『スタンフォード式人生デザイン講座』ビル・バーネット&ディヴ・エヴァンス

麦二郎
麦二郎

No.1629 2021年8月14日読了

「デザイン思考」という言葉は聞いたことがあります。
ネットで「デザイン思考」で検索すると、次のような「デザイン思考の5段階」というものが見つかりました。

共感(問題の掘り起こし)→定義(本当は何を実現したいか)→概念化(解決するためのアイデア出し)→試作(とりあえず形にする)→テスト(検証し適宜改善)の5段階です。

この本にも同じようなことが書かれています。
第1章の「現在地を知る」は、自分の本当の問題を知ることです。
第2章の「人生のコンパスをつくる」は、行き先を知ることです。本当は何を実現したいかということでしょう。
第3章の「熱中できる道を探す」は、「デザイン思考」の「定義」の続きだと思われます。どんなことでフロー状態になれるかということは、本当は何をしたいかに通じることだと思います。
第4章の「行きづまりから抜け出す」が、「概念化」つまり解決するためのアイデア出しに通じるところだと思います。
第5章の「人生プランを描く」と第6章の「プロトタイプをつくる」が、「デザイン思考」の「試作」にあたります。
第7章以降は、「テスト」相当かも知れません。就活について書かれています。

この本で最も共感できたことは、ベストな人生を設計することではなく、ベターな人生はいろいろあるという考え方です。
プロトタイプについても、とりあえずちょっと試してみるということです。
これしかないという思い込みで行きづまるのであって、他の選択肢に目を向ければ道はいろいろあるのです。
この点は非常に勉強になりました。

麦二郎

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