読むことに集中していたら、読んだ記録を書く方が追い着かなくなってしまった。
今日は一気に追い着こう。
1月中に超長編の『普天を我が手に』の第一部から第三部までの3冊、1,800頁弱の大作を読もうと思っていたが、この第三部がちょっと時間がかかって、2月にかかってしまった。
時代が平和になると
読むペースが少し落ちてしまったのは、長くてだれてきたからかも知れないし、時代背景が平和になってゆったりしてきたせいかも知れない。
実際に激動の時代には、四人の主人公は波にもまれるかのようにピンチもあり、乗り越える力感もあり、ということになる。
第三部は、昭和24年から平成元年の大喪の礼までが時代背景である。
朝鮮戦争、サンフランシスコ平和条約締結、キューバ危機、東京オリンピック、あさま山荘事件、沖縄返還、ロッキード事件などが背景として描かれている。
私が生まれた頃も含まれているので、あさま山荘事件などはテレビ中継を見ていた記憶がある。
戦争が終わり、平和な時代が訪れると、四人の主人公達はそれぞれの道を力強く生きる。
それぞれ、主人公達は…
詳細は書かないけれど、四人の主人公はそれぞれの道を歩みつつ、やがて近づいていく。
運命とはそういうものかも知れない。
竹田志郎は、司法研修所に入り、検事として生きていく。
矢野四郎は、運送業を立ち上げ、事業を成功に導いていく。
GHQで働く森村ノラは、記者に転職して、ベトナム戦争の取材に赴く。
五十嵐満は、芸能プロダクションを営み、成功への道を歩む。
それぞれに、そこから別の道を歩んで行ったりするのだけど、もっと違う生き方でも良かったのではないかと思ったりしつつ、最後まで読み終えた。
変な達成感
これだけの長編を読破すると、変な達成感を感じたりする。
これまで読んだことのある長編で一番長かったものは、上橋菜穂子の『獣の奏者』全5巻だったと思う。
ページ数も同じくらいだったのではないかと思う。
全3巻か全5巻かの違いだろうけど、全3巻の方が1冊当たりのページ数が多いから、ハードルが高そうに思ったりもする。
なので、今回は変な自信にも繋がっている。
ちょっとぶ厚くて、長い間の積読本入りを続けている森見登美彦著『シャーロック・ホームズの凱旋』も、逢坂冬馬著『ブレイクショットの軌跡』も、すぐに読めそうに思えてくる。
でも、連続の長編はきついので、今は直木賞受賞作の嶋津輝著『カフェーの帰り道』を大人しく読んでいる。
No.2032 2026年2月4日
