月: 2021年9月

『トラベラーズノート オフィシャルガイド』トラベラーズカンパニー

No.1641 2021年9月29日読了 牛革のカバーは、植物性タンニンでなめした革を使ったナチュラルな質感で、1枚の革です。サイズはA5スリムの縦長タイプのものと、日本のパスポートと同じサイズのものが二つです。リフィルは横罫、無地、方眼などいろいろあり、質感も画用紙みたいなものから薄いものまであります。薄いノートのようなリフィルです。組み合わせて使うこともできます。 そんなトラベラーズノートは、2006年発売で15周年なのです。初の公式ガイドブックが出版されたのも、15周年だからでしょうか。巻末には特別付録としてシールがあります。 この本は、公式ガイドブックの形式として定番な形になっています[…]
麦二郎
3週間前

『ラオスにいったい何があるというんですか?』村上春樹

No.1640 2021年9月28日読了 11編の紀行文を集めた紀行文集。タイトルはラオスのルアンプラバンに向かう途中で、ベトナムで言われた言葉からつけているようです。確かにこの文章を読むまでは、ラオスが東南アジアのどの辺りにあるか、ラオスにどんな有名な観光地や歴史遺産などがあるかについては、僕も全く知りませんでした。検索してみると、とても魅力的な風景写真が出てきて、そういうところだったのか、と感心した次第です。 ラオス以外の紀行文は、アメリカのボストン(2編)や二つのポートランド、ニューヨークについての紀行文や、ギリシャのミコノス島とスペッツェス島、フィンランド、イタリアのトスカナ、そして日[…]
麦二郎
3週間前

かつ丼とカレー南蛮そば@そじ坊(茅ヶ崎)

これまで「店名@地名」というタイトルにしていましたが、今日から「食べた物@店名(地名)」というタイトルの付け方に統一します。単品でいろんな物を食べた時にどうするんだろうと思わないではないですが、それはその時と言うことで。 実は他の蕎麦屋に行く予定だったのですが、アルコール抜きとなると足が遠のきます。アルコール抜きなら、ガッツリ丼ものも食べられる「そじ坊」にしようと言うことになりました。それでも、ノンアルコールビールを注文してしまうのは、何故なんでしょう。 嫌いなわけじゃないですが、カレーうどんとか麺にカレーがかかっている物は好んで食べようとしない人です。なのにかつ丼にプラスしてカレー南蛮そばを[…]
麦二郎
4週間前

肉そば@横濱飯店(茅ヶ崎)

ある程度の期間が空いてくると、ふと思い出して、食べたくなるものがいくつかある気がします。そのうちの一つが、この肉そばです。茅ヶ崎のソウルフードと言う方もいらしゃいますし、ご当地ラーメンと言っても良いと思います。 麺の上には野菜たっぷりのあんかけの具がかかっていて、熱々です。具の内容は、たっぷりの白菜と少量の小松菜、そしてこれでもかと入っているキクラゲ、豚肉です。あんかけでかつ脂が表面を覆っているのですから、それは熱々で慌てて食べると火傷しそうなくらいです。スープは濃い目のしょうゆ味ですが、あんかけの具や脂とスープのパンチが、忘れられない味なんです。他のメニューも魅力的なんですが、お店に入ると「[…]
麦二郎
4週間前

休日の朝、散歩に出掛けました。愛犬と奥さんと三人で。玄関のドアを開けると、秋晴れの見事な空が広がっていました。富士山もくっきり見えています。台風一過の昨日の朝は、まだまだ雲が多い空でした。今朝の空は本当に素敵でした。 今朝の散歩は、いつもの休日コース。駒寄川沿いを遊水池まで歩き、遊水池をぐるっと回って、茅ヶ崎北陵高校の裏の道を寒川方面に歩きます。途中で借りている畑で野菜を収穫して、小出川にかかる寺尾橋まで歩いて戻って来るコースです。4千歩弱のコースです。 秋になってきたせいか、夏場に見かけなかった野鳥にも出会えました。イソヒヨドリは2羽、多分カップルなんだと思います。夏場はしばらく見かけていま[…]
麦二郎
先月

『東京奇譚集』村上春樹

No.1639 2021年9月20日読了 奇譚とは、珍しい話、不思議な物語という意味。ありそうにない不思議な物語から、あるかも知れないと思えるくらいの不思議な話まで、幅はあると思います。でも、珍しさや不思議さがメインではなく、そのことと対峙する人の物語がメインです。 不思議なくらい偶然が重なることは、ありそうな不思議かも知れません。「偶然の旅人」は、孤独なピアノ調律師が主人公。タイトルどおり、いくつかの偶然の話です。「ハナレイ・ベイ」は、サーファーの息子を亡くした母親の人生の物語。「どこであれそれが見つかりそうな場所で」は、マンションの高層階の階段で失踪してしまった夫を探す妻と夫捜しを手伝うボ[…]
麦二郎
先月

