『生き物の死にざま』稲垣栄洋

麦二郎
麦二郎

No.1682 2022年3月10日読了

単行本が本屋さんに並んでいた頃から、読んでみたいと思っていた本です。
文庫本になっているのを見つけ、さっそく買って読みました。

昆虫から爬虫類、動物まで、29種の生き物たちの死にざまが書かれている本です。
期待したとおり、様々な生き物の死は、様々なのです。
中には不老の生物まで登場して、びっくりしたのですが、不老と言えども死なないわけではないことを知りました。
そう言う意味では、不老不死というのは無いわけで、老衰が無く、老いて死ぬのではなく、年代に関わらず事故などで死ぬことがあり、死亡率は一定なようです。
そうかと言えば、わずかな時間で死んでしまう生き物がいたり、短い命かと思っていたら、幼虫時代が長い昆虫がいたりして、生き物はとても神秘的です。

押し並べて言えることは、「死」というものが聖なることでしょうか。
とても神聖なことだと感じました。
そして生命は尊いものであり、生きることは大きな意味があるものと感じました。
続編もいずれ読みたいと思っています。
良い本でした。

麦二郎

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