『ワンダーランド急行』荻原浩

麦二郎
麦二郎

No.1754 2023年3月13日読了

荻原浩さんの本は、新刊が出るとすぐに買って読むことにしています。
奥さんも好きな作家なので、二人で交代で読むので、経済的かも知れません。
前に読んだのは巨大カマキリが出てくる『楽園の真下』で、2021年の夏でしたから、かなり久々の荻原浩作品です。
長編で、400ページ超の分厚い本です。

この本の内容

ある朝、主人公は通勤とは逆方向の電車に乗ってしまいます。
そこから始まる異世界(ワンダーランド)の旅というのが、この本の内容です。
良くありそうなお話だと思います。
良くありそうなのは、通勤とは逆方向の電車に乗りたくなることです。
現実からの逃避でしょうか。

この物語はそうでも無さそうです。
魔が差して乗ってしまった感じです。
もしかすると、あの時違った選択をしていたら、違った世界が広がっていたのではないか、そんな人生への思いが潜在的にあるのかも知れません。
だから、別の世界を見てしまうのでしょうか。

この物語では、あり得ないほどの異世界に迷い込むこともあります。
どうしてそういう世界なのかは、小説としての面白さなのかも知れませんが、ちょっと違和感がありました。

そしてラストですが、そうなんだという感じでした。
個人的には、そうでない終わり方なんだと思っていました。

これから…

荻原浩さんの本の話からは逸れますが、今月は小説中心に読み進めています。
先月まではビジネス本とか、自己啓発本が多かったのですが、積読本のストックが小説中心になっています。
読もうと思って買った本が、残り16冊(うちムック本1冊)ですが、半分小説です。
今月は小説中心に読んで、来月は積読本を片づけて、と考えているのです。
図書館の予約は数冊ありますが、1か月やそこらでは順番が回って来そうにありません。
4月中に積読本を0にしたい、そんな読書目標を立てています。

麦二郎

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