麦二郎

涼しい朝

今朝は、久しぶりに「涼しい」と感じる朝だった。昨日の雷雨が冷たい空気を持って来てくれたのか、強烈な打ち水で空気を冷やしてくれたのか。結構あちこちに雷が落ちたような、激しい雷雨だった。うちのワンコは、怖がってガタガタ震えが止まらなかった。ずっと抱っこしていなければならないほど、脅えていた。 空がとても綺麗な朝だった。強い雨が降った後にしか見られない、澄んだ空だ。夏の富士山ではないかのような、くっきりと浮かんだ山際は、とても美しいと思った。 なぜか、こういう自然の風景を眺めていると、謙虚な気持ちになる。どう頑張っても大自然にはかなわない。どんなに立派な人間でも、この大らかでありのままの空にはかなわ[…]
麦二郎
8ヶ月前

今日から8月

毎月、月初めには寒川神社にお参りします。片道30分以上かかる道程を歩いて行きます。このところ猛暑が続いていたので、今日はどうしようかと思っていました。太陽が顔を出すと、一気に気温は上がり、そんな中往復1時間以上歩くのですから、熱中症が心配になります。歩くと言っても、半分くらいは早歩きですから、陽射しがあると厳しそうだと思っていました。 今朝はかなり久しぶりに雨が降りました。しかも雷まで鳴っていました。結構強い雨でした。うちのワンコが雷の音が怖かったのか、夜中に僕を起こしました。おかげで2時過ぎに起きだしたのですが、すぐに雷も過ぎて行き、雨も弱くなったようでした。ワンコだけが落ち着かず、とうとう[…]
麦二郎
8ヶ月前

『夜明けのすべて』瀬尾まいこ

No.1794 2023年7月31日読了 瀬尾まいこさんの書く小説は、安心して読めるものが多い。いろんな理由で落ち込んだりしている人たちの再生の物語が多いからだろう。しかも周囲の人たちも、主人公も良い人たちばかりだ。 この物語もそうだった。この本を読んでPMS(月経前症候群)という病気を初めて知った。要するに月経前に一時的に心が乱れてしまい、苛立って抑えられなくなる。この物語の主人公の一人、藤沢さんが患っている病気である。 もう一人の主人公、山添くんが患っているのは、パニック障害。こっちの方は、聞いたことがあるが、詳しくはない。この物語を読んで、特に原因となることが無くても、そして一見明るくて[…]
麦二郎
8ヶ月前

『続けられる人になるための37のやめる』三浦孝偉

No.1793 2023年7月23日読了 特別この一週間が忙しかったわけでもないのですが、この本を読み終えて感想を投稿するまでに時間がかかってしまいました。このところ4冊続けて小説を読んでいたので、たまにはこういう自己啓発本を読みたくなり、Amazonでポチりました。本屋さんで見かけて、気になっていた本です。続けられない人だから、こういう本がとても気になります。続けられる人になりたいと、いつも思っているからです。 「継続は力なり」などと言いますが、そのとおりだと思います。これまでの人生の中で、継続してこそ何らかの成果が得られたという経験があります。続けた経験はあるのですが、続けられないものもあ[…]
麦二郎
8ヶ月前

『刑事何森 孤高の相貌』丸山正樹

No.1792 2023年7月21日読了 『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』を読んだのは、2015年11月のことでした。単行本では『デフ・ヴォイス』というタイトルだったのが、2015年8月に文庫本化されて、『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』と改題されています。 その後2018年には、『龍の耳を君に デフ・ヴォイス新章』が出版され、2019年に『慟哭は聴こえない デフ・ヴォイス』が出版されています。この二つの作品は、文庫本化されています。そして2021年8月『わたしのいないテーブルで デフ・ヴォイス』が出版されていますので、『デフ・ヴォイス』シリーズは4冊ということになります。第2作以降はま[…]
麦二郎
8ヶ月前

