小川糸

『椿ノ恋文』小川糸

No.1823 2023年12月28日読了 『椿ノ恋文』は、小川糸さんのツバキ文具店シリーズの3作目。鎌倉の二階堂辺りにあるツバキ文具店の店主鳩子さんが主人公です。前作の『キラキラ共和国』は、2017年10月発売でしたから、6年振りの新作です。 鳩子さんと夫、その連れ子のQPちゃんの3人家族だったのが、小梅と蓮太朗の二人が増えて5人家族になっていました。二人の育児のため、代書屋は休業していて、今回再開するという設定になっています。鳩子さんは、先代の祖母の代書屋を引き継いでいて、依頼者が伝えられない思いを代わりに伝える手紙を書くのです。 手紙がモチーフになっている物語ですが、今回は祖母の道ならぬ[…]
麦二郎
3ヶ月前

『針と糸』小川糸

No.1686 2022年4月17日読了 毎日新聞に連載されたエッセイ集。エッセイというのは、好きなエッセイストさんや小説家さんのものでないと、なかなか読まない。小説家によってはエッセイは滅多に書かない方もいるので、好きな作家でもエッセイは読めない方もいるってことだ。当たり前だけど。比較的良く読んでいるのは、角田光代さん、小川糸さんのお二人かも知れない。他にも読んでいたりするが、エッセイ集そのものが少ない作家さんが多い。 これまで小川糸さんのエッセイ集は、日記形式のエッセイ集を良く読んでいたと思う。このエッセイ集は日記形式のものではなく、そういう意味では新鮮な気持ちで読んだ。小川糸さんと言えば[…]
麦二郎
去年