『やり抜く人になるための戦略書』伊庭正康
No.1787 2023年7月2日読了
成功への近道は、やり抜くこと。
つまり、目標に向かって継続する力こそが、成功へ結びつくもの。
「継続は力なり」と言うが、まさにそのとおりだと思います。
そんなやり抜く人になるための戦略が、いろいろ書かれている本です。
まず第1章は、成功するためには、能力や技術ではなくやり抜くことだということが書かれている章です。
「やり抜くこと」自体に関することが書かれています。
印象に残っているのは、気合や根性論ではなく、やり続けるための手段を考えることが重要だと言うことでしょう。
第2章は、「仕組み」によって継続できるということ。
最上位の目標を常に見据えることやTKKの法則について。
TKKの法則とは、楽しく、簡単に、効果を確認の3つのローマ字を並べたものです。
つまらない仕事も、見方や考え方を変えて、楽しいものにすれば続けられます。
フォーマットを作ったり、手間を省いたり、判断する回数を減らしたりして簡単にすることが継続の秘訣です。
やってきたことの効果をグラフにするなど、振り返り確認することで、効果あることは続けたくなります。
第3章は、モチベーションアップ法です。
自己効力感を高めたり、続けることを1点に絞ったり、成功したらどうなるか具体的なイメージを持つことによって、モチベーションを維持できるのです。
第4章は、誰かの真似をしたりすることによって、中だるみを防いだり負けないようにするノウハウです。
部下など自分の影響下にある人達をやり抜く人にするためにはどうすれば良いか、などのノウハウが解説されています。
第5章は、挫折しない強いメンタルに強化する方法。
失敗の一歩先に成功があること、マイナス思考を変えるための自分との対話、課題解決、やり続ける力を高める3つの習慣などが書かれています。
第6章は、営業職の方向けかも知れません。
押しの強さには、好かれるものと嫌われるものとがあること。
口癖によって成功が遠ざかるものがあること。
相手のタイプによる接し方に関するヒントなどです。
最後の第7章は、スティーブ・ジョブズやジェフ・ベゾス、イーロン・マスクなどの言葉とユーチューブで成功する人と失敗する人の違いなど、です。
確かに、コツコツと積み上げる、それを継続した人こそが、何かを成し遂げるのだと思います。
一日で何かをやってしまおうとする、せっかちな僕にとっては、こういうことが大事だと思います。
継続することが大事だと言うことわざなどは、沢山ある気がします。
これが真理ですね。
成し遂げることを成功と呼ぶかどうかはいろいろだと思いますが、成し遂げるためにはやはりやり抜くことしかないと思います。