『光のとこにいてね』一穂ミチ

No.1791 2023年7月17日読了 2023年本屋大賞第3位。一穂ミチさんの本は、『スモールワールズ』を2年前に初めて読み、この本が2冊目。『スモールワールズ』の後で、『砂嵐に星屑』や『パラソルでパラシュート』などが出版されて、気になっていたものの、結局読まなかった。今回は本屋大賞ノミネートと言うことで、図書館で順番待ちして読んでみました。もっと早く読みたかった、と言うのが正直なところですが、特に読む時期は本の内容とは無関係です。 この本の感想は、とても書きにくい。僕の薄っぺらい言葉で表現できるものでもないですし、この本の二人の主人公のことを理解できているかと言うとそうではないのです。描[…]
麦二郎
8ヶ月前

おまかせランチコース やき鳥 たかはし@平塚

この3連休、どこか素敵なお店に行きたいと、『海の近くのおいしいもの vol.3』を捲っていて、ここに行ってみたいと思ったのが、平塚にある「焼きとり たかはし」さんでした。 こんがり美味しそうに焼けた焼きとりとししとう、とりそぼろと炒り玉子の載った鶏重の写真に惹かれました。 平塚は割と訪れるのですが、このお店があるのは平塚駅北口を出て、徒歩5分くらいのところです。その近くを何度か通ったことはあるのですが、こんな素敵なお店があるなんて、全く知りませんでした。 道路に近いところには、こんな看板がありました。すぐそばで「からあげ」と書いたのぼりが風に揺らめいていましたが、それは別フロアの「鶏バル」のも[…]
麦二郎
8ヶ月前

『図書館のお夜食』原田ひ香

No.1790 2023年7月12日読了 本と食をモチーフとした物語。この図書館は私設図書館で、有料で、しかも夜しか開館していない。多くの人に来てほしくない図書館なのだ。タイトルに「夜食」とあるように、この図書館で従業員向けに提供される食事も面白い。名のある作家の本に登場するお料理なのである。 夜しかやっていない図書館なんて、ミステリアスに決まっている。しかも従業員も何だか謎めいている。秘密を抱えている。 何とこの本のカバーの裏側には、この本に登場した料理のレシピが印刷されていました。でも、個人的にはお料理よりもこの図書館の経営者が気になっていました。 新しくこの図書館の従業員となった樋口乙葉[…]
麦二郎
8ヶ月前

Lee’s Bread@大磯

お邪魔したのは、5月4日のことでした。大磯の照ヶ崎海岸へアオバトを観に出掛けたものの、それらしき鳥の群を目撃したものの、はっきりアオバトだとは確認できないまま諦めて戻ることにしたのでした。 大磯に行くなら、ぜひ寄ってみたいパン屋さんがあると、決めていたお店です。「うみちか」(フリーペーパー「海の近く」)掲載店です。 大きくて存在感のあるカンパーニュが名物なんでしょうか、「うみちか」の記事では、リーさんがカンパーニュを抱えている写真が掲載されていました。 カンパーニュとは、フランスパンの一種。精度の高くない小麦粉や全粒粉などで作られるのが特徴のようです。そう言えば、フランスパンにはいろいろ種類が[…]
麦二郎
8ヶ月前

プレイン@茅ヶ崎

ラチエン通りの「青海岸」からの帰り道、たまたま見つけた素敵なパン屋さんです。プレイン(PLAIN)さんです。お店の入口の雰囲気も、美味しいパンがありそうな気がする感じでした。 最近はランチに出掛けては、その近くのパン屋さんも調べておき、帰りにパンを買って帰ることが多かったのですが、この日は事前にパン屋さんを調べていませんでした。偶然前を通りかかって、偶然入ったお店でした。 イートインがあり、全12席とホームページには書いてありました。ガレットと焼き菓子のお店とありますが、買って帰ったパンもとても美味しかったです。こちらのシュークリームは注文を受けてクリームを詰めるタイプ。シュークリームが好物な[…]
麦二郎
8ヶ月前

