この本がいつも書店で平積みされて目立っていたので、思わず手に取った。
たまには世界情勢を学んでみるのも良いかなという思いと、売れている本なら読んでおかないと、という気持ちからだった。
チャレンジしている超長編読みだけど、『普天を我が手に 第三部』みたいな本を持ち歩くわけにもいかないので、この本を通勤の往復で読んだ。
覇権国家に操られ
「操られる」という表現は正しくないと思うが、率直に言うとそういう印象を持った。
覇権国家とはアメリカ合衆国である。
太平洋戦争によって、散々に叩かれたのは日本が力を拡大し、覇権国家を脅かす存在になりつつあったからだ。
占領された日本が独立し、戦後の復興を遂げたのは、ソ連の存在が大きかったようだ。
共産主義を食い止める壁として、日本は生かされたのだ。
高度成長を果たし、経済大国となった日本は、「失われた30年」という時代に留め置かれてしまう。
日本が選んだ道だと書かれているが、それが正しかったのか、そうでないのかは時が決めることかも知れない。
そして今、アメリカと中国の対立の狭間に存在する日本は、再び生かされる環境にあると言う。
今がチャンスだと著者は言う。
腹落ちした主張
読み始めは、結構難しい本だなという印象だったが、読み進めると非常に腹落ちして、納得した。
著者の生き方を綴るパートも、非常に興味深いが、凡人には真似できないけど。
並行して読んでいた『普天を我が手に』は、昭和史を書いた本だったが、何だかこの本とシンクロしてしまったかのようだった。
そして2月上旬の国政選挙があり、これとも少しシンクロしたみたいだ。
偶然が重なっていて、この本を読んで良かったと思った。
たまには格調高い本、難しい本、いつもあまり興味を持たないジャンルの本を読むのも良いものだ。
No.2031 2026年1月30日
