エッセイ

『「忘れる」力』外山滋比古

No.1692 2022年5月29日読了 この本を買ったのは、東京駅構内の本屋さんでした。その時僕の頭の中には「忘れる」というキーワードがあって、この本はそういうタイミングにぴったりの本でした。 しかし、往々にして期待は外れるものであって、じっくり読んでみると、「忘れる」ことがテーマになっているエッセイは1編のみでした。そして、本のタイトルがその本の全てを表しているものではないということを、体験するに至ったのでした。 この本は、「創るチカラ」と「ことばの旅」、「あたまの散歩道」の3つのパートに分かれていて、数ページのエッセイが27編収録されています。「忘れる」ことに関しては、3番目の「あたまの[…]
麦二郎
4週間前

『針と糸』小川糸

No.1686 2022年4月17日読了 毎日新聞に連載されたエッセイ集。エッセイというのは、好きなエッセイストさんや小説家さんのものでないと、なかなか読まない。小説家によってはエッセイは滅多に書かない方もいるので、好きな作家でもエッセイは読めない方もいるってことだ。当たり前だけど。比較的良く読んでいるのは、角田光代さん、小川糸さんのお二人かも知れない。他にも読んでいたりするが、エッセイ集そのものが少ない作家さんが多い。 これまで小川糸さんのエッセイ集は、日記形式のエッセイ集を良く読んでいたと思う。このエッセイ集は日記形式のものではなく、そういう意味では新鮮な気持ちで読んだ。小川糸さんと言えば[…]
麦二郎
2ヶ月前

『ここじゃない世界に行きたかった』塩谷舞

No.1674 2022年2月11日読了 塩谷さんのnoteの定期購読月500円の「視点」という読み物が元となっている本です。2021年2月に文藝春秋社から発売された本です。ちょうど1年前のことですね。僕もnoteは登録していて、何か文章を書いてみたいと思っているのですが、今はまだ書けていません。そのnoteでこの本のことを知り、noteで塩谷舞さんが人気のライターの一人ということを知り、この本に興味を持ちました。 Amazonですぐに手に入るのですが、実際に本を手にとって、少し捲ってみてから買うかどうか決めたい、そう思っていました。丸の内の丸善本店へ行き、端末で在庫を検索して、1冊だけあるの[…]
麦二郎
4ヶ月前

『ラオスにいったい何があるというんですか?』村上春樹

No.1640 2021年9月28日読了 11編の紀行文を集めた紀行文集。タイトルはラオスのルアンプラバンに向かう途中で、ベトナムで言われた言葉からつけているようです。確かにこの文章を読むまでは、ラオスが東南アジアのどの辺りにあるか、ラオスにどんな有名な観光地や歴史遺産などがあるかについては、僕も全く知りませんでした。検索してみると、とても魅力的な風景写真が出てきて、そういうところだったのか、と感心した次第です。 ラオス以外の紀行文は、アメリカのボストン(2編)や二つのポートランド、ニューヨークについての紀行文や、ギリシャのミコノス島とスペッツェス島、フィンランド、イタリアのトスカナ、そして日[…]
麦二郎
9ヶ月前

『二度寝で番茶』木皿泉

No.1617 2021年7月28日読了 巻頭には、高山なおみさんの料理の写真とエッセイのコラボがあり、その後は対話形式のエッセイが続きます。正直なところ対談を読むのは、何故か好きじゃないので、先入観がありました。でも、見事に打ち砕かれました。 面白い、のひと言でした。世の中の出来事などに対する木皿泉さんの発言が、とても面白かったのです。ぐっさり行く毒舌っぽい語り口も良かったと思います。 中身を見ずに買ってしまった本で、届いて捲ってみて対話形式だったので、読むのをちょっと躊躇っていました。でも、予想は裏切られてしまいました。読み易くてサラサラ読めてしまいます。あっけないくらいに読了できた感じで[…]
麦二郎
11ヶ月前

『ラクしてうまくいく生き方』ひろゆき

No.1607 2021年6月28日読了 気持ちをもっと楽にしたい、何となく自ら背負っている重い荷物を降ろしたい、そう言う心境だったに違いありません。この本を本屋さんで手に取った時のことです。だから、私がその時求めていたのは、もう少し精神的な側面からの本だったようです。 この本は、世の中のちょっと疲れそうな事柄に関するラクな考え方を説いている本だと思います。自分の行動やお金の使い方、人間関係、働き方、心の持ちようの5つの章に分かれています。かなり具体的なコツから、考え方のような抽象的なコツまで、100個のコツが書かれています。「なるほど」と思うことも多々あります。そういう考え方も良いかなと思う[…]
麦二郎
12ヶ月前

『養老先生、病院へ行く』養老孟司・中川恵一

No.1606 2021年6月24日読了 専門は解剖学ではあるけれど、医師である養老先生が、医療と距離を置いている理由に興味がありました。そして愛猫のまるが亡くなったことも綴られていること、養老先生自身の生死に関わる大病の話、この本を本屋さんで見かけた時、読んでみたいと思い迷わず買ったのです。 多分4年前くらいに、かなりのストレスを抱えて仕事をしていました。仕事の事情もあって、大酒を飲む機会も増え、その時の健康診断で引っかかりました。血糖値でした。HbA1cの数値が範囲を割と大きくはみ出してしまって、医者へ行くように指示されました。糖尿病は怖い病気だということを知っていましたから、すぐに通院を[…]
麦二郎
去年