報国寺 竹の庭
訪れたのは、2月3日土曜日のこと。
金沢街道(県道204号線)は、杉本寺の辺りから滑川と並行して延びている。
杉本寺を過ぎて滑川が金沢街道と少し離れる辺りに、報国寺入口という交差点がある。
そこを南へ折れて少し歩いたところに、報国寺の門が見えている。
最近は、どこで昼ご飯を食べるかを決めて、鎌倉を歩くことが多くなった。
鎌倉を歩くことも、美味しいものを食べることも、どちらも大切な楽しみの一つだから。
この日は報国寺入口から金沢街道をさらに歩いたところにあるお蕎麦屋さん、「青海波」さんを予約していた。
着いたのは10時40分頃だったが、門に向かうとちょうど逆光になる位置に太陽があったようだ。
久しぶりに訪れる報国寺だけど、実は行こうと思っていたのは浄妙寺だったが、つい最近報国寺を訪れるテレビ番組を観て、報国寺に行くことにした。
その番組では、報国寺のやぐらがクローズアップされていて、行ったことがあるのにそのやぐらの印象があまり無かったので、来てみることにした。
そのやぐらがこちら。やぐらと言うのは、鎌倉に沢山ある崖を掘り穴を開けたお墓のことだ。
報国寺は、1334年に創建された臨済宗建長寺派の寺院。
開山は仏乗禅師天岸慧広で、開基が足利家時。上杉重兼が足利家時を弔うために創建したお寺。
このやぐらは、開基の足利家時と足利義久の墓と言われているそうだ。
報国寺は、竹林で有名なお寺だ。
境内はそれほど広くなくて、むしろこぢんまりしている感じを受ける。
なので、竹林もそれほど広くないのだけど、手入れが行き届いていて、とても美しい竹林だと思う。
本堂脇から竹林のある裏庭に入る辺りで、拝観料を納める。
拝観料は大人400円で、600円を足して1,000円払うと竹林の奥にある休耕庵という茶店で抹茶と干菓子をいただくことができる。
この後ランチをいただくことになっていたので、抹茶と干菓子は遠慮することにした。
見どころは竹林だけでなく、枯山水の庭もとても美しい。
枯山水らしい枯山水と言うと変だが、鎌倉で一番良い枯山水の庭ではないかと、個人的には思っている。
報国寺は、門から本堂へ延びる参道脇の苔の庭がとても綺麗で、印象に残っている。
門の方から写真を撮ると逆光になってしまうので、反対方向から写真を撮ったが、光線の具合があまり良くなかった。
実際は苔の緑がとても美しく、素敵な庭だと思う。
報国寺は竹林も含め、順路をゆっくり歩いても20分くらいで回れてしまう。
報国寺に着いたのが10時40分で、ランチの予約は11時30分だったけど、ちょっと時間を持てあまし気味だった。
報国寺をいったん出て、同じ道をさらに谷戸の奥へ歩くと、旧華頂宮邸がある。
そこまで散歩して、ランチの場所へ向かった。