『東京會舘とわたし』辻村深月

No.1637〜1638 2021年9月19日読了 上下巻分のレビューを一度にすることにしました。東京會舘といろいろな人の関わりを大正から令和まで描いた物語です。上巻は、大正から昭和39年までの物語ですが、この後東京會舘は建て替えられるので、上巻は旧館の頃の物語とされています。下巻は新館と2回目の建て替えを経た新新館までですが、2回目の建て替えまでの物語が中心です。 東京會舘には数回行ったことがありますが、とても料理が美味しいことを記憶しています。この物語はノンフィクションを土台としているフィクションですが、料理が美味しいのは読んでみてなるほどと納得しました。東京會舘といろいろな縁で繋がってい[…]
麦二郎
先月

『FACTFULNESS』ハンス・ロスリング

No.1636 2021年9月12日読了 世界に対する10の思い込みが、世界の認識を誤ったものにしています。世界の今を正しく認識しようとすると、この10の思い込みを排除しないといけません。中には我々人類が生き残る過程で身に付けてきたものがあるがための思い込みもあるわけで、全てを排除することは容易ではないかも知れません。 10の思い込みとは、分断本能とネガティブ本能、直線本能、恐怖本能、過大視本能、パターン化本能、宿命本能、単純化本能、犯人さがし本能、焦り本能です。全てにおいて自分に当てはまっているんじゃないか、と思ってしまいました。 一つだけ最近感じていることと通じている記述があったので、その[…]
麦二郎
先月

『Think Smart』ロルフ・ドベリー

No.1635 2021年9月8日読了 この前読んだ『Think clearly』は、より良い人生のための思考の道具箱でした。言いかえれば「すべきこと」でした。この本は、逆に「すべきでないこと」が書かれているのです。幸福を求めるよりも不幸にならないことを考えるという方向性です。 私達はいろいろな思い込みがあり、その思い込みにより考えたり、行動したりしています。そのことに気付き、それを排除できれば、良い人生を送ることができるという考え方です。 そういう思い込みがあったのかと思うことが多々書かれています。そう言われてみれば、それは錯覚だったとか、この本を読むと気付くことがいくつもあります。例えば、[…]
麦二郎
先月

『君がいないと小説は書けない』白石一文

No.1634 2021年9月5日読了 主人公は編集者から小説家になった人物。奥さんとは別居して長いが、離婚は成立していない。そして離婚後に知り合った女性ことりとずっと暮らしていて、実質的には彼女が妻である。 物語は全編主人公の語りで綴られて行きます。著者の自伝的小説のようなので、著者の語りによる物語ということができるかも知れません。主人公が出版社の編集者であった時代の回想や今の心情に関する語りが、延々と続いて行きます。何か劇的な出来事があったりするわけではありません。奥さんと別居するに至ったことについては、詳細は語られていないと思います。 僕が長編小説で好きなのは、ストーリー展開が速い小説な[…]
麦二郎
先月

積読本撲滅0化作戦

一時はどうしようも無いくらい沢山あった積読本が、写真のとおり少なくなってきました。要するに新しい本を買わずに我慢して、しばらく読むことに専念していたからで、それは当然のことなんですが、ゴールが見えて来るとモチベーションは一気に上昇してきます。 数えてみると、残り14冊で総ページ数は5,169ページです。1冊あたり何と369ページくらいです。これを仮に今月中に読むとすると、今日を含めて残り28日間ですから、ちょうど2日で1冊ペース、1日185ページ程度読めば良いと言うことになります。 ちなみに先月読んだ本は、12冊で3,767ページでした。これと比べると今月いっぱいは無理でしょうと思うのですが、[…]
麦二郎
先月

『よるのふくらみ』窪美澄

No.1633 2021年9月2日読了 間違い無く恋愛小説のジャンルに入るでしょうが、一つ前に読んだ『ラストレター』とは違った恋愛小説です。どこが違うのかということは、説明できないのですが、こちらは窪美澄さん的恋愛小説なんだろうと思います。 主人公は3人または4人。6つの短編と言うか、6つのパートに分かれていて、それぞれ視点が変わるという意味です。ある兄弟と幼なじみの女性が3人で、弟とからむバツイチ子持ち女性が4人目です。実際は好き合っている男女ではなく、たまたまの偶然か、神様のイタズラか、違うカップルが誕生することは現実にはあることだと思います。それにだんだんと気付き始め、どうしようもなくな[…]
麦二郎
先月

『ラストレター』岩井俊二

No.1632 2021年9月1日読了 ほとんどは昨日のうちに読み、残った30ページばかりを今朝読み終えました。どんな終わり方をするのだろうと、気になりましたが、読後感は悪くなかった気がします。 主人公は、昔付き合っていた彼女をずっと好きで、彼女の物語を書こうとする売れない小説家です。心残りと言うのでも無く、後悔の気持ちも無いわけじゃないですが、心をずっと前の中学時代に残してきた感じです。そんな物語なのかなと思います。敢えてはっきりとは書きませんが、ラストはそんな感じがしました。そしてまだまだずっと前の中学時代に縛られて、主人公は生きて行くのかも知れません。 こういう物語は好き嫌いがあるかも知[…]
麦二郎
先月