『「10年後の自分」を支える83の戦略 知的生活の設計』堀正岳
No.1623 2021年8月6日読了
この本は、7つのセクションに分かれています。
まず一番目は、そもそも「知的生活とはなにか」と言うこと。ざっくりと言うと、インプットを集めてアウトプットを発信して行く生活のことだと思います。
要するに本を読むだけではなく、読んで知ったり、学んだことを、ブログやSNSなどの色々なメディアを使って発信することまでのことです。
二番目は、知的積み上げの習慣について。
いろいろなインプットやインプットした情報の積み上げ方について書かれています。
1冊の本を読み、その情報を発信するのではなく、あるジャンルの本を複数読んでいろいろな情報を積み上げた上で発信する、そのようなことです。
毎日1枚写真を撮って、SNSにアップして行くことなどがその例です。
三番目は書斎の作り方。家の一室を書斎とする場合や、一室の一部を書斎とする方法、書棚についてなどが書かれています。
私の場合は、今むしろ読んだ本は積極的に処分することにしており、本棚をミニマルにしたいと考えていますので、このパートは流し読みしました。
四番目は情報を整理することと情報発信すること。
EvernoteやScrapboxと言った情報整理ツールに関することやブログやSNSなどでの発信方法について書かれています。
五番目は知的生活ハックについてです。四番目のセクションと似ていますが、要するに効率化とか自動化の方法について書かれています。
六番目は知的投資と知的ファイナンスについて。
本を買うにも資金が必要なわけで、収入の一定割合を知的投資に充てることが長い目で見て効果的であるか。
更にはその資金そのものを知的生活自体から得ようとするには、どういう手段があるかと言うことなどが書かれています。
最後は10年後の知的生活の観点からの人生設計の話です。
1年、3年、5年というスパンでの知的生活の目標設定が重要と言うことは、わかるような気がします。
私がこの本を読んで実現したい知的生活も確かに1年後、3年後、5年後でどうなっていたいかを明らかにしておくことが、知的生活を実現に近づける大きな要素になりそうな気がします。
目標が無ければ、実現はあり得ないということは、知的生活だけでなくいろんなことに共通する点かと思います。
私の場合は、10年後はあまりイメージできませんが、5年後くらいは見ていたいと思います。
書かれていることは特に新しいことではなかったですが、なるほどこのような観点からいろんな情報を集めて発信すると、それはそれで非常に参考になるのだと言うことを知りました。