青山美智子

『赤と青とエスキース』青山美智子

No.1676 2022年2月18日読了 青山美智子さんの経歴を見ると、ワーキング・ホリデーでオーストラリアに行き、その後ビジネスビザを取得して日系新聞社で2年間の記者をされています。その経験が活かされた作品かも知れません。この物語がオーストラリアで始まるからという単純な連想なんですが。 このところ青山美智子さんの作品を立て続けに読んでいる気がします。この本を読み終えたので、あと読んでいないのは、『ただいま神様当番』だけでした。2020年の作品なので、文庫本化されたら読むことにします。 オーストラリアに留学した女性と両親が日本から移住して来てオーストラリアで育った男性の物語です。恋愛小説と言う[…]
麦二郎
5ヶ月前

『鎌倉うずまき案内所』青山美智子

No.1673 2022年2月6日読了 最後の超短編を除いて、60ページくらいの短編が6つで構成されています。昭和64年から令和元年までの物語を新しい方から遡って行く形式になっています。つまり、平成の時代を描いていると言うことです。 全てに共通するのは、鎌倉うずまき案内所という不思議な案内所です。何かにはぐれた主人公が迷い込むと、あるアイテムが示されます。主人公を導くアイテムです。「猫のお告げ」に似ているかも知れません。 鎌倉を舞台としているので、この物語で描かれているのは、もしかするとあの辺りかなと考えながら読みました。そこまでリアルには書かれていませんが、もちろん有名なお寺や神社の名前は出[…]
麦二郎
6ヶ月前

『猫のお告げは樹の下で』青山美智子

No.1669 2022年1月29日読了 それぞれの悩みを抱える人達が、とある神社を訪れると、お尻に星のマークがついた猫がお告げを授けてくれます。猫のお告げはタラヨウの葉っぱの裏に書かれていて、それを手にした人はラッキーな人なのです。そのお告げは、キーワードだけで、それが何を意味するのかは自分で探す必要があります。そんなラッキーな人は7人です。 失恋した相手を忘れたい美容師だったり、中学生の娘と仲良くなりたい父親だったり、なりたいものが分からない就活生、夢を諦めるべきか迷っている主婦などが主人公です。それぞれの悩みが解消すると言うよりも、それぞれの悩みの種の受け止め方だったりします。キーワード[…]
麦二郎
6ヶ月前

『月曜日の抹茶カフェ』青山美智子

No.1642 2021年10月1日読了 8月に文庫本を読んだ『木曜日にはココアを』の続編にあたる本のようです。確かに前作の登場人物が出てきます。前作同様「マーブル・カフェ」という喫茶店を舞台にした物語ですから、当然と言えば当然かも知れません。「マーブル・カフェ」の定休日に抹茶を出す「抹茶カフェ」なのですから。 前作も同様でしたが、とても短い20ページ弱の短編で構成されています。主人公は短編毎に変わりますが、前の短編に登場した人が次の短編で主人公になる、みたいな緩い繫がり方をしています。12か月それぞれの月という設定で1年間ぐるりと回って、元の話に戻るようなスタイルです。 ついていないと思って[…]
麦二郎
10ヶ月前

『木曜日にはココアを』青山美智子

No.1621 2021年8月2日読了 200ページくらいの文庫本なんですが、12の短編が収録されています。順番に主人公が変わりながら、物語が続いて行く形式の短編集です。ぐるりと回ったら、戻ってきます。とても面白くて、読み易くて、1日で一気に読んでしまいました。 青山美智子さんの本は、『お探し物は図書室まで』を5月頃読みました。この本も面白かったのですが、読みやすさから言うと、『木曜日にはココアを』に軍配が上がります。『木曜日にはココアを』がデビュー作のようです。 物語の舞台は、日本からオーストラリアへと移ります。著者の経歴を見ていたら、シドニーの日系新聞社の記者をされていた方でした。今は積読[…]
麦二郎
去年

『お探し物は図書室まで』青山美智子

No.1600 2021年5月5日読了 仕事のこと、つまり人生について、迷っている主人公が、ふとしたことでとあるコミュニティハウスの図書室を訪れます。そこで小町さんという司書から、おすすめの本を教わります。本の付録として羊毛フェルトを受け取ります。収録されている5つの物語に共通していることです。 何となく就職した朋香さんは、婦人服販売員です。何となく就職したと思っているので、仕事にうまく向き合えないようです。家具メーカー経理部に勤める諒さんは、アンティーク雑貨屋を夢見ていますが、遠い夢でしかないと思っています。元雑誌編集者の夏美さんは、育児のために編集の仕事を外され、悶々と仕事をしています。浩[…]
麦二郎
去年