『口福のレシピ』原田ひ香

No.1803 2023年9月20日読了

主人公は、老舗の料理学校の後継者として期待される留季子。
そういう家庭環境に反発を覚え、家を出て友人の風花と暮らしている。
留季子と料理学校を仕切る祖母、母とのからみや、留季子の婿候補として雇われている料理学校の理事長とのからみで、一つの物語が進んで行く。
時折美味しそうな料理の記述があって、この作品も料理小説かなと思う。

一方で昭和の世の料理学校を営む曾祖父の時代が描かれている。
その物語の主人公は、しずえ。
料理学校を営む家に女中奉公に来ている女性。
しずえは、曾祖父の指導のもと、生姜焼きのレシピを書く。

二つの物語が並行して進んで行く。
時代は令和と昭和という設定。
時代がかけ離れているから、二つの物語は交わる筈はないだろうと思っていたが、ラストは?
これ以上は語らない方が良さそうです。

お料理小説かと思いきやそうでも無かったのかなと思う作品でした。
僕の場合という前提ですが、最初のうちはページを捲るスピードが上がらないままかなと思っていましたが、後半になって加速しました。
後半はほぼ一気読み。
ちょっとだけ、ワクワク感も感じていました。
読み終えて、面白かったと感じる作品でした。

麦二郎

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