荻原浩さん、最近こういう話が多い気がします。
タイトルに「森」が入っているだけかも知れませんが、『笑う森』は2024年9月に読みました。
『ワンダーランド急行』は違っている気がしますが、ちょっと神秘的な話だったかな。
巨大カマキリが出てくる『楽園の真下』も、何だか似ている気がします。
それぞれ全然違う物語なのですが、何だか共通点がある気がします。
さて、この『我らが緑の大地』ですが、とても怖い話でした。
身近に存在している植物たちが、人間を駆逐しようとする物語なのですから。
主人公はスタートアップ企業・グリーンプラネットに勤める村岡野乃で、夫は海外単身赴任で、息子と二人で暮らしている。
植物の言葉をAIで翻訳させる実験をやっている科学者のサポートが仕事だ。
実験を進めるうちに、植物が蜂起しようとしていることに気づく。
植物が猿や鹿などの動物をコントロールするところはまだ良いが、人間までもコントロールするところに至っては、まさにホラー小説だ。
野乃は息子を守りながら、植物と植物がコントロールする動物や人間たちに立ち向かう。
動かない植物の表現は難しいだろうけど、あとは映画になりそうなストーリーだ。
グリーンプラネットの研究施設が舞台となっているから、ジュラシックパークに似ているかも知れない。
最初はゆっくり、後半はページを捲るスピードも大幅にアップした。
面白いけど、とても怖い話だった。
人間をコントロールするところは、映画みたいだったけど、動物をコントロールするところは、そういうことがあっても良いかなと思えるもので、それがまた怖かった。
No.2048 2026年3月16日読了
