タイトルに惹かれて買ってしまう本が、年に何冊かある気がする。
この本もその一つ。
気になると、いったいどんな内容なんだろうって、自分のものにしてページを開きたくなる。
その割には、結構長く積読本状態が続いた。
主に東京を舞台にしたエッセイ集
青山というおしゃれな街の片隅で、ファミリーマートで買った唐揚げ弁当を買って食べるのが楽しみになる。
絶対誰にも見られていないだろうと思っていたら、ある日貼り紙があって、買ってきた唐揚げ弁当を落として、拾って、走って逃げる。
表題作はそんな短い文章だけど、都会の孤独みたいなものを感じたり、ちょっとした物語を見つけたような気がしたり、クスッと小さな笑顔になったり。
私が初めて東京に出てきた時も、多分小さな物語はあったに違いないけれど、その記憶は霞んで消えてしまっている。
今思い出せるとしたら、もっともっと鮮烈な記憶しかないだろうけど、そういう記憶ではこんな素敵なエッセイは書けないと思う。
日常から物語を見つける感性
私には、感性というものがあまり無いのだと思う。
この本の著者の小原晩さんには、私に無い感性があるのだと思う。
もちろん、文章のセンスもあるのだろう。
日常に物語を見つける感性があるのだろう。
読んでいて、何気ない日常に、ちょっとした物語を見つけられたらと思った。
そういう思いは、以前からあって、このブログに書きたいと思っているのだけど、なかなか書けない。
書き続けていれば、いつか書けるようになるのかな、書けないままかな。
小原晩さんの『これが生活なのかしらん』も、ぜひ読んでみたい。
No.2033 2026年2月5日
