『メモで自分を動かす全技術』高田晃
No.1804 2023年9月23日読了
「メモ」というキーワードに惹かれて、この本を買って読もうと思いました。
9月は沢山の手帳が発売される時期で、「手帳」というキーワードだけでなく、「ノート」や「メモ」というキーワードに惹かれてしまう季節なのです。
この本のエッセンスは、序章の中に書かれています。
メモを書くことで、考える力を養うことになること。
書くことで夢が明確になり、計画を書くことにより実現しようという行動につながり、振り返り書くことで持続的にPDCAを回せるようになります。
これが夢が実現しやすくなるというメモの効用です。
著者が「三種の神器」とするのは、メモ帳、ノート、手帳です。
メモをもとにノートで思考を巡らせ、目標と日々の計画を手帳に書きます。
第一章から第五章までは、メモの効用や使い方がより具体的に書かれています。
第一章はアイデアを生みだすことにフォーカスしています。
アイデアを生みだすには、メモしてそれを発酵させ、ノートに転記しながら思考を巡らせます。
一度メモしたものを、さらにノートに転記するのは、非効率に思えます。
ノートに書きながら考えるのであり、大事なプロセスだということを理解できます。
第二章は、思考を深めるメモの使い方です。
メモをルーズリーフに転記して思考を深めます。
大事なのは、ノートを見返す習慣を身に付けることです。
僕などは書いて満足して、放置するのが常です。
これがいけないのだと思いました。
第三章は、本を読んで得た知識を自分の血肉にする方法です。
僕はやらないですが、本にメモを書き込みます。
自分が行動に移すと決めたことを3つ選んで書き写す「3行ノート」や3個から10個まで本の内容を書き写す「アウトプットノート」が紹介されています。
本の選び方なども書かれていますが、これはメモと言うより読書に関する記述です。
第四章は、人生の設計です。
最近ライフデザインという言葉を良く耳にします。
夢を書き出し、10年後にこうなりたいとか、ビジョンを書き出します。
そして夢を実現するためのマイルールを決めます。
最後の第五章では、目標達成の仕方が書かれています。
第四章から第五章は、「7つの習慣」を連想しました。
年間目標から四半期毎の目標にブレークダウンし、更に月、週、日へ落とし込む。
ここまでは僕も仕事などで良くやります。
肝心なのはここからだと思いました。
やはり振り返りが大事なんです。
この本を読んで、改めて夢や目標からブレークダウンして、計画を立てて、進捗を振り返りながら軌道修正して行くことが大事だと思いました。
これをしない限り、確かに自分を変えることは望めない気がします。
夢の実現は、地道な一歩ずつを積み重ねるしかないのです。
一気に叶えられる夢は無いのです。