貝柱とあさりの「あられ」せいろ 青海岸@茅ヶ崎

茅ヶ崎では、主要な道に愛称がつけられています。昨日行ってきたお店のある通りは、「ラチエン通り」にあるお店なのですが、この通り沿いにあったドイツの貿易商のルドルフ・ラチエンさんの別荘にちなんだ名称のようです。茅ヶ崎駅からは少し離れているので、滅多に行かない通りで、今回が多分初めてではないかと思います。 「青海岸」さんは、「あおかいがん」と読むのだと思っていたら、何と「ぶるーかいがん」と読むということを、知りました。土曜日に行ってみようかなと思って、ネットを検索していて気付いたのです。このお蕎麦屋さんは、茅ヶ崎(寒川も含む)の食べログ蕎麦屋ランキング第9位のお店でした。 入口の感じだと、それほど広[…]
麦二郎
8ヶ月前

『コメンテーター』奥田英朗

No.1789 2023年7月8日読了 ハチャメチャなようで、結構真剣だったのかと思える精神科医伊良部が17年振りに復活。この本が出ると知った時には、迷わずすぐに買って読もうと思いました。読んでみて、期待どおりの面白さでした。 短編集なのですが、収録されている短編は全部で5つ。「コメンテーター」は、ひょんなことから伊良部がテレビ番組のコメンテーターになるというお話。看護師のマユミの人気で、視聴率は急上昇。しかし、コロナ禍に関する伊良部先生のコメントは、爽快としか言いようが無いです。 「ラジオ体操第2」は、世の中の理不尽なことに怒りを感じる気弱な人の物語。怒りを感じても、直接注意できないってこと[…]
麦二郎
8ヶ月前

今月は茅の輪くぐりの寒川神社

今月は恒例の寒川神社お参りウォーキングをいつにしようか、迷っていました。6月30日にしようと思っていたものの、残念ながら朝は雨模様でしたので、行けませんでした。7月1日も一日雨模様でした。 と言うわけで、7月2日の朝に行って来ました。お天気が良い日は、朝早くても暑くなるので、なるべく早く家を出ました。5時40分頃に家を出ました。いつもより時間がかかって、40分後くらいに寒川神社に到着。 寒川神社は、6月30日の午後2時から茅の輪神事が催されていました。正式には「水無月大祓式 並 茅の輪神事 並 大祓祈願祭」と言うようです。「大祓式」は、知らず知らずのうちに身についた様々な罪や穢れを祓い、清らか[…]
麦二郎
8ヶ月前

『シンプルな習慣で頭と心が「整う」勉強法』pikeチャンネル

No.1788 2023年7月5日読了 「毎日コツコツと何か勉強しなくては」と思いつつ、できていないため、「勉強法」というキーワードに引き寄せられてしまいます。この本も中身はちらっと捲ってみただけで、衝動買いしました。確かに前半は想像した内容でしたが、中心となる部分は「受験勉強」がクローズアップされていて、思っていたのとかなり違っていました。 最初の章は、「学びの前に」という章でした。机上の整理整頓や収納、インテリアという物理的な環境のことが書かれていました。確かに落ち着く環境で勉強した方が、集中できます。朝、昼、夕方、夜と時間帯に分けて音楽の再生リストをかけるとか、やることリストを書く、香り[…]
麦二郎
8ヶ月前

久々肉そば&ビール 横濱飯店@茅ヶ崎

その日は、頭の中が「肉そばとビール」になっていました。6月初めの「オモウマい店」というテレビ東京の番組で紹介された「のんち」。放映以降、「のんち」は大変なことになっていて、いつも大行列です。そんなに並んで待つ根性が無い僕にとっては、いつか「のんち」熱が冷めるのを待っているのですが、まだまだ続いています。 その日、7月1日に訪れた「横濱飯店」さんは、「のんち」の大将が修行したお店です。いつも行列店ではあるのですが、放映以降はこのお店の行列も普段の倍くらいが続いていました。そろそろ狙い目ではないか、そういう仮説のもとに、通し営業なので15時過ぎという中途半端な時間を狙って、訪問してみました。 案の[…]
麦二郎
8ヶ月前

