『ペッパーズ・ゴースト』伊坂幸太郎

麦二郎
麦二郎

No.1645 2021年10月13日読了

この本が10月1日発売と知り、Amazonで予約して楽しみにしていました。
分厚い本なので、通勤の往復で読むのを避けていて、読了が少し遅くなりましたが、今日読み終えました。
期待どおりの伊坂さんらしい物語でした。グラス・ホッパー的なちょっと怖い部分と他の作品のちょっとユーモラスな味わいもあり、これまでの作品が複合されたような感じにも思われました。

前半は物語はゆっくりと進んで行きますが、徐々にテンポが上がって、最期はダッシュみたいな感じでした。これまでの伊坂さんの本は、だいたいそういう感じで前半は時間をかけて読み、終盤は一気読みのようになってきます。

これから読まれる方向けに、ストーリーには触れないようにします。
一つは中学校の国語教師を主人公とした現実の物語とその教え子が書いている小説が並行して進んで行きます。良く考えるとこれは小説なんだから、小説の中の一つの物語とその小説で書かれる一つの物語が並行して進んで行くと言った方が良いかも知れません。

伊坂さん作品には良くある手法だと思いますが、それがやがて一つになって行く面白さがあります。
えっと思ったらあっさりと一つに交わっていたりします。それもまた伊坂さん作品の面白さでしょう。
何だかこれまで読んだ作品に出て来ていた登場人物のようなキャラクターが出てきます。キャラクターの面白さも伊坂さん作品の特徴かも知れませんが、実際はこれまでの作品で出てきた同姓同名の登場人物は居ないのかも知れませんが、そういう錯覚に陥りそうな、どこかで出会ったような登場人物が複数居た気がします。

そう言えば、この本にはポストカードがおまけでついていました。
伊坂さんのサインと次のような言葉が書かれていました。

興味のあることや好きなもの、心配なことや怖いことを詰め込んだところ、今までの自分の小説の特徴が集まったような物語になりました。

麦二郎
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