまに鎌倉を訪れているのですが、あまり意識して写真を撮っていませんし、撮っていたとしても野鳥の写真だったりします。
再び新型コロナ感染者数が増えているので、なかなかおおっぴらに出掛けられない時代なんですが、そろそろ鎌倉を歩いて、写真を撮りたいなと思うようになってきました。
それでこの本を買ってみたのです。

とても勉強になりました。
カメラの機能が先ではなく、どんな写真を撮りたいかが先なんです。
そういう写真を撮るためには、カメラをこのように使えば良いのだということを勉強すべきなんです。
テクニックを0から覚えようとしていましたが、これからはテクニックではなく、まず写真のテーマありきで行きたいと思います。

麦二郎

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