『やり抜く人になるための戦略書』伊庭正康

No.1787 2023年7月2日読了 成功への近道は、やり抜くこと。つまり、目標に向かって継続する力こそが、成功へ結びつくもの。「継続は力なり」と言うが、まさにそのとおりだと思います。そんなやり抜く人になるための戦略が、いろいろ書かれている本です。 まず第1章は、成功するためには、能力や技術ではなくやり抜くことだということが書かれている章です。「やり抜くこと」自体に関することが書かれています。印象に残っているのは、気合や根性論ではなく、やり続けるための手段を考えることが重要だと言うことでしょう。 第2章は、「仕組み」によって継続できるということ。最上位の目標を常に見据えることやTKKの法則に[…]
麦二郎
9ヶ月前

1冊でも倒れないブックスタンド

昨日の「めざましどようび」で放送されていたリヒトラブの「1冊でも倒れないブックスタンド」をたまたま文房具店で見つけたので、ついつい買ってしまいました。結構な大きさの段ボール箱に入っていて、段ボール箱には特徴だとか、使用方法などが書かれています。 価格は1,100円でした。Amazonだと919円。文庫本からA5ハードカバーサイズの本まで対応できると書かれていました。本体のサイズは、幅200mm×奥行120mm×高さ122mmです。8.6mmより薄いものは直立しない場合があります。ストッパーの幅ですが、よっぽど薄いものでない限り大丈夫でしょう。 本体は、こんな感じです。とてもシンプルです。2つ以[…]
麦二郎
9ヶ月前

『ダンドリと予定の立て方』井出元子

No.1786 2023年7月2日読了 「ダンドリの立て方」などは、仕事術の基本中の基本なんですが、立ち止まって考えてみると、できていないことも多い気がします。ごくごく基本的なことというのは、実行することが結構難しいものです。基本的なことができたら、それはそれで素晴らしいことだと思います。当たり前のことを当たり前にやるということと共通しますね。 この本は、6つの章によって構成されています。第1章がダンドリの基本的なことが書かれています。ダンドリを6つのステップに分けて実行して行く手順です。ゴールの確認→タスクの洗い出し→手順の検討→所要時間の見積もり→スケジュール化→タスクの実行の6つのステッ[…]
麦二郎
9ヶ月前

和風の優しい料理とワインが美味しい ぶどう畑のさんぽ道@平塚

出会い お邪魔したのは、先週土曜日のことでした。さかのぼること、あれは5月27日のことでした。「トラットリア エ ピッツェリア ヤンモ」さんで美味しいピザを食べて帰っていた時のこと。帰りにパンを買って帰ろうと、ヤンモさんの前の東西に延びる道を東へ歩いていましたら、何だか良さそうなお店を見つけました。お店の入口辺りで様子を見ていたら、お店の中からゴールデンレトリバーが顔を見せてくれました。 しばらく経って、奥さんが気になっていたようで、6月24日に行ってみようということになったのでした。さっそく電話をしてみました。店主さんが出られて、犬が居るけど大丈夫ですかと確認され、迷わず大丈夫と返事しました[…]
麦二郎
9ヶ月前

『夜空に浮かぶ欠けた月たち』窪美澄

No.1785 2023年6月28日読了 先日窪美澄さんの『夜に星を放つ』を読んで、非常に良かった印象があるので、この本が出版されていることを知り、さっそく買って読むことにしました。タイトルも「夜」が共通で「月」と「星」が似通っています。短編集なのも共通していますが、こちらの方がもっと繋がって、一つの物語になっていました。 6つの短編と短いエピローグで構成されています。6つの短編の共通点は、喫茶店と「椎木メンタルクリニック」で、内容的には心を病んだ人達が主人公と言うことです。「病んだ」と言う言葉は適切ではないかも知れません。傷付き、心の風邪を引いてしまった人達を癒やし、そして自ら再生して行く物[…]
麦二郎
9ヶ月前