書店で見かけた際、その不思議なタイトルに目を奪われました。 『巨人のノート』。一体どんな意味が込められ、どのようなノート術が語られているのか。
書店で出会うたびに募る好奇心に抗えず、案の定、一冊を手に取って帰ることになりました。
巨人の肩の上に立つということ
タイトルの由来は、「巨人の肩の上に立てば、巨人よりも遠くを見渡すことができる」という言葉にあるようです。 日々の記録を積み上げ、その高みに立つことで、より遠くの景色――つまり、より深い思考や未来を眺めることができる。そんな意味が込められています。
記録がもたらす「成長」と「自由」
本書の冒頭は「記録する人間」というパートから始まります。 著者は、人は「記録・反復・持続」という3つの段階を経て成長すると説きます。そして、その学びと成長こそが、人間に「自由」をもたらすのだと。 「できないこと」を「できる」ように変えていくこと。知識や能力を高めることが、人生の選択肢を広げる自由につながるという考え方に、深く感銘を受けました。
要約と分類、そして「自己化」
続くパートでは、具体的な技術として「要約術」と「分類術」が語られます。 特に印象的だったのは、読書を「自己化」するプロセスです。1章をA4半分程度に要約し、自分が心から理解し受け入れた内容だけを記憶に残す。
また、著者が実践している「万能ノート」の手法も非常に興味深いものでした。 日々のすべてを書き留める「万能ノート」から、時間のある時に「整理ノート(知識・会話・アイデア)」へと書き写していく。この書き写す過程で必ず「思考」を伴わせる。これこそが、私が求めていたノート術だと感じました。
小説もエッセイも、すべてを糧に
最後のパートでは、勉強、会話、思考、日常、仕事という5つの分野における記録術が紹介されています。 これらを読んで私が真っ先に実践したいと思ったのは、読書時のメモの取り方です。
これまでは実用書を中心にメモを取ってきましたが、これからは小説やエッセイを読む際にもペンを握ろうと思います。実用書に限らず、物語や随筆の中にも、人生を豊かにするヒントは必ず隠されているはずだからです。
理想はすべてを1冊の「万能ノート」に集約することですが、まずは現在使っている複数のノートを使い切るところから始めます。分類のルールは、後からゆっくりと考えていくつもりです。
忘却に抗い、継続することで人生を変える
この本を読んで得た最大の教訓は、「一度のメモだけでは、真の成長には至らない」ということです。 人間は忘れる生き物だからこそ、反復し、継続することが何より大切。
得た知識を単なる情報のまま終わらせず、自分の血肉とするために。私も今日から「整理ノート」作りを始めてみたいと思います。
No.2023 2026年1月3日