『「超」メモ革命』野口悠紀雄
No.1616 2021年7月25日読了
勝手に勘違いして買ってしまいました。この本がメモ術の本かと勘違いしたまま。
つまりメモの取り方の本だと思ったと言うことです。でも、表紙を見ればそうではないことがわかった筈です。
「クラウドにアーカイブを作って、その便利さを体験しよう!」とあります。
そうなんです。この本はメモをすばやく引き出せるようにする整理術と言った方が良い内容の本でした。
著者は紙ベースのファイルを「押し出しファイリング」という発想で整理し、すぐに取り出せるようにした方でした。
メモなどの写真を含めた広い意味のメモについて、クラウドを活用し、Googleドキュメントを使って行う目的のメモの引き出し方に関する本です。
この本で用いる引き出し方は、3つあります。
一つはMTF(Move to Front)であり、直近で使用したメモが一番最初に置かれるものです。
二つ目は、リンクです。従来のフォルダ方式では、分類されたフォルダの複数に同じメモを置こうとすると、管理は複雑になってしまいます。リンクであれば、複数にリンクすることもできそうです。
三つ目が検索です。
この三つの機能を駆使したアーカイブにより、メモを素早く引き出せるように作られたのが、この本の「超」メモであり、「超」アーカイブと言うことになります。
ところで私が「メモ」と言うキーワードから連想するのは、「メモの取り方」いわゆる「メモ術」と言うものです。
どのような内容のメモをどのように記録し、どのようにアーカイブするか、そしてどう取り出すかまでが読みたかった内容でしたが、この本は前半の部分は範囲外でした。
ただ、メモを取る目的を改めて考えてみると、そのメモに書かれた内容が必要な時に取り出して確認するためです。
メモの目的を達成するためには、非常に重要なのが本書のような内容だと思います。
逆にこれまで読んだメモ術の本については、メモを取り出す部分までを範囲とした本が無かったように思います。
この本を読んで、改めてEvernoteなどのアプリの使用を考えました。
何故ならこの本に書かれたアーカイブの方法が、私にとってはやや複雑で煩雑に思えたからです。また、Googleドキュメントを使うことに関しても、それだけで良いかと思ったりします。
アプリに予め用意されたアーカイブがあり、そこから簡単に取り出せたら良い気がしました。
自分仕様にカスタマイズされたアーカイブが最も使い易いでしょうが、そこまで手間をかけなくてもアプリで実現できる程度で良い気がします。