『よるのふくらみ』窪美澄

麦二郎
麦二郎

No.1633 2021年9月2日読了

間違い無く恋愛小説のジャンルに入るでしょうが、一つ前に読んだ『ラストレター』とは違った恋愛小説です。どこが違うのかということは、説明できないのですが、こちらは窪美澄さん的恋愛小説なんだろうと思います。

主人公は3人または4人。6つの短編と言うか、6つのパートに分かれていて、それぞれ視点が変わるという意味です。ある兄弟と幼なじみの女性が3人で、弟とからむバツイチ子持ち女性が4人目です。
実際は好き合っている男女ではなく、たまたまの偶然か、神様のイタズラか、違うカップルが誕生することは現実にはあることだと思います。
それにだんだんと気付き始め、どうしようもなくなる、それが別れにつながるのだと思います。
やっぱり元の鞘に収まる場合もあるし、収まるべきところに収まる場合もあるものです。
そうした揺れ動く恋愛小説には良くあるパターンなんですが、生々しいところが窪美澄さん的と言った理由かも知れません。

後味は決して悪くない小説です。
そうなるんだろうなと予想がつくのですが、それでも先へ先へと結果を求めてページを捲る、そんなにサラッとした物語じゃないのですが、一気読みでした。
とても面白い小説でした。

麦二